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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行82

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行82
 一護 雨竜


 雨竜は、一護の沈黙を了承の証しとして、更に話しを続ける。

「銀城や秀ちゃんとやらの本当の住所や電話番号、年齢、学歴、職業etc.なんてどうでもイイ‥‥顔写真と、取り敢えずそれっぽく見える履歴があればイイんだから」

 雨竜の言葉に、一護はキョトンとした表情で首を傾げる。

「‥えっ?‥‥んな‥いい加減でイイのか?」

 一護の反応を笑いながら、雨竜はケロッと言う。

「良いんだよ‥‥‥所詮‥やらせのサクラなんだから」

「あっ‥‥そっか‥」

「もし‥何かの弾みで、監督etc.に気に入られたら‥‥‥竜弦が所属する事務所の方で、適当な経歴とか履歴を用意するから大丈夫さ」

 あまりのいい加減差に、一護は言葉を無くす。

「芸能界って‥‥‥」

 そんな一護の素直な反応を可愛いなぁ~‥と思いつつ、雨竜は説明を続ける。

「そっ‥‥いい加減なんだよ‥‥‥旬のアイドル以外はね‥‥‥銀城なんか、おっさんぎりぎりの青年って感じだろう‥‥誰もおっさんの年齢に拘らないよ‥‥‥経歴にもね」

「確かに‥‥おっさんの経歴や年齢はどうでもイイって感じだよなぁ」

 雨竜の説明に、確かに興味なんてもたれないなぁ~‥と思った一護は素直に同意する。

「だから‥‥いい加減でイイんだよ。もちろん、秀ちゃんだって、ギリギリ大学生?って姿だろう‥‥‥まして、白哉さんや恋次君見たいに、やたらと目立つ容姿をしている訳じゃ無いしね。とにかく、誰かの推薦があればイイんだよ」


 うぅ~ん‥‥‥確かに、言われてみれば、月島もその辺に埋没する容姿だよなぁ‥‥‥。

 銀城にいたっちゃ‥‥‥居酒屋にたむろするオヤジでも通るし‥‥‥。


 雨竜の説得?に納得した一護は、同意の言葉を口にする。

「うん‥‥要は、遊子と夏梨があいつ等を推薦したって‥‥‥」

「そう‥‥君への嫌がらせも兼ねてるって、遊子ちゃんと夏梨ちゃんに言わせればイイと思うよ‥‥‥彼等は、一護に何としてでも、会いたいって思っているんだから‥‥‥」


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行81

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行81
 一護 雨竜


 催眠術が得意?‥‥‥って、遊子や夏梨にかけるってことか?

 まぁ‥それなら、書類はどうにでもなるよなぁ‥‥‥。

 えぇーと‥爺や‥‥じゃくなて、俺達を出迎えてくれた執事?の人の名前だっけ?

 いいや、確認してみよう‥‥‥。


「雨竜、高尾って、さっきの執事さん?」

 首を傾げて聞く一護に、雨竜は頷きながら言う。

「そうだよ‥‥‥ここに、遊子ちゃんや夏梨ちゃんを呼んで、高尾に催眠術を掛けさせて、書類を書いてもらうのさ」


 あっ‥やっぱり‥そうか‥‥‥。

 でも、兄貴としては、催眠術なんて、ちょっと心配なんだけどぉ‥‥‥。

 んなこと言ったら、雨竜に何言われるかわからないから言わないけど‥‥‥‥。


「それって‥‥‥犯罪なんじゃ‥‥‥」

 そんな一護の葛藤に気付きながらも、意に介さない雨竜であった。

「構わないだろう‥‥‥ボクは、銀城に斬られて大怪我したんだから‥‥‥」

「いや、確かにそうだけど‥‥‥」

 言いよどむ一護に、雨竜は強い口調で言う。

「そのくらいの復讐なんて軽いモノだろう?‥‥‥そう思わないかい?一護」

 同意を求められ、一護は内心で虚しく笑う。


 あははは‥‥‥やっぱり、雨竜ってば‥銀城に斬られたコトを‥根に持っていたんだ。

 かなり‥怒っているよなぁ~‥‥‥。

 いくら、油断していたって言ってもなぁ‥‥‥。

 ほとんど無抵抗で斬られたのは‥プライドにきただろうなぁ~‥‥‥。

 余分なことを言って、後でしっぺ返しされたら嫌だから、ここは黙ってサラッと流そう。


「‥‥‥」

 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行80

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行80
 一護 雨竜


 一護は、雨竜の表情を伺いながら、ぽつりと言う。

「あいつ等が、そんなモンに、素直に参加するかなぁ?」

 首を傾げる一護に、雨竜はクスクスと笑って言う。 

「一護、オーディションの申し込みは、本人が出すだけじゃないんだよ。推薦ってモノもあるんだよ」

 『知らなかったのかい?』と言外に含ませながら、雨竜は人の悪い笑みで更にクスクスと嗤う。

 雨竜の言葉に、一護は『ああそうか』という表情で頷く。

「確かにな‥‥遊子や夏梨に、あいつ等を推薦する書類を書かせるのか?」

 一護の言葉に頷き、もっともらしい理由を入れて言う。

「そう‥‥二人が一護だけじゃオーディションに参加してくれないから、秀ちゃんや銀城の書類も出したってね」

 雨竜の言葉に頷きつつも、一護は首を傾げる。


 いや、案は良いけど‥‥‥遊子や夏梨に、なんて説明するんだぁ?

 俺は記憶喪失の部分あるし‥‥‥うまくなんて説明できないし‥‥‥。

 どうやって、あいつ等を嵌める為の書類を作るんだぁ?

 いいや、ここは率直に雨竜に聞いちゃえ‥‥‥。


「それはイイと思うけどぉ~‥‥どうやって書かせるんだ?」

 困ったという表情で聞く一護に、雨竜はニッと嗤う。

「クスクス‥‥‥書類は偽造でかまわないから大丈夫だよ」

 雨竜の言葉に、一護は首を振る。

「いや、そうじゃなくて‥‥書類は何とかなっても‥‥‥どうやって‥‥‥なんて説明して、遊子や夏梨に書類をかかせるんだ?」

 俺、記憶喪失なんだけどぉ‥‥‥と言外に言う。

 そんな一護に、雨竜は人の悪い雰囲気を滲ませて嗤う。

「高尾は、催眠術が得意でねぇ‥‥‥」


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行79

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行79
 一護 雨竜


 さて、我慢がきかない一護に、芸能人モドキが出来るかなぁ?

 いや、キツイ修行をこなせるから大丈夫かな?

 クスクス‥‥‥一護と一緒に、何かをするのは本当に楽しいねぇ~‥‥‥。

 茶渡君や井上さんも、敵に操られてながったら、こっちの作戦に参戦出来たのにねぇ~‥‥‥。

 まっ‥ボクとしては役得だね。

 っと、あんまり間を置くと、一護が焦れちゃうね。

 取り敢えず、一護でも理解しやすいように説明してあげよう。


 自分に期待の瞳を向ける一護に、雨竜は説明を始める。

「主役以外の準主役とかは、オーディションで決める予定なんだよ」


 まっ‥それが妥当だろうなぁ‥‥‥。

 でも、そういうオーディションって、ほとんどがやらせだって話しだけど?


 首を傾げつつ、一護は話しの先を促す。 

「それで?」

 はやる気持ちを押し殺しての問い掛けに、雨竜はクスッと笑いながら言葉を続ける。

「そのオーディションに‥ボクも、出て欲しいと言われているんだ」

 雨竜の理解るかい?的な言い回しに、一護はハッとする。

「‥‥‥もしかして‥‥それって、サクラ?」

 そう聞く一護に、ニッと笑って頷く。

「うん‥‥枯れ木も山の賑わいのサクラさ」

 雨竜の話しの内容と意図を読み取った一護が、更に瞳をキラキラさせる。

「それが‥‥もしかしてぇ‥‥‥」

 期待に満ちた一護に、雨竜は頷いて言う。

「そう‥‥それに、例の秀ちゃんとか、銀城を参加させるっていうのはどうかな?」

 雨竜の提案に、一護は期待と困惑を混ぜた表情で首を傾げた。


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行78

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行78
 一護 雨竜


 『良い手がある』とは言ったものの、一護の要望を考えると‥‥‥。

 あっ‥あれが良い‥‥‥一護の希望に添える。


 一護の期待に溢れた瞳を見詰めながら、雨竜はニッと笑う。

「‥‥一護の協力があれば、全国に恥をさらさせることが出来ると思うよ」


 協力?‥‥‥いくらだってするぞ。

 あいつらに、世間様的に恥をかかせることができるなら‥‥‥。


 その心情のまま、一護がキラキラした瞳で雨竜に言う。

「だったら‥‥さっさとやろうぜ」

 ウキウキという表現が似合うような一護に、雨竜は少しだけ言いよどむ。

「それには、ちょっと問題があってね」

「問題?何が問題なんだぁ?」

 首を傾げる一護に、雨竜は確認の言葉を口にする。

「一護、君は竜弦がテレビに出ていることは知っているかい?」

 突然話しが切り替わったことに内心首を傾げつつも、一護は素直に答える。

「ああ‥知ってるぜ『行列の出来る‥‥‥』って、番組に、たまに出ているよな」

 一護が、きちんとソレを知っていることを確認し、雨竜は言葉を続ける。

「そう‥‥‥一応、その為に、竜弦は芸能事務所に所属しているんだ」

 初めて聞く事柄に、一護は瞳をまん丸にしながら感心する。

「へぇー‥‥‥で、それがさっきの‥‥‥あいつらに恥じをかかせる話しと、どう繋がるんだ?」

 意味がわからないと首を傾げる一護に、雨竜は説明を続ける。

「その芸能事務所で一番の売れっ子が、今度主役の映画を撮るんだけど‥‥‥」

 さっき以上に言葉を濁す雨竜に、じれったいとでも言うような口調で一護は話しを促す。

「なんだよ‥‥‥はっきり言えよ」

 一護の催促に、雨竜は少しだけ苦笑いする。


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行77

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行77
 一護 雨竜


 雨竜の言葉に頷きつつも、やりきれない思いから一護は口籠もる。

「ああ‥‥‥でも‥‥」

 目は口ほどにモノを言うという瞳で、一護は雨竜を見てしまう。

 その瞳の中に現れた不満に気付き、雨竜は一護に問い掛ける。

「何か不満があるのかい?」

 雨竜からの言葉に、一瞬だけ言ってイイものかと逡巡するが、やりきれない思いを解消する為に、敢えて不満を口にする。

「アイツ等に‥‥一泡吹かせてやりてぇー」

 一護の言葉に、ちょっと顎に手をやり、雨竜は考えるそぶりをしてから思わせぶりに言う。

「そうだねぇー‥‥‥」

 雨竜の反応に、脈ありと感じた一護は、些細なモノでも、僅かな復讐でもイイから意趣返しをしたいと思い、雨竜に向かって力説する。

「ほら‥銀城だって‥‥表の顔があると思うんだ」

 一護の言葉に、雨竜は相槌を打つ。

「ふむ‥それで?」

 君は何がしたいと言外に問い掛ける雨竜に、一護は小さな望みを口にする。

「あいつらに、人前で何か恥じをかかせてやりてーな」

 出来ればと小さく付け加えた一護のささやかな希望に、雨竜はクスッと笑って答える。

「それだったら‥‥いい手があるよ」

 雨竜の発言で、一護の顔がパッと嬉しそうに輝く。

「本当か?雨竜」

 そのフリスビーを投げられる直前の犬と変わらない表情に、雨竜は内心で更に笑う。


 クスクス‥‥‥シッポがあったら、ブンブンに振ってたね。

 勿論、耳は期待にピンッと立てて‥‥‥。

 ほんと、一護は感情に素直で可愛いねぇ~‥‥‥。


 雨竜は腐った思考で、見えない尻尾をブンブンに振る一護の為に妙案を考えるのだった。


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行76

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行76
 一護 雨竜


 一護の発言に、雨竜は嘆息して首を振る。

「それは無理だね」

「どーして?」

 首を傾げる一護に、雨竜は端的に答える。

「秀ちゃんの口からバレるさ」

「‥‥‥」

 沈黙する一護に、雨竜はポツリと言う。

「殺すしかないかも‥‥‥」

「それって‥‥‥」

 焦る一護に、雨竜は人の悪い笑みで言う。

「ボクが、本当にそんな馬鹿なことをすると思ってるのかい?」

「いっいや‥‥‥」

 困惑する一護を可愛いと思いクスッと笑う。

 そして、雨竜は銀城達とのかかわりを一護から聞いた時から考えていたコトを口にする。

「そこで‥‥提案があるんだけど」

 頭脳戦が苦手な一護は、雨竜の言葉遊びに振り回され、げんなりした気分で応える。

「なんだよぉ‥‥‥」

 雨竜は、計画を実行するコトに必要な情報を得る為に、一護に確認する。

「君の言う、銀城も死神代行だったんだよね?」

 話しが切り替わったので、一護は素直に答える。

「そう‥‥‥アイツ代行証持ってたから‥‥‥たぶん、俺と同じ死神代行してたと思う」

 一護の言葉に、雨竜は銀城と完現術の修行をしていたコトを根に持って『死神代行のコトは、本職の死神に任せてみたら』と言う。

「だったら‥‥浦原さんに連絡して、死神達に処理を任せるのはどうだい?」

 雨竜の言葉に、銀城達のコトがちょっと面倒になってきた一護はもろ手を挙げる。

「それって‥‥面倒が無くてイイ」

 あっさりと提案に賛成した一護を意外に思いつつ、雨竜は笑顔で答える。

「じゃ‥‥君の滅却師としての修行が一通り終わったら‥‥言おう」


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行75

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行75
 一護 雨竜


 雨竜の言葉に、一護は肩を竦める。

「俺が照れて嫌がるのは確かだけど‥‥花を飾ることじたいは割りと好きな方だから、快気祝い?には丁度イイって遊子や夏梨もそう思うだろうな」

 一護に頷きながら、雨竜は冷静に月島の行動を分析する。

「確かに、秀ちゃんとやらは、君のことをよく知っているようだね‥‥親しい人間だったって、遊子ちゃん達に思い込ませているだけはあるね」

 雨竜の言葉に、一護は深い溜め息を吐いて頷く。

「ああ‥‥だから‥厄介だよなぁ‥‥‥」

「秀ちゃんという男と、一護が真っ向から喧嘩したら‥‥周りの人間に、君はおかしくなったって思われるのは確実だね」

 最大の杞憂に、一護は項垂れて雨竜の言葉に同意する。

「ああ‥そこが辛いな‥‥アイツの能力を考えると、遊子や夏梨達‥‥チャドや井上達とも‥‥‥下手したら、クラスメイト達すら、敵対関係になりそうだよなぁ‥‥‥」

 重い溜め息をどんよりと吐く一護に、雨竜はキッパリと断言する。

「なりそうじゃなくて‥‥敵対関係になるね‥‥間違いなく」

「マジ?」

 雨竜の断言に、一護は『カンベンしてくれぇ~‥‥‥』と、頭を抱える。

 そんな一護に、雨竜は銀城達の思惑を予測?推理?して、言う。

「一護‥‥彼等は、君の完現術を奪う為に‥‥君に修行させたんだよ‥‥‥」

「あうぅぅ~‥‥‥」

「げんに、その兆候はあったでしょ‥‥‥一護から聞いた、彼等とのこれまでの経緯を考えれば容易に想像できるよ」

「だぁぁぁ~‥‥‥何で、俺なんだよぉ‥‥‥」

 唸る一護に、雨竜は淡々と言葉を続ける。

「茶渡君や井上君達や遊子ちゃん夏梨ちゃん達も敵対させて‥‥君の心を折って弱らせて‥‥力を奪う予定なんだから‥‥彼等が、君を諦めるなんて決して無いと断言出来るね」

 雨竜のキッパリとした断言に、一護は盛大に溜め息を吐いた。

「はぁ~面倒くせぇー‥‥‥遊子達に内緒で戦って倒すしかねぇーのか?」


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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行74

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行74
 一護 雨竜


 一護の見舞いに来た遊子と夏梨に、雨竜が施した細工は、月島からの連絡によって作動し、自動的にその様子を記録する。

 雨竜の手によって、一護は滅却師としての覚醒の第一歩を済ませ、ゆっくりとくつろぎのお茶をしていた。

 その部屋には、綺麗な水晶のオブジェ?が幾つか置いてあった。

 一護は部屋のインテリアの一部と判断して気にも留めていなかったのだが‥‥‥。

 それは、突然点滅して、チリリと微かな音を立てた。

「‥‥ん‥秀ちゃんと遊子ちゃんが、会話を始めたようだね」

 敵を気安い口調で呼ぶ雨竜に、一護は一瞬『何の話し?』と言う表情になってから、内容を理解してハッとする。

「えっ?‥‥あっ‥探査の術か」

 一護からの言葉に、雨竜は人の悪い笑みを浮かべる。

「そう‥‥」

 頷く雨竜に、一護は改めて確認する。

「それって‥決めた単語に反応するんだよな‥‥」

 心配そうな一護に、雨竜は優しい表情で言う。

「勿論、余分なプライバシーの侵害は無いよ」

 雨竜からの答えに、一護はホッとした表情になる。

「そんじゃ‥安心して、遊子と秀ちゃんの会話を聞きますか‥‥‥宜しく」

 一護に振られた雨竜は、軽く手を上げ複雑な印を結ぶ。

 途端に、水晶が青く輝き出し、遊子と月島の声を雨竜と一護に伝える。


 二人は、遊子と月島の電話が途切れるまで、その会話をじっと聞いていた。


「ふむ‥秀ちゃんって呼ばれている男は‥‥随分と旨い言い方をするね」

 雨竜の感想に、一護も頷く。

「ああ‥‥ああいう会話だと、俺のことを本当に心配しているように聴こえるな」

「それに、君の我がまま?に対する嫌がらせも‥‥スマートだね」


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行73

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行73
 遊子 月島


 挿し込まれた記憶によって、もっとも信頼する人という位置にいる月島からの言葉に、遊子は何の疑問も躊躇も無く頷く。

「はい、直ぐに連絡します」

 良い子のお返事をしたことに対して、月島はご褒美として、遊子が喜びそうな言葉を選んで言う。

「うん、待ってるね。ボクの方は、快気祝い用に、一護君の好きなバラとかユリとかの花束を用意しておくから‥‥‥」

 遊子は、今日の雨竜と一護の遣り取りを思い出し、月島から快気祝いの花束をもらって、怒ったような困ったような微妙な顔をする一護を想像して笑う。

「くすくす‥‥お兄ちゃん照れちゃいそう」

 遊子の言葉に、月島がクスッと笑って言う。

「そこがいいんじゃない‥‥お見舞いにも行けなくて‥‥これから、一護君が元気になるまで‥‥心配させられるんだから‥‥」

 月島の言葉に、一護が帰宅しない不服感があった遊子は、ペロッと舌を出して言う。

「そうですねぇー‥少しぐらいの‥‥‥は、イイですよねぇ‥‥‥」


 ねっ‥夏梨ちゃん‥‥‥


 言外に視線で振られた夏梨も、一護が帰宅しない寂しさに、コクコクと頷く。

 そんな二人の遣り取りを予測しつつ、月島はらしい言葉で言外に電話を切ることを匂わせる。

「だろう‥‥‥じゃ‥また連絡するから‥‥‥」

 月島の言葉に、遊子は素直に答える。

「はい‥‥それじゃ、また連絡しますね」

 そう言って、遊子は月島との会話を終わらたのだった。

 ちなみに、雨竜の小細工によって、ソレまでの一部始終を雨竜と一護は聞いていたことを二人は知らない。

 当然、月島&銀城も、盗聴?されていたことに一切気付いていなかったのは言うまでも無い。

 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行72

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行72
 遊子 月島 銀城


 雨竜&一護と月島&銀城との裏事情をまるっきり知らない遊子は、挿み込まれた記憶に従い、月島の言葉に反応して、答える。

「はい。お見舞いに行っても、お兄ちゃんに会えるとは限らないんですよぉ~‥‥‥」

 遊子からの言葉に、月島は眉を顰め、指示を仰ぐ為に銀城を見るが、銀城も似たような表情で考え込んでいた。

 銀城からの明確な指示が無いので、月島はありきたりな、らしい言葉を口にする。

「うぅ~ん‥それは‥‥困ったな」

 一護の状態をまじかで直接確認できる状態でないことに苛立ちながらも、月島は遊子との言葉の遣り取りに気を使う。

 そんな月島の配慮に反応したのか、遊子はなんの疑問も持たずに言う。

「取り敢えず、体調と気持ちが落ち着いたら‥‥お兄ちゃんの方から、何か連絡があると思います。今は、記憶喪失になったことに、お兄ちゃん自身が少し混乱しているようでしたから‥‥‥」

 遊子の言葉に含まれる一護の情報に、月島はなるほどという表情で頷いて言う。

「そう‥‥遊子ちゃんや夏梨ちゃんも、一護君からの連絡待ち状態なんだね」

 月島の言葉に、電話の遣り取りを聞いていた夏梨が肩を落として溜め息を吐く。

 そんな夏梨と同じ気持ちの遊子は、努めて明るく言う。

「だって、お兄ちゃんってば、自分で、私達に『事故ったから着替えとか宜しく』って、携帯で連絡したことも覚えてなかったんだもん‥‥‥それに、秀ちゃんのことも覚えてないから‥‥‥」

 一護の記憶喪失の状態の一部を知った月島は、再び銀城を見る。


 遊子との会話を聞いた銀城は、生温く笑ってから、電話向こうの遊子や夏梨に聞こえないような低い声と静かな声音で月島に言う。

「黒崎の記憶喪失が、どんな状態かはなんとなく判ったから‥‥‥アイツが、それなりに元気になりゃー家族の待つ家に戻るさ‥‥‥その時を待てばイイ」

 一護の発現させた能力を奪うことを、諦めていない銀城の言葉に月島は頷く。


 銀城の意向を確認した月島は、遊子に向かって言う。

「そう、じゃあ‥‥一護君が、家に帰ってきたら教えて欲しいな」


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行71

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行71
 遊子 月島


 月島からの電話に出る気が無いと、露骨に態度で示す夏梨の反応に、遊子は苦笑いを浮かべつつ微妙な口調で応える。

「面会謝絶って程じゃ無いんですけどぉー‥‥‥」

 微妙な遊子の言葉を引っ張る為に、月島は言葉尻を問い返す。

「‥‥‥けど?」

 月島の言葉に反応して、遊子はサラリッと言う。

「お兄ちゃん、石田さんと一緒に勉強するって言っていたから‥‥‥」

 遊子の言葉に、月島は内心で首を傾げつつも、ホッとした雰囲気を、二人に分かるように滲ませて言う。

「だったら、お見舞いに行けるね」

 そんな月島に、遊子はちょっと嘆息しながら言う。

「えぇー‥ちょっと無理だと思うなぁー‥お兄ちゃん、経過観察も兼ねて、石田さんの家に居る可能性が有るんですよぉ‥‥‥」

 遊子からの予想外の言葉に、月島は一瞬何を言っていいかわからず、素直に驚く。

「えっ?」

 そんな月島に、遊子は自覚もないまま、丁寧に説明する。

「石田さんって、お兄ちゃんの友達で‥‥空座総合病院の院長先生の息子さんなんでぇ‥‥‥病院の隣り?にある、自宅に居るかもしれないんです。お兄ちゃん、特別病棟でお金が掛かるのイヤって言ってたし‥‥‥」

 遊子の説明に、困惑を隠せない月島は、ソファアにデデェ~ンと座って、黙って自分との会話を聞く銀城を見ながら言葉を繋げる。


 どうする、銀城?‥彼は、あの滅却師の手の中みたいだけど?

 もう少し『お見舞い』を粘ってみる?


 月島からの視線の意味を理解した銀城は、そのまま遊子と話しを続けろと指示する。 

 銀城の指示頷き、月島は遊子の言葉を引っ張るセリフを口にする。

「それって‥‥‥」


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行70

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行70
 遊子 月島


 遊子は、月島の沈黙を当然と思っていたので、絶対的に信頼する者という記憶が挿まれているので、黙って次ぎの言葉を無意識に待っていた。

 ちょっと間を置いた月島は、当然のように遊子に質問する。

「一護君の怪我‥‥じゃなくて、記憶喪失って、どのくらい酷いのかな?」

 月島からの質問に、隠す必要を微塵も感じない遊子は、けろっと答える。

「取り敢えず、家族とか親しい友人は、わりと覚えています‥‥でも、秀ちゃんのことは覚えていないの‥‥‥」

 どうしてなんだろう?と言外に含む遊子の答えに、月島は内心で苦笑いする。


 そりゃー‥僕達が敵だからだよ‥‥遊子ちゃん‥‥‥。

 でも、敵対していたことすら‥もしかして覚えてないのか?

 ここは、直接彼本人を見て確認しないとね‥‥‥。

 取り敢えず、彼の居場所の確認かな?

 まっ‥病院は、警備がキツイと言われていても、意外と簡単に入れるけどね‥‥‥。


 などと考えながら、月島は遊子に暗に問いかけを混ぜて聞く。

「そうかい‥‥‥じゃ‥お見舞いに行ってみようかな」

 月島の言葉に、遊子は夏梨を振り返る。

 夏梨は、雨竜の醸し出していた独占欲を敏感に感じ取っていたので『お見舞い』なんて、ムリムリと手と頭を振る。

「お兄ちゃんに、お見舞いですかぁ?」

 遊子も夏梨ほどではないが、雨竜の独占欲を感じていたので、月島に微妙なニュアンスを含ませて問い返していた。

 その声音に含まれるモノを感じて、月島は、おやっという表情で首を傾げながら聞き返す。

「駄目なのかい‥‥‥もしかして、記憶喪失だから、面会謝絶なのか?」

 月島からの質問に、遊子は再び夏梨を見る。

 夏梨は両手を広げ、肩を竦めてから首を振った。


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行69

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行69
 雨竜 遊子 月島


 ここは、諦めて明日の修行に期待しよう。


 一護の項垂れながらも、明日の修行に期待していますという表情に、雨竜は苦笑しながら、あっさり答える。

「そう‥‥」

 そして、不承不承だが一護は、扉に向かって歩き始めた雨竜に従って隠し部屋から外に出るのだった。


 雨竜と一護が、滅却師としての修行をしている、その頃。

 遊子と夏梨の元に、月島から様子伺いの電話が入る。

「遊子ちゃん、秀だけど‥‥一護君は、帰っているかい?」

 記憶を差し替えられている遊子は、月島の質問に、あっさりと答える。

「お兄ちゃんは、トラックと接触事故にあったから‥‥‥空座総合病院に入院しちゃったんです‥‥‥だから、当分、ウチには帰れません」

 遊子の端的な答えに、内心の動揺?を隠して、勤めて平静な声で、心配そうに聞く。

「一護君は、大怪我だったの?」

 が、そんな月島の演技に気付く筈もなく、遊子はケロッと答える。

「骨折したりは無いんですけどぉー‥‥‥」

 言葉を濁す遊子に、月島は、僕は心配しているんだよぉ~‥的な雰囲気を出して尋ねる。

「どうしたんだい?」

 隠し立てする気が無い遊子は、サラリッと一護の状態を月島に教える。

「頭を打っているので‥‥‥記憶喪失してる部分があるんです」

 遊子からの答えに、月島は眉を顰めつつ、もっともらしい言葉を言う。

「記憶喪失ぅぅ?‥‥‥これから、受験なのに‥‥‥」

 月島の言葉に、遊子は苦笑いを含んだ声で答える。

「そうなんですよ」

 なんの疑問もなく自分の質問に答える遊子に、月島はちょっと考える。

「‥‥‥‥」


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行68

 

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行68
 一護 雨竜


 自分の状態を把握していないことが解かる反応に、雨竜はワザとらしく重い溜め息を吐いて、お小言に近い口調で言う。

「はぁ~‥えっ‥じゃない‥‥君は、今日事故っているんだよ‥‥身体に負担を掛けるのは避けた方が良いに決まっているだろう」

 銀嶺弧雀を元の滅却師十字に戻し、修行の終了を態度で表す雨竜であった。

 そんな雨竜の言葉にも、新しいゲームを手に入れた子供のように、一護は直ぐに、その能力を実際に使ってみたくて、無意識に食い下がる。

「でっでも‥‥」

 一護の心理状態を把握している雨竜は、強い口調で言う。

「でも‥じゃない‥修行はボクのやり方でやる‥‥反論は受け付けない」

 すげない雨竜に、滅却師の能力を実践的に使ってみたい一護は、ゲーム機を取り上げられた子供のようにゴネる。

「そんなぁ~‥どっこも痛くないしぃ‥‥疲れてないけどぉー‥‥‥」

 どうしても使ってみたいとグズる一護に、雨竜はきっぱりと言う。

「さぁーてと‥‥上に戻るよ‥‥」

 そう言って、修行空間から出る為の扉を出現させる為に、複雑な印を組みながら手を振り、出口を作って、俯く一護を振り返る。

「‥‥‥」

 動こうとしない一護に、雨竜は殊更冷たい口調で言う。

「明日の修行は止めようか?」

「わっ解かった‥‥‥」

 言ったことは必ず実行する雨竜の言葉に、一護はつまんなそうな表情で不承不承頷く。


 ったく‥‥‥銀嶺弧雀で、あんなにガンガン攻撃してきたくせにぃー‥‥‥。

 せっかく対抗手段の知識が、手に入ったのにぃー‥‥‥。

 一度も反撃しないで終わりかよぉー。

 でも、あんまりグズったら『当分、修行をお預けにされたいんだね』って言われるのは確実だよな‥‥‥。


 と、いうところでタイムアウト。明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行67

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行67
 一護 雨竜


 まるで連想ゲームのごとく、一護が小さな疑問などを考えるだけで、それに付随した知識が浮かび上がって来る。


 うっわぁー‥‥滅却師って色々な術とか技が有るんだぁ~‥‥‥。

 へぇ~‥‥動血装って、運動能力を上げるのかぁ‥‥‥使ってみたいな。

 静地装の防御能力が、どの程度有効化を確認したいしぃ‥‥‥。

 色々な呪文も使ってみたいなぁ‥‥‥。

 ルキアの回復系の鬼道ってイイなぁ‥‥‥って思っていたからなぁ‥‥‥。

 もっと‥‥色々な修行してみたいし‥‥。


 滅却師の混血児が、智慧の矢によって、血脈に埋もれていた知識を解放すると、膨大な情報量を処理しきれず、知識酔いというモノを起こして、数日寝込むのだが‥‥‥。

 混血児と言っても、一護は普通の混血児と元来のスペックが違った。

 持っている能力を失えば、失った分を補うように、新たな能力を身に付けて来た一護は、対処能力が異常に高かった。

 その為、与えられた情報は即座に系統別に分類される為、知識酔いというモノは存在していなかった。

 だから、ケロッとした表情で、自分の中に現れた情報に納得する。

「そっかー‥‥‥俺の中にも、そんな術があるって‥‥記憶の底から出てきた」

 平気な顔でそう言う一護の状態を観察していた雨竜は内心で溜め息を吐く。


 フッ‥‥‥流石、戦闘経験豊富な一護だ。

 どうやら、知識酔いはなさそうだね‥‥‥。

 一護に自覚はなさそうだけど、精神も肉体もかなり疲れている筈。

 交通事故にもあっているんだし‥‥‥。


「そうかい‥‥‥じゃ‥‥今日の修行は、これで終了だよ」

「‥‥えっ‥‥」

 雨竜の言葉に、一護はどうして?と言う表情で首を傾げた。


 と、いうところで、今日はここまででぇ~す。では、また、明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行66

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行66
 一護 雨竜


 一護は、無意識のまま雨竜の様子を上目使いに伺う。

 そんな一護に、雨竜は憐憫を覚える。


 ふっ‥君がどんなにボロボロになっても‥‥‥。

 全ての力を使い果たして、この世界を守っても‥‥‥。

 ほんの一部の関係者以外、誰もその事実を知らない。

 感謝されることも、褒められることもない、孤独な戦い‥‥‥。

 そんな虚しい戦いは、もう二度としなくて良い。

 君はもう死神じゃないんだから‥‥‥。

 出来れば、完現術者との戦いも‥‥‥避けたい。

 でも、降りかかる火の粉は払うしか無いから‥‥‥その時は戦うしかない。

 その為に必要な能力は、ボクが教えてあげる。

 君の戦いが少しでも楽になるように‥‥‥。

 勿論、遅れた勉強も補助してあげられる。

 一護が、滅却師としての鍛錬に集中できるように、勉強の方は情報の流し込みをしてあげよう。

 少しは御褒美になるモノがないとね‥‥‥くすっ‥‥‥。


 期待に瞳を輝かせながらも、強く要求できない一護に、雨竜は慈愛?の籠もった視線でクスッと笑って答える。

「勿論、簡単に出来るよ‥‥記憶の伝授という術を使えばね。ボクが流し込んだ滅却師の知識を探ってごらん」

 一護の為に、内心と全く違うことを答える雨竜だった。

「滅却師の知識‥‥‥」

 そう呟くと同時に、雨竜の言葉がキィーワードとなり、一護の血の中に眠っていた記憶を強く刺激する。

 その途端に、滅却師としての知識が一護の中に現れる。

 新たに自分の中に存在する知識に、一護はわくわくする。


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行65

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行65
 一護


 自分の技(智慧の矢)により、滅却師の知識を手に入れた一護が感心していることが解かった雨竜は、楽しそうな表情で笑っていた。


 ぅん‥‥雨竜ってば‥‥かなり機嫌が良いな。

 これなら、俺の望みに簡単に応えてくれそうだ。

 死神として戦った結果‥‥‥はぁ~‥‥‥。

 ここで、思いっきり落とした成績と勉強の遅れを取り戻したい。

 アレだけのコトがあっても成績を落とさなかった雨竜に、これまでの知識を流し込んでもらえたらラッキーなんだけど‥‥‥。

 やっぱ‥医者とか、キャリアの警察官になりたいからなぁ‥‥‥。

 その為なら‥‥頭の一つや二つ下げる。

 取り敢えず、今までのロス分を補えるか聞いてみよう。

 流石に、卒業に必要な出席日数も切実になってきてるしなぁ‥‥‥。


 明らかに機嫌の良い雨竜に、一護は下心ががっつり入った質問をする。

「ところで‥‥受験勉強に応用できるのか?」

 瞳を期待?と欲望?と下心?でキラキラさせた一護を見て、雨竜は苦笑する。


 一護‥‥君は、本当に受験勉強の遅れを取り戻したいんだね。

 ふふふふ‥‥‥死神や滅却師として生きるつもりは‥‥‥。

 見るからに、更々無いって態度で言ってるねぇ‥‥‥気持ちは理解るよ。

 ボクも、その方がイイと思うよ。

 現世で、普通に人間らしい生活を‥‥‥だね。

 竜弦の言う『滅却師は金にならない‥‥‥』って、言葉は正しいと思うから。

 今なら、竜弦が自分も含め滅却師という存在など役に立たないという考えをもったのが良く理解出来るからね。


 と、いうところで‥‥‥タイムアウト‥‥つぅーかオーバーしちゃった。

 この続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行64

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行64
 一護 雨竜


 当初の予定通り、能力発現を促す矢を当て、滅却師としての能力が発現した証しを認め、雨竜は一護に話し掛ける。

「一護、君の身体に浮かぶ模様?が、何か分かるかい?」

 雨竜に問われた一護は、何の気なしに答える。

「はぁー‥静血装だろう‥‥‥って‥‥」

 そう答えてから、ハッとした表情になる。

 一護からの答えに、雨竜は満足そうな表情で頷きながら言う。

「流し込みは成功したようだね」

 雨竜にそう言われて、死神だった自分が知る筈の無い滅却師としての知識が自分の中にあることに気付き、一護は何とも言えない表情で頷く。

「ああ‥‥そうみたいだな‥‥知らない言葉なのに分かる‥‥‥便利なモンだな」

 感心する一護に、雨竜はぬるぅ~く笑って言う。

「確かにね‥‥でも、それは滅却師の血が流れていなければ‥‥出来ないことなんだ」

 雨竜からの言葉に、一護は首を傾げる。

「えっ?」

 きょとんとする一護に、雨竜は『流し込み』の種明かしをする。

「滅却師として代々修行してきたことが、その血の中に‥‥‥遺伝子の中に眠っている‥‥‥それを、ボクは思い出させたってことかな」

 言われて、一護は自分の中にある滅却師としての知識が、どういうモノかを探索する。

「‥‥‥」

 黙っている一護に、雨竜は理解しやすい表現で言う。

「簡単に例えるなら、迷路のネズミかな」

 自分の中に、当然のように存在する滅却師としての知識と能力を確認し、一護は雨竜に頷いて、自分なりの表現で言葉にしてみる。

「‥‥そっかー‥なるほどね‥‥‥俺の中に、スペックとして入っていても、回路が繋がっていなかったモノを、雨竜があの矢で繋げてくれたってことか」

 納得という表情でそう言う一護に、雨竜は眼鏡の位置を指先で軽く直しながら笑う。

「まっそんな感じだと思ってくれればイイよ」


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行63

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行63
 雨竜


 首を傾げ不思議そうな表情での一護の質問に答えることも無く、雨竜は更に矢を打つ。


 ゴメンね‥‥一護‥‥君の質問に答えるより‥‥。

 智慧の矢を打ち込む方を優先したいんだ。

 滅却師の知識が、多少でも頭に入れば‥‥‥。

 君は、防御用の静血装を使えるようになるんだから。

 それは、完現術者に攻撃されても、ほとんど怪我を負うことが無くなる力だから。

 それに、君はじっとしていないから‥‥‥。

 少しでも拘束が緩んだ途端に、本能的に逃げるに決まってる‥‥‥。

 浦原さんや夜一さんに訓練された結果、野生が身に付いちゃって‥‥‥。

 ほんと、扱いづらくなったよねぇ‥‥‥。

 言葉よりも、直接理解する方がイイだろうしね‥‥‥ってことで、あと一本。


 雨竜の矢にまた当たった一護の体が淡く輝く。

 その直後、一護の全身に、不思議な模様(静血装)が綺麗に浮かび上がる。


 うん‥成功‥‥‥きちんと滅却師としての防護能力が発動したね。

 智慧の矢の効果も直ぐに現れる筈だから、一護への説明は半分くらいに減る筈。

 どうせ、滅却師としての知識が入ったって、些細な疑問が浮かべば、聞いてくるだろうしね。

 それにしても、一護の静血装って鮮やかだねぇ‥‥‥。


 一護の身体に浮かんだ静血装を見て、発動を確認した雨竜は、にっこり笑って解放の呪文を唱える。

「幼子を守りし風の聖霊に感謝し、その檻よりの解放を願う」

 一護を拘束している必要が無くなった為に、雨竜が解呪したので、一護の体を淡く包んでいた光と風が、音も立てずに霧散した。

 何がなんだか理解不能という表情で首を傾げる一護に雨竜がにっこりと笑う。


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

 

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行62

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行62
 一護 雨竜


 雨竜が呪文を唱え始めた瞬間に、一護は自分が罠に踏み込んだことを悟る。

「しまった‥‥」

 小さく一護が叫ぶのとほぼ同時に、全身に拘束力が絡み付くのを感じた。

 雨竜の攻撃は、一護を傷付ける目的での攻撃ではない為、殺気がまったく無かった。

 故に、一護は雨竜の罠に見事に引っかかったのだ。


 何なんだ?これは‥‥‥‥。

 濃密な大気が、俺をやんわりと包み込む。

 白哉の六杖光牢とも違う‥‥‥きつくない‥‥‥優しい感じがする。

 でも、身動きが取れないのは一緒‥‥‥。

 この状態じゃ雨竜の攻撃を避けることは出来ない‥‥‥‥。

 くっそー‥‥罠に引っかかっちまったぜ。


 完全に身動きが取れなくなった一護は、会心の笑みを浮かべる雨竜の放った矢に当たってしまう。

 矢に込められた滅却師の霊圧が、一護の身体に侵入していく。

 が、滅却師の血統を受け継ぐ為、ほとんど衝撃らしい衝撃を受けなかった。

 だから、一護は目をパチクリさせ、首を傾げる。


 えっとぉ‥‥‥確かに、雨竜の矢が当たったはずなのに‥‥‥。

 何の衝撃も無かった‥‥‥感じなかった。

 雨竜が言うように、確かに怪我をしない程度の攻撃?だったんだ。

 でも、そんな攻撃になんの意味があるんだ?


 攻撃と言ったら、必ず負傷するたぐいの訓練しかしたことの無い一護は、滅却師の血脈を呼び起こす為の矢に何も衝撃を受けなかったことを疑問に思う。

 だから、雨竜に向かって問い掛けた。

「雨竜‥‥お前の矢に当たったんだけど‥‥‥痛くないんだ‥‥それって?」
「‥‥‥‥‥‥」

 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行61

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行61
 一護 雨竜


 一護は雨竜の笑みを見て、内心で重い溜め息を吐く。


 ウゲッ‥‥‥雨竜の目がマジだ‥‥‥。

 あれは、どんな手を使ってでも、俺に矢を当てる気でいる。

 カンベンしてくれよぉ~‥‥‥。

 いっくら手加減しているって言ったって‥‥‥。

 生身に、お前の矢を受けたくないんだよぉぉ‥‥‥。

 死神化している時だったら、多少?の怪我なら何とでもなったけど‥‥‥。

 完現術を習得する為の修行の時は、銀城が手荒いことしたって、治癒してくれる井上が側にいたけど‥‥‥。

 尸魂界では、四番隊員がいたし‥‥‥。

 なにより、ルキアや花太郎がいたからなぁ‥‥‥

 でも、ここには、傷を治してくれる人間は誰も居ないんだから‥‥‥。

 無駄と解かっていても、抵抗しちまう。


 一護は脂汗を流しながら、雨竜の気を逸らして、矢から逃れる為に話し掛ける。 

「でも‥‥」

 が、そんな一護に、雨竜は焦れて言い捨てる。

「でもじゃない‥‥男に二言は無いだろう」

 端的にすげなく切り落とされた一護は、不承不承に答える。

「わかったよ」

「それでイイ‥‥」

「ちっ‥‥‥」

 舌打ちする一護は雨竜の目的にまんまとはまってしまう。


 くすくす‥‥‥会話に夢中になったセイで、罠の場所に一護が立った。

 後は、呪文を唱えるだけ‥‥‥。


「風の聖霊よ‥‥‥幼な子を守る為‥‥ひと時その動きを止める‥‥檻を作らせたまえ」


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行60

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行60
 一護 雨竜


 一護は、雨竜が放つ銀嶺弧雀の矢を本能で避けながら、眉を顰める。


 何を言っても、今の雨竜に訊く耳は無いよなぁ‥‥‥‥。

 でも、言いたいことは言っておかなきゃ‥‥‥‥。

 後で後悔はしたくない‥‥‥俺は、諦めが悪いんだ。


「とってもじゃねぇーけど‥‥‥そんな感じがしねぇーんだ」

 言いたいことが、とぉーってもありますという表情で一護は言い返す。

 が、そんなことを聞く耳の無い雨竜は、一護に矢を当てる為に放ちながら思案する。


 ふむ‥‥少し‥いや、かなり諦めが入っているね。

 これなら、素直にとはいかなくても、渋々程度には受け入れられるかな?

 一護のここまでの抵抗はちょっと予定外だったけど‥‥‥らしいっちゃーらしいね。

 でも、さっさと滅却師の静血装と動血装を目覚めさせないと‥‥‥。

 完現術者達に狙われているなら、なおさら防御能力と攻撃能力をアップする方法を覚えて欲しいから‥‥‥‥。

 ここで、流し込みの為の智慧の矢を受け入れてもらえば‥‥‥。

 勉強の知識も、智慧の矢を使って無理やり流し込むことも出来るんだから‥‥‥。

 何がなんでも、君にボクの攻撃をその身に受けてもらうよ。

 どうせ、時間の問題だしね。

 一護の欠点は、命が掛かっていないと集中力が途端に低くなることだからね。

 今回は、幸いかな?きつく言えば、一護の行動を制限できる。


「つべこべ言わない‥‥‥修行は、ボクのやり方でイイと了承したのは君だよ」

 一護は自分の言葉(思い)が、まったく雨竜に伝わらないことにまだ気が付かないので、何度でも口答えをする。

「でも‥‥」

 無意識に半歩下がった一護に、雨竜は内心でニヤッと笑った。


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行59

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行59
 一護 雨竜


 雨竜からの攻撃を本能的に避けながら、一護は心の中だけで訴える。


 だいたい、浦原さんとの修行では、攻撃を避けまくったモンだったし‥‥‥。

 あの人との修行って、攻撃を斬魄刀で受けたり返したりしていたんだよぉぉぉ‥‥‥。

 なのに、お前との修行じゃ抵抗することがまったく出来ないじゃん‥‥‥。

 銀城との修行だって、剣を交える戦闘訓練が基本だったし‥‥‥。

 一方的に、攻撃を受けるだけの修行なんて、イヤなんだよぉー‥‥‥。

 ただ、怖いだけだし‥‥なんか、つまんないんだ‥‥‥。

 何時だったか、俺ん中に現れた虚や剣八が言ってたように、俺は自分で思っているよりも戦闘が好きみたいだしな‥‥‥。

 でも、今ここで下手なこと言ったら‥‥‥だから‥‥無難なことだけ言おう。


 雨竜の演技の入った問い掛けに、一護は言い返す。

「そんなことは無ぇーよ‥‥‥ただ、俺はおめーの攻撃が怖えーだけだ。その威力を知っているからな。当たったら、不味いってことをよぉーく知ってるから‥‥‥」

 言葉の内容とあっていない、一護の好戦的な表情を見て、雨竜は内心で笑っていた。


 死神化した時から、激しい戦闘をずっと続けていた君は、無抵抗に近い状態を嫌うのは当然だ。

 でも、滅却師としての抵抗以外はさせないよ。

 その為に、ここ(滅却師の修行場)に入れたんだから‥‥‥。

 死神の力は勿論だけど‥‥完現術の技も使わせない。

 修行の主導権を握っているのは、ボクなんだから‥‥‥。

 かならず、君を滅却師の能力に目覚めさせてあげる。

 だから、君の抵抗は、言葉で押しつぶすよ。

 どうせ、語彙がそう豊富じゃないから、言葉に詰まるだろうしね。

「だから、君を怪我させない程度に抑えていると言っているだろう」

 雨竜のシレッとした言い方に、一護は儚い?抵抗を続けるのだった。


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行58

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行58
 一護 雨竜


 雨竜は、一護に自分の攻撃が当たらないという事実を認識する。

 戦闘経験値の高い一護に、雨竜は自分の攻撃を当てる方法を考える。


 何か‥‥‥そうだ‥‥破亡陣もどきを作って、一護を一時的に足止めしよう。

 ここと‥‥あそこと‥‥あのあたり‥‥‥良し。


 雨竜は躊躇無く、動きの早い一護を捕らえる捕縛陣を敷く。

 そういうことを想定しない一護の性格に、雨竜は感謝する。


 準備オーケー‥‥‥あとは、ちょっと神聖滅矢の威力をあげて、一護を追い詰めよう。


 予定通りに、一護を追い詰めて行く雨竜。

 それに対抗する為に、一護はとうとう死神代行証を手に取るのだった。

 それを見た雨竜が一護に話し掛ける。

「一護、完現術を使って死神化?をしたら、滅却師の能力を覚えることは出来ないよ」

「うっ‥‥」

 言葉に詰まる一護を見て、雨竜は内心で笑っていた。


 クスッ‥‥‥ボクとの会話に神経がいって、注意力散漫になってきたね。

 このまま会話しながら、あの場所へ追い詰めてあげよう。

 取り敢えず、ちょっと哀しいという顔をして、一護の精神を追い詰めてあげようかな。


 強かでちょっと屈折している雨竜は、哀しそうな表情で言う。

「そんなに不服かい?‥‥‥滅却師は?‥‥‥死神もどきになれる完現術の方が良い?」

 自分の為に色々とやってくれている雨竜の哀しげな表情とその言葉に、騙された一護はちよっと苦悩する。


 あうぅぅ‥‥‥そんなこと言われたってぇぇぇ‥‥‥怖いってぇーの‥‥‥。


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行57

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行57


 一護の答えと同時に、雨竜は滅却師十字架を取り出す。

 あっと言う間に、手の中で銀嶺弧雀に変化させる。

 雨竜は、一護に向かって躊躇無く神聖滅矢を軽く打つ。

 が、予定は未定という言葉がそこには鎮座していた。

 そう、いくら雨竜本人がかなり手加減していようと、それが強力な武器であることになんら変わりは無い。

 故に、一護は必死でその攻撃を避けるのだった。

 何だかんだ言っても、一護は豊富な戦闘経験と高い身体能力をもっていた。

 だから、一護に雨竜の攻撃は当たらない。

 その戦闘経験から、雨竜の攻撃を有る程度予測して回避しているらしい。

 そんな事態になると思っていなかった雨竜は、かなり困っていた。


 一護の身体能力は知っていたけど‥‥‥。

 死神としての能力は失っている筈なのに‥‥‥。

 ボクの攻撃が当たらないのは困るな‥‥‥。

 当たらないと、滅却師の大切な防御能力の静血装を使う必要が無いから、一護の血の中に潜む滅却師の能力が目覚めないんだけど‥‥‥。

 まず、静血装と動血装を目覚めさせて、滅却師の種族としての記憶を呼び覚まさせるって予定だったんだけど‥‥‥。

 その次に、智慧の矢を打ち込み、滅却師として、必要な知識を与える予定だったのに‥‥‥。

 ったく‥‥‥無駄に、戦闘経験が豊富に蓄積されているから‥‥‥。

 ボクの攻撃を、ことごとく避けてくれる‥‥。

 それに、あの足元の煌めきは、一護の言っていた、完現術の一種だね。

 もう、充分、実戦に使えるほど、完現術とやらを習得しているってことか‥‥‥。

 まっ‥飛簾脚程の速さは無いけど‥‥‥それなりの速度は出ている。

 あーイライラする‥‥‥出来るだけ一護を傷付けたくないのに‥‥‥。

 このままじゃ怪我をさせてしまう‥‥‥どうしたらイイ‥‥‥。


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行56

小ネタシリーズ8
完現術者と滅却師と死神代行56

一護 雨竜


 色々なことを考えているが、言葉にすることがイイことばかりで無いというコトを知っている一護は、ただ頷くだけにした。

「あぁ‥‥」

 自分の言葉に、心から納得している一護の様子に、雨竜は気を良くして、言葉を続ける。

「だから、君は、今、適切な訓練をすれば、滅却師になれるんだ」

「適切な訓練って?」

「ボクは、軽く銀嶺弧雀で君を攻撃する」

「はぁ~‥‥それって‥‥俺に避けろってコト?」

「大丈夫‥‥当たっても怪我はしないぐらいだから‥‥」


 雨竜ぅ~‥俺‥事故ったばっかりなんだけどぉ~‥‥‥。

 いや、それよりも、流し込みで基礎知識を入れる話しはどーなったんだ?

 でも、それを言って、雨竜の気が変わったら‥‥‥。

 もし‥‥‥修行の仕方を教えるから‥‥‥で。

 独りでやってみたら‥‥なんて、言われるのはいやだし。

 はぁ~‥俺って、優柔不断だわ。

 いやいや、沈黙は金‥雄弁は銀‥って、言葉もあるし、ここは黙っていよう。

 今までだって、ろくな説明無しに訓練?に入ってたんだし‥‥‥。


「‥‥‥」

 雨竜は、沈黙する一護が、ぐるぐると何かを考えているのは表情で理解していた。

 が、一護が完現術者に狙われているので、滅却師としての力を付ける方を優先することにした。

「準備は‥‥‥イイかな?」

 何か言ったとしても、一度決めた雨竜の気持ちを変えられることはないと理解しているので、一護は諦めてキツイ修行をすることを了承するのだった。

「おっ‥‥おう」


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。


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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行55

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行55
 一護 雨竜


 真剣な表情の一護に向かって、雨竜は話し掛ける。

「今までは、死神の力が表に出ていたから気付かなかったろうけど、君は純血種の真咲さんの子供だから、生まれながらに滅却師の能力を持っているんだよ」

 真咲の能力を受け継いでいると言われた一護は首を傾げる。


 滅却師の能力?って‥‥‥どんなモンなんだ?

 大体にして俺は、弓の類を触ったことすら無いんだけどぉ~‥‥‥。

 自分の内在霊圧を使って戦ったことは有るけど‥‥‥。

 周囲の霊子を使って?従属させて?‥‥‥戦ったことなんて無いんだけどぉ‥‥‥。

 それが出来ないと滅却師じゃねぇーよな?

 全然想像がつかないぜ。

 ここは、下手に質問はしないで‥‥‥雨竜の説明を聞こう。


 内心では、色々と考えていたがそれを表に出さずに一護は答える。

「そうなのか?」

 疑問は有るけど、説明を聞く耳はあるよという雰囲気を漂わせている一護を見て、雨竜は説明を続ける。

「一護‥‥君は朽木君から貰った死神の能力を失った後‥‥君の父親・一心さんの死神の能力を見出して使ったよね」


 俺は、今死神の力を完全に失っている‥‥‥。

 それに‥‥あの垂れ流しと言われていた霊圧も‥‥‥。

 何も無い普通?の人間なんだから‥‥‥。

 修行して手に出来るのは、お袋から受け継いでいる滅却師の能力だけ‥‥‥。

 そっかー‥‥能力を失ったのなら、別の能力を使えばイイんだ。

 親父に貰った能力が駄目なら‥‥‥お袋の能力を‥‥‥。

 それに、雨竜は一度‥‥滅却師の能力を失っていたのを、竜弦さんとの修行で取り戻していたんだから‥‥‥俺だって出来るはずだ。


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行54

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行54
 一護 雨竜


 そんな雨竜の様子に気付くことなく、一護は首を傾げて言う。

「でも、せっかく霊能力があるんだから、それをいかして稼ぐ手もあると思うんだよなぁ‥‥‥退治する能力あるんだし‥‥‥滅却師って生真面目だよなぁ‥‥‥」

 一護の発言に、雨竜は眼鏡の中央を指先で押し上げながら、溜め息混じりに言う。

「その辺の胡散臭い霊能力者と、滅却師を一緒にしないで欲しいな。勿論、死神との比較なんて論外だよ」

 どうやら機嫌を損ねたらしい雨竜の声音に、一護はつい謝る。

「あっゴメン」

 そんな一護の態度に、雨竜はもう一つ溜め息を吐いて付け加える。

「ちなみに、ここが静かなのは、遮音されているからだよ‥‥‥」

「あっ‥だから、騒音がなくて妙に静かなのか」

 感心する一護に頷き、雨竜は説明を続ける。

「‥‥‥勿論、外が季節によって気温や湿度の変化があっても、ここは遮断されているから、快適な温度や湿度に保たれているんだよ」

 雨竜の説明に、一護はなるほどという表情で訊く。

「外界と遮断しているのか?」

 その言葉に、雨竜は苦笑い混じりに、逆に一護に訊く。

「一護‥‥ボクの銀嶺弧雀の威力‥‥‥覚えているかい?」

 そう言われて、雨竜が放つ銀嶺弧雀の威力を思い出し、一護は納得する。

「あっ‥‥‥悪い‥‥外界と遮断しないと、確かに不味いわ」

 一護の表情から、修行空間についての疑問が有る程度は解消されたと判断した雨竜は、確認を込めて訊く。

「取り敢えずの疑問は解決したかな?」

「ああ‥‥」

「じゃ‥‥修行に入っていいかな?」

「おう」

 滅却師が修行に使用する空間の疑問が解消され、修行する精神状態になったのを確認し、雨竜は修行の為の説明に入るのだった。 


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行53

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行53
 一護 雨竜


「違うよ。アレは作られた光景だよ」

 窓から見える極普通?の光景と雨竜を交互に見て、説明して欲しそうな顔で訊く。

「どーして?」

 一護の問い掛けに、雨竜は肩を竦めて言う。

「修行していると、時間がワープするからさ‥‥‥」

「時間がワープ?」

「そう‥‥‥何でも、熱中すると時間を忘れるだろう」

「ああ」

 思い当たることがある一護は素直に頷く。

「だから、日差しという強力な光で教えてくれるようにって意味であるのさ‥‥‥最低限の時間が判るようにってね‥‥‥」

「それって‥‥‥修行に夢中になって、時間感覚が馬鹿になる人間が、かなり多かったってことか?」

 自分なりの解釈をする一護に、雨竜は頷きながら、忘れてはいけない事実を付け加える。

「それもあるけど‥‥‥今もだけど‥‥過去の滅却師達は、滅却師としての活動で生活の糧を得ていたわけじゃないから‥‥彼等は仕事に出かける必要もあったと思うんだ‥‥‥だから、時間にルーズではいられなかったんじゃないかな」

 雨竜の説明に、一護は納得と言う表情で頷く。

「なるほどぉ~‥‥外の光景を映し出すってコトは、尋ねて来る客や滅却師に対する依頼人も見えるってコトか?」

「そう‥‥今と違って、夜更かしや昼夜逆転生活なんて考えられない時代からあったモノだからね」

 一護は、滅却師の知られざる日常と生態に、妙な感心をして言う。

「滅却師って、けっこう世間様と折り合いつけて生活していたんだなぁ‥‥‥親父達とはえらい違いだな。死神は、都合が悪くなると記憶置換とかで誤魔化してたのに‥‥‥」

 ルキア達がちょくちょく使用していたモノを思い出して言う一護に、雨竜はなまぬるぅ~く笑っていた。


 と、いうところでタイムアウト。続きは、また明日。 

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ブラック・ベリィ

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ブラック・ベリィはラズ・ベリィ&デュー・ベリィの二人サークルです。メインは二次小説ですが、オリジナル小説も有ります。剣と魔法のファンタジーなども書く予定です。
現在はブリーチや黒子にハマッてます。

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