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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行112

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行112
 雨竜 一護


 雨竜は、一護に滅却師として必要最低限の知識を流し込み、戦闘能力と戦闘経験を修行で着々と身につけさせた。

 そして、このくらいあれば、銀城達と戦えると雨竜が判断した時に、一護に茶渡や織姫を避けまくっている自分の行為を告白した。

 余分な情報は、一護の修行の妨げになるが、現在進行形で何が起こっているかを知らないと、どんなコトになるかを予測した上での判断だった。

 だから、雨竜は一護との修行がひと段落着いた時に‥‥‥。

「一護、ちよっと‥‥‥いいかい?」

 銀色と白色が基本の修行部屋?に、水分補給の為に持ち込んだ、アクエをごくごくと音を立てて飲んでいた一護は、雨竜の言葉に頷く。

「ああ‥なんだ‥‥雨竜?」

「君に、聞かずに、ボクは‥‥茶渡君と井上さんのお見舞いを個人情報保護法をたてに、拒否させていた」

 唐突な告白に、一護は?を浮かべ、雨竜の表情をマジマジと見る。

「えっとぉ‥‥‥」

 何を言ってイイかという一護に、雨竜は告白を続ける。

「君は、覚えていないけど‥‥二人は、月島に記憶の挟み込みをされて‥銀城達の仲間になっているんだ‥‥‥ボクの判断は‥‥」

 雨竜の勝手な行動に、記憶が部分的に綺麗に抜けている一護は、ちょっと首を傾げてからサラっと答える。

「別にかまわねぇーよ‥‥‥いちいち小さいコトを気にすんな‥‥雨竜‥お前が危険だと判断したなら‥‥それでイイ‥‥だから、そんな顔すんなよ」

 一護の言葉に、雨竜はちょっとどうしようかと悩んでいたコトも口にする。

「ごめんね‥‥一護‥‥啓吾君や水色君‥それに有沢君達も‥‥」

 既に敵に取り込まれ、孤立させられるカタチになっているコトを教えられていた、一護は肩を竦める。

「イイって‥‥‥どっちにしろ‥‥個人情報保護法ってモンがはびこってるんだから‥‥大丈夫だって」

 一護からの容認の言葉に、雨竜はホッとした表情になる。


 と、言うところで、今日はここまで。また明日。

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テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行111

 

 ふと、小ネタシリーズのページ数を見て、ラズとデューは生温く笑ってしまいました。

 これって、いつも書いていた同人誌のページを超えてるって‥‥‥。

 そこで、少しあらすじを書いて、これ以上無駄にページが増えないようにしようというコトになりました。

 と、いうコトで、今日の小ネタシリーズをお楽しみ下さい。


 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行111


 一護が事故ったその日から、雨竜は修行で、流し込みを出来る状態にして、一護に滅却師としての基礎知識を与えた。

 そして、次の日から遅れていた受験勉強の知識部分を流し込みしたのだった。

 その間に、一護の見舞いに来たのは遊子と夏梨の二人だけだった。

 一心は死神として、浦原と何かしていたらしく、一護が退院しても家に帰って来るコトは無かった。

 一心が不在の間は、黒崎医院は閉じたままだった。

 医者としての仕事を全く顧みない、その上で子供の面倒?を見ない一心を、一護と遊子と夏梨は、保護者失格の生活破綻者だと烙印を押したのだった。

 茶渡と織姫が見舞いに来たとき、雨竜に命じられていた看護婦達や事務員達が、一護の情報を個人情報保護法の名の下に、一切教えなかった。

 その為、二人は一護が空座総合病院に本当に入院しているかも確かめることは出来なかったのである。

 勿論、学校で雨竜に声を掛けて、一護のコトを何度も聞こうとたのだが、二人のウチどちらかが雨竜に近付くと雨竜はするりと居なくなってしまう。

 それは、精霊達の力によるモノだったので、一応、一般人?の茶渡や織姫にはどうすることも出来なかった。

 織姫の探査能力は霊圧を元に、個人を特定するモノなので、霊圧自体を完全に消されると判らなくなってしまうから‥‥‥。

 それに、織姫には雨竜が精霊という存在を使役?出来るという情報が与えられていなかったから‥‥‥。

 織姫にとって、精霊は物語の中にのみ存在するモノだったから‥‥‥。

 かえって、茶渡の方が、織姫並みの探査能力が有ったなら‥‥精霊という存在を信じていたので、見つけることが出来たかも知れない。

 学校という格好の情報収集場が有る茶渡や織姫達でも、一護の情報が全く手に入らない。

 その為、銀城は一護の情報に飢えていく。

 月島の能力で、何度も遊子や夏梨から、一護の記憶喪失の状態や怪我の状態を聞きだそうとしても、雨竜(精霊)と高尾(催眠術)のブロックにより、全く情報を得るコトは出来なかった。

 遊子や夏梨に会い会話をしても、二人は一護について一切話すことが無かったのだ。

 だが、それを、月島は不自然に思うコトは無かった。

 雨竜に依頼された精霊達が、月島に一護を思い出すコトが出来ない状態にさせていたからだったりする。

 一護についての記憶がなければ、遊子や夏梨に一護のコトを聞き出すこと事態できないから‥‥‥。

 日本には、自然崇拝というモノが有り、ありとあらゆるモノに命(魂)が宿るとされ、九十九神が居ると思われているので、数多の精霊が存在しているのだ。

 勿論、時や事象、記憶などを操る精霊なども存在していた。

 流石に、月島が一護の情報を一切持って帰って来ないことに疑問を持った銀城が、盗聴用のICレコーダーを保険に持たせ、三人の会話を録音したことによって、やっとコトの異常さが発覚したのだった。

 が、それが判っても、記憶を操る筈の月島でさえ一護の情報を得られないので、銀城にはそれ以上どうするコトも出来なかった。

 その為に、銀城と月島は一護に会う為ならば、多少の犠牲?を払うと覚悟を決めたのだった。

 一護の情報を、見事に隠し切った雨竜によって、銀城は完全に手詰まりとなってしまい、精神的に追い詰められて行く。

 そうして、事態は強制的に、雨竜が書いたシナリオ通りに進むのだった。


 と、言うところで、今日はここまで、また明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行110

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行110
 銀城 月島 雪緒 鞜澤 ジャッキー リルカ
 全員

 やっと、最大で最難関のイベント?である、リルカを納得させるを終えた銀城は、月島から新しいグラスを受け取りつつ言う。

「とにかく、これからは、俺の指示があるまで‥‥絶対に、黒崎に近寄るな‥‥これは、リルカだけじゃ無い‥‥全員だ」

 もう諦めたと言う体で、リルカが良い子のお返事をする。

「はぁ~い」

 その隣りで、今の今まで銀城と月島とリルカの遣り取りを傍観していたジャッキーは、両手を軽くあげて言う。

「判ったよ‥‥どっちにしろ‥アタシはそんなに親しく無いからね」

 ゲーム機の画面に視線を落としつつ、雪緒が気の無い返事をする。

「ボクも黒崎と親しい訳じゃ無いから‥‥見舞いに行く気も無いさ」

 鞜澤は、その命令に、ただ寡黙に頷くだけだった。

「‥‥‥」

 それぞれの反応を確認し、銀城は今後の予定を口にする。

「黒崎が退院したら、月島が記憶や体調の確認をする‥‥それからだ‥‥ヤツの完現術を奪うのは‥‥」

 銀城の言葉に、全員が微妙な表情で軽く頷く。

「‥‥‥」

 最大の懸念を払拭した銀城は、チラッと月島に視線を送ってから、全員に言う。

「今日はこれで解散だ」

 銀城の言葉に、おのおの頷いて、部屋から退出して行く。

 が、視線を送られた月島だけがその部屋に残った。

 銀城は、メンバー全員に一護の交通事故による記憶喪失を伝えて、今後の行動の制限も入れたので、ほっと一息をついたのだった。

 そんな銀城を気遣い、月島が新しい酒と共に、おつまみもさしだしたのだった。

「ごくろうさま」

「ああ‥おつかれさん」

 それでも雨竜とは違い、精神的にささくれて疲れる夜を過ごした銀城だった。

 なお、その一部始終を雨竜に観察されていたコトに銀城も月島も気付くことは無かった。


 と、言うところで、今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行109

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行109
 銀城 月島 リルカ


 リルカの場合、その特殊能力故に、甘やかしまくった為、強く言って、ウンと頷き、いっけん納得したように感じても、何度も念を押すように確認しなければならないのだ。

 そして、確認すれば、たいがい全然自分の言うコトを聞かず、自己中心的な解釈を展開し、好き勝手に動くのだ。

 故に、銀城は何度でも、リルカに言い聞かせなければならなかった。


 はぁ~‥‥‥やっぱり‥‥‥変に黒崎にこだわっていたのは知っていたが‥‥‥。

 アイツが発言させた完現術を盗る為だって、あんだけ言っておいたのに‥‥‥。

 どぉーして‥‥‥いや、甘やかしたからなぁー‥‥‥だぁぁぁぁ‥‥‥。

 とにかく、何度でもダメ出しして、勝手に行動しないように言い聞かせねぇーと‥‥‥。

 計画自体がおじゃんになっちまうわ‥‥‥。


「ダメだ‥‥‥勝手に動くな。アイツの様子は、織姫と茶渡に確認させる」

 にべない銀城に食い下がる為、リルカが再度ゴネようと、口を開こうとした矢先、月島が淡々と言う。

「銀城が駄目だって言ったら、それは決定したコトだよ‥リルカ」

 が、それでも、駄々コネしようと、リルカは食い下がる。

「でもぉ~‥‥‥」

 銀城のイライラ感を敏感に察している月島は、冷たい声で言う。

「あまり駄々をコネて、銀城を困らせるなら‥‥挟み込むよ」

 最後の通告とも取れる月島の冷たい言葉に、流石のリルカも言葉に詰まる。

 これ以上、銀城にゴネたら、本当にやりかねない月島に、リルカは唸りながら、本当の意味で、自分で一護の様子を見に行くことを諦めたと言う意味での承諾の言葉を口にする。

「うっ‥‥わっ判ったわよ‥‥諦めればイイんでしょ‥‥ケチ」

 が、悔しくて堪らないので、リルカは舌を出してイィーという表情をする。

 やっと、望む降参の言葉を口にし、白旗を揚げたリルカに、銀城と月島は、ほっとして新しい酒を飲み干した。

 色々と言いたいコトが有るので、喉を湿らせたかったらしい。


 と、言うところで、今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行108

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行108
 銀城 雪緒 鞜澤 ジャッキー リルカ


 想定外の事態に、銀城はどよぉ~んとした溜め息を吐きながら、ついついぼやく。

「ほんと、黒崎の交通事故なんて予定外だったから‥‥‥面倒なコトになったなぁ‥‥」

 そんな銀城に、リルカがプンプンしながら言う。

「ちょっとぉー‥‥滅却師とトラブった原因って、銀城ぉ~アンタじゃん‥‥めーわくよ‥‥一護の記憶に、アタシが残ってるかどうかも‥‥確認出来ないじゃん‥‥アンタ達のセイで」

 怒って、本音バリバリのリルカの発言に、ジャッキーや雪緒達も、何とも言えない表情生温ぅ~く笑ってから、盛大な溜め息を吐き出した。

 そして、雪緒がゲームを一時中断して、ジャッキーに話し掛ける。

「‥‥‥リルカって‥‥黒崎みたいのが‥‥好みだったんだぁ~‥‥‥」

 雪緒に話しを振られたジャッキーは、何時の間にか手にしていた缶ビールをグイッと飲み干してから言う。

「そうらしいねぇ‥‥‥やっかいなコトになりそうだねぇ」

 沓澤は、黙ってリルカやジャッキー達の会話を聞いていただけだった。

「‥‥‥」

 つけつけと文句を言うリルカと、何だかなぁ~という表情で、批判しているのか?責めているのか?呆れているのか?ちょっと微妙なジャッキー達に、銀城と月島は、しばし手元の酒に逃げる。

 自分に批判的な?雪緒やジャッキーの会話を無視して、諦める気の無いリルカは、銀城に言い募る。

「ねぇ~黙ってないでぇ‥‥なんとかしてよぉ~‥‥」

 内心では、リルカのしつこさに辟易しながらも、銀城は淡々した表情で応える。

「お前が、黒崎の見舞いに行く必要は無い‥‥茶渡と井上に行かせるから‥‥この二人なら黒崎と付き合いが長いから、どの程度、記憶喪失なのか判ってイイからな」

 言外に付き合いの短いリルカと違って‥‥‥と、銀城は言う。

 その言葉の意味を正確に理解したリルカは、むっとした顔で言い返す。

「えぇー‥‥‥じゃ‥アタシも織姫と一緒に行くからイイもん」

 全然いうコトを聞く気の無いリルカに、銀城は内心で頭を抱えるのだった。


 と、言うところで、今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行107

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行107
 銀城 月島 リルカ


「月島‥説明してやれ」

 銀城の心情を察し、月島は頷いてから一つ軽く嘆息し、リルカに向かって説明する。

「黒崎は、自分で、事故って‥入院の必要があるから、必要なモノを持って来て欲しいと妹達に連絡を入れたのに、治療を受けて眠りから目覚めたら、何で自分が入院しているかも判らなかったようだ‥‥‥」

 月島の言葉に、リルカは大げさに驚いてみせる。

「えぇー‥‥‥それってぇ‥‥‥」

 そんなリルカのオーバーアクション?を無視して、月島はメンバー全員が理解出来るように話しを続ける。

「真っ当に診察されたら、もっと記憶の欠損部分が判るんじゃないかな?‥‥‥詳細に調べていなくて、記憶喪失している部分があると他人にも明確に判るほどって状態のようだ。そんなところに、彼女だからって見舞いに来たと言ったって、黒崎に首を傾げられるだけだと思う」

 月島からの言葉に、一護の様子をじかに見たかったリルカは頬をプゥーと膨らませる。

「‥‥‥」

 銀城は頬を膨らましたリルカを見て見ぬフリをして、残りのメンバーに向かって言う。

「取り敢えず‥‥茶渡と織姫に黒崎の見舞いに行かせる予定だが‥‥‥果たして‥‥」

 思案する銀城の言葉に、月島が補足的な発言をする。

「どっちにしろ‥‥様子を確認に行けるかどうかも、確かめる必要がある」

 月島の言葉に頬を膨らませていたリルカが首を傾げる。

「確認に行けるって?」

 珍しく髪をガシガシと掻き毟りながら銀城が言う。

「個人保護法?をクリアしても、俺達に取って、未知との遭遇状態の滅却師がいるからなぁ~‥‥‥不意打ちならいざしらず‥‥‥」

 生温い雰囲気で苦笑した月島も、困ったなぁ~という表情で言う。

「銀城ってば、正体不明の闇討ちじゃなく、ロコツに宣戦布告?っぽく、彼を斬っちゃったからねぇ~‥‥恨まれていると思うし‥‥‥警戒もされているから‥‥‥」

 そんな二人の会話に、リルカは別の意味でムッとした顔になる。


 と、言うところで今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行106

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行106
 銀城 月島 雪緒 ジャッキー リルカ

 チラッと銀城と月島を見てから、雪緒はリルカに理解しやすい言葉で言う。

「行政の手抜きを、国民に判らなくする為に作られた法律だよ。それに、国民の情報を一部の政府機関だけが、あらゆる情報を握れるようにする為の法律ってとこかなぁ‥‥‥」

 が、雪緒を下に見ているリルカは、その説明をはなっから無視する。

「雪緒‥‥アンタに聞いて無いわ‥‥‥」

 その上で、自分の都合の良いように解釈し、月島を振り返る。

「‥‥それじゃ‥アタシを一護の妹に命令してぇ‥入院している病院に連れて行かせてよ‥ねぇ‥‥できるでしょ?」

 おねだりの入ったリルカに、月島はにべも無く突き放す。

「やれば‥‥出来るけど‥‥する気は無い」

 冷たく、そっけない口調で言われても、リルカは自分のやりたいコトをやりたいようにする為に、更に食い下がる。
「どぉーしてぇ‥‥さっさと、一護の完現術を奪えるようにするべきでしょ?‥‥ねぇ~銀城ぉ~‥良いでしょ‥偵察なんだからぁ‥‥‥」

 とにかく、自分の望み通りにしようとゴネるリルカに、ジャッキーは呆れた風情で断定する。

「リルカ‥‥アンタ‥‥黒崎に会いたいだけでしょ?‥‥そんなに好きなの?」

 ジャッキーに図星を指されたリルカは思いっきりうろたえる。

「なっ‥‥なぁ~に言ってんのジャッキー‥‥アタシは‥‥」

 揶揄するジャッキーに食って掛かろうとするリルカに、銀城が溜め息混じりに言う。

「リルカ‥‥いい加減にしろ‥‥黒崎は記憶喪失なんだ‥‥妹の名前を間違えるほど‥‥‥だから、お前が行っても誰か判らないだろう‥‥『あのぉーどちら様ですか?』って言われてぇーのか?」

 リルカにとっては衝撃的な事実を言われ、銀城と月島を交互に見ながら聞く。

「ええぇ‥‥そんなに忘れてるの?」

 どうにか納得させないと、本当に勝手に一護の妹達のところに行って、自分は彼女だから、お見舞いに行きたいの‥と、やりかねないリルカの行動を抑制させる為に、銀城は月島に話しを振ることにした。


 と、いうところで、今日はここまで‥‥‥また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行105

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行105
 銀城 月島 雪緒


 ふぅー‥‥色々と使える能力を持っているからって‥‥‥。

 面倒だしで‥‥‥リルカを甘やかしたのが間違いだったのか‥‥‥。

 ‥‥どぉーして、コイツはこんなにわがままなんだ‥‥‥。

 なんか‥‥疲れる‥‥ウザイ‥‥面倒くせー‥‥‥。

 でも、ここできちんと言い聞かせておかないと‥‥‥。

 後々‥何かデッケー失敗をやらかしそうで‥‥‥はぁ~‥‥‥。

 ガンバレ、俺‥‥。


「あん時は‥不意を付いたって部分が多少は有った」

 内心でイライラしていながらも、銀城はリルカの言葉に答える。

 そんな銀城の内心を思いやって、聞く耳が限りなく無いリルカでも理解しやすいように、月島が補足説明する。

「そう‥でも、今は‥‥あっちも警戒している‥‥‥それに‥織姫や茶渡の記憶から‥‥分析した、滅却師の彼は‥‥かなり強いよ」

 不意打ちであの程度しか傷付けられなかった的なニュアンスで言う月島に頷きながら、銀城ははっきりと言う。

「ああ‥黒崎とあの滅却師は‥俺と月島で対応するから‥‥お前等は‥‥絶対‥接触するなよ。足手まといんなる」

 そんな銀城に、自分の能力に自信のある雪緒が、珍しくゲーム機の画面から顔を上げて聞く。

「ボクでも駄目?」

 珍しい自己主張だと思いながらも、一護の戦闘に対する恐ろしいほどの適応能力と、常に冷静沈着な滅却師の存在を考えて、首を振る。

「雪緒‥‥お前でもだ」

 食い下がりたそうな雪緒が納得するようにと、月島が再び補足説明をする。

「滅却師って‥‥判らない部分が多い‥‥と言うより‥判っている部分の方が少ないって言う存在なんだよ‥‥リルカ‥判ったな」

 最後に、月島に名指しされたリルカが再びプゥーっと膨れる。


 と、言うところで、今日はここまで、明日に続きます。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行104

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行104
 銀城 雪緒 ジャッキー リルカ


 銀城は、軽い頭痛を覚えながら落ち着く為に、お気に入りのウィスキーの水割りを口に含みゆっくりと飲み干してから言う。

「リルカ‥‥ちょっかいは掛けるなよ」

 その自分だけに向けられたセリフに、リルカは怒ったフグのように、頬をぷぅーと膨らませてから、再度、銀城に言い返す。

「なっ‥‥なんでよぉ~」

 腰に両手を当てて怒るリルカに、銀城はグラスの氷をカラカラと鳴らしながら、苛立ちを抑えていると判る表情で答える。

「黒崎の側には‥‥あの滅却師が居るからさ」

 そんな銀城の心情に一切構う気が無いリルカは、自分の知りたいことを、わがままな子供?少女?らしく自分の納得する答えが返るまで、質問を続ける。

 さながら、某ゲームのパ○スのように‥‥‥。

「滅却師って?‥‥‥そんなの居たぁ~?‥‥‥それって‥強いの?」

 銀城とリルカの会話をそれまで黙って聞いていたジャッキーは、自分で煎れたコーヒーを飲みながら、呆れた表情で言う。

「リルカ‥アンタ‥‥興味が無いコトを忘れる癖なんとかしなよ」

 その尻馬に乗って、雪緒も言う。

「そーそ‥‥銀城が、黒崎に声を掛ける前に斬ったヤツだよ」

 言外に、その程度のコトも覚えてないの?的なニュアンスで、雪緒はリルカを小ばかにする。

 リルカは、二人の指摘?突っ込み?を意に介すること無く、その情報だけを自分の都合の良いように解釈して、銀城に言い募る。

「へぇ~‥‥斬られたのが滅却師なの‥‥‥じゃ‥弱いヤツじゃん‥‥気にする必要なんて無いと思うけどぉ~‥‥」

 リルカの相手に疲れた銀城は、ジャッキーや雪緒がリルカと会話している間に、新しいウィスキーを手にしていた。

 そう、リルカとの不毛な会話を耐える為に‥‥‥酒のアルコール分に逃げていた。

 勿論、それをさりげなく手渡していたのは、月島だった。


 と、言うところで、今日はここまで‥‥‥。また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行103

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行103
 銀城 月島 雪緒 鞜澤 ジャッキー リルカ


 クツクツと喉で嗤いながら、銀城はその時一護がどんな反応をするか思い浮かべながら言う。

「戦うしかない状況にすればイイさ」

 銀城の言葉に月島が説明を重ねる。

「黒崎の完現術は戦う為のモノだから‥‥‥」

 月島の言葉に頷きながら、その能力を引き出す為の訓練をした銀城が言う。

「そう‥‥‥アイツの身体が戦い方を覚えているから‥‥無意識でも戦おうとする」

 銀城が一護の味方の時に襲撃し、真正面からやりあった月島は、その戦闘に対する本能を思い出して嗤う。

「戦う方法は、死神化出来ないんだから‥‥‥完現術を使うしかない‥‥」

 が、雪緒はゲームをしながら、首を傾げる。

「そんなに簡単にいくかなぁ~?」

 そんな雪緒に、月島は首を振る。

「戦える身体で‥戦う意思が有る‥‥気力があれば‥‥‥」

 月島の言葉に、ジャッキーが聞く。

「というコトは‥‥‥」

 その問い掛けに、銀城が応じる。

「黒崎が‥‥退院するか‥‥」

 それまで黙っていたリルカが首を傾げる。

「元気になって‥‥病院を抜け出すとかって‥状態になったらってコト?」

 今まで黙っていた鞜澤が、時計を見ながらぼやく。

「はぁ~面倒な状態になりましたねぇ~」

 そんな鞜澤のぼやきに、銀城は肩を竦める。

「仕様が無いさ‥‥記憶喪失なんだから」

 一時休戦を余儀なくされた完現術者達は、なんとなく嘆息する。

 そんな中、一番感情的なリルカが憤る。

「えー‥‥それで諦めるのぉ~‥‥」

 プンプンするリルカの様子に銀城は重い溜め息を吐く


 と、言うことで、今日はここまでまた明日

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行102

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行102
 銀城 月島 雪緒 ジャッキー リルカ


 雨竜は召還した精霊達とかなり?有意義な時間を過ごした。

 そして、雨竜なりに、心行くまで悪巧み?が出来たらしい‥‥‥。

 その為‥かなり機嫌良く‥謎めいた部屋を出て、一護の眠る部屋に戻ったのだった。

 なお、精霊達は、雨竜が呼ぶまで、銀色と白色の部屋にある水晶の中で眠ることになったのである。



 雨竜が精霊達と有意義な時間を過ごしていた、その頃、別の場所では‥‥‥。

 既に夢の中に居る黒崎一護と、自宅で安眠する遊子と夏梨と違って‥‥月島と銀城達は悪巧み?の相談をしていた。

 そこでは‥‥‥。


 ジャッキーがイライラした口調で聞く。 

「黒崎が、記憶喪失になったって本当かい?」

 その質問に、予定が狂った銀城が、ムスッとした顔で答える。

「ああ‥‥本当だ」

 雪緒は相変わらずゲームをしながら、気の無い口調で聞く。

「じゃー‥‥彼の完現術は奪えないの?」

 そんな雪緒の問い掛けに、月島はうっすらと嗤って答える。

「いや‥‥記憶が無くても完現術は使えるから‥‥‥」

 一護の記憶が無くても能力は盗れると言う月島に、リルカが腰に両手を当てて聞く。

「記憶が無くても使えるって?」

 リルカの質問に、銀城は人の悪い笑みを浮かべながら言う。

「黒崎が大切に思っている、茶渡や織姫を使って追い詰める」

 言葉(説明)の足らない銀城に、リルカが重ねて聞く。

「追い詰めてどうするの?」

 そんなこともわからないのか?と言うニュアンスを含ませつつも、銀城は一応の説明を付け足すのだった。


 と、言うところで、今日はここまで‥‥‥また明日。

 嗚呼‥‥‥ミスってこんな時間に更新‥‥‥。


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ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行101

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行101
 雨竜 闇の精霊


 沈黙する雨竜に頓着することなく、闇の精霊は感慨深げに言う。

『千年前当たりから‥‥我らを真っ当に呼び出せる力有る者は居なかった‥‥だから‥我等は退屈していたのだ‥‥暇を持て余していたとも言う状態だった‥‥』

 どこか遠い視線でそう言う闇の精霊に、雨竜は素のまま反応してしまう。

「はぁ~‥‥‥」

 自分の言いたいことを言った闇の精霊は、いきなり本題に入る。

『お前の望みは?』

 その問い掛けに、雨竜は疑問も混乱もひとまず脇に置き、淡々と呼び出した時に考えていた言葉を口にする。

「完現術者の監視と調査」

 雨竜の要求に、退屈しきっていた闇の精霊が再度問う。

『お前の愛する者を守護れと命令しないのか?』

 どこか、えぇ~‥それだけぇ~‥つまぁーんなぁ~い、というニュアンスを含んだ言葉に、雨竜は無表情に言う。

「今のところ必要ない‥‥‥」

 そう言ってから、精霊達の残念そうな表情に気付き、言葉を付け加える。

「ああそうだ‥ボクが一護の側に居ない場合のみ‥‥守護って欲しい」

 雨竜の依頼に、精霊達は楽しそうに笑いさざめく。

 それを横目に、闇の精霊が律儀に言う。

『判った‥‥完現術者達を調べて監視しよう‥‥報告は随時水晶に入れておこう‥‥‥他に何をすれば良い?』

 闇の精霊に再び問い掛けられても、他に依頼する内容などない雨竜は、首を振る。

「あいつ等の調査と監視だけで良い」

 本当にそれだけだと理解した闇の精霊は、雨竜に言う。

『では、彼等の能力を時の精霊から聞き出しておこう‥‥取り敢えず‥彼等の能力の最大値を見せよう』

 誰の能力から知りたいと言外に問われた雨竜は、一護の心を一番傷付けた月島の名を上げる。

「そう‥‥月島が一番たちが悪いようなので頼む‥‥」

 今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行100

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行100
 雨竜 闇の精霊


 闇の精霊の端的な言葉に、雨竜は内心の葛藤をポイッして、開き直り気分で聞いてみる。

「ボクの心の中が見える?」

 雨竜の問い掛けに、闇の精霊は首を振る。

『感情の全てが判る訳ではない‥‥‥強い思い‥感情が判るのだ‥‥お前が我等に隠したい事柄は我等に判らない』

 闇の精霊の言葉に、雨竜は本心から言う。

「そうなら‥‥ほっとする」

 雨竜の様子に満足した闇の精霊は、どこか人間くさい仕草と笑みで言う。

『お前も‥お前の思い人も我等は気に入った‥‥‥それに‥お前が用意した器も酒も気に入ったから、お前の復讐が終わるまで‥‥または‥‥完現術者達との戦いに勝利するまで付き合おう』

 闇の精霊の言葉に、雨竜はちょっと首を傾げて聞く。

「どのくらい時間が掛かるか判らないのに‥‥‥良いんですか?」

『お前達滅却師は‥‥我らの時がどれほどあるか判っていないのだ』

 そう言われた雨竜は、卍解を会得した死神もかなり長命だったことを思い出す。


 そういえば‥‥‥総隊長は五千年から生きているらしい‥‥‥。

 ボクは苦手な部類だけど‥‥‥京楽隊長も二千年くらい生きているらしいし‥‥‥。

 朽木さんの上司の浮竹隊長も、京楽隊長と同じくらいだって言う話しだし‥‥‥。

 一護経由だけど、朽木さん自身、見掛けは僕達とさほど変わらない姿だけど、十倍は生きてるって聞いたことあるし‥‥‥。

 じゃあ‥‥‥精霊ってどれくらいの寿命なのかな?

 まっ‥死神と同等、いやそれ以上の寿命を持っているのは確実だろう‥‥‥たぶん‥‥。

 滅却師とはいえ、人間のボク達なんて精霊達から見れば、儚い寿命しか持たない存在なんだろうなぁ‥‥‥。


「‥‥‥」

 実際に、精霊の寿命などどれくらいあるか判らない雨竜は、闇の精霊の言葉にどう答えて良いかわからず、ただ沈黙するしかなかった。


 と、言うところで今日はここまで‥‥また明日。

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ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行99

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行99
 雨竜 闇の精霊


 召還したモノの予想外の反応に、雨竜は滅却師の様々な術式についての古書の内容を思い浮かべる。


 確か‥‥‥あの本に書かれていた内容では‥‥‥。

 こちらの命令に従い‥その任務を遂行し、報告が出来る程度のものだった筈。

 使役するモノを呼び出す‥‥呪文しか書いていなかった。

 こんなに自分の意思が、はっきりした存在を降ろすモノでなかった筈なのに?

 ハッ‥‥‥まさか‥‥精霊族そのものが‥‥現世に降りたのか?

 いや、それは在り得ない‥‥‥と、思うんだが‥‥‥。

 過去の滅却師達が‥‥精霊族と偶然契約した内容は‥‥‥。

 確か‥‥精霊族本体の一員を、現世に降ろすモノでは無かった‥‥‥と、思ったが?

 呼び出せるのは‥‥その眷属‥それも‥余り‥力の無い最下層の存在だった筈‥‥‥。


 雨竜は、何度も自分が読んだことのある古書、古文書等の内容を思い出しては、眼前でどこか楽しそうにしている存在を確認し首を傾げていた。

「‥‥‥?」

 ちなみに、何故‥‥雨竜が‥困惑しているか‥‥闇の精霊は理解していたりする。

 が‥それを‥どうにかしてやろうとか‥説明してやろうなどと言う親切心は、無かった。

 精霊族は、常に己の欲することのみにしか関心が無いモノだから‥‥‥。

 故に、闇の精霊は、自分の言いたいことを言うだけだった。

『愛している故に‥‥守りたいと思っている者の心を傷付けた者達に、復讐したいから我らを呼び出したのは判っている』

 闇の精霊の一部分では、雨竜の心を‥端的で‥的を得ている言葉に、雨竜はより困惑を深めて行くのだった。

「‥‥‥えっ‥‥?‥」

 首を傾げる雨竜に、会話が進まないのはつまらないと思ったのか、ほんの少し説明?らしい言葉を口にする。

『お前の力強い呼びかけの中に‥‥お前の感情が‥入っていたから』


 と、言うところで今日はここまで‥‥‥また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行98

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行98
 雨竜 闇の精霊


 第一の呪文が成功した証拠の煌めくもやが現れたのを目で確認した雨竜は、次の呪文を唱える。

「穢れを含む現世に降り立ちし‥‥精霊の眷属達よ‥‥霊子を糧とし‥貴方達を表す水晶に宿り‥その仮の身を銀の鎖で守り‥聖水で現世の穢れを祓う幕を作り‥香木で新たな姿を‥‥その身を聖なる刻印を刻みし人型で覆い‥‥我ら滅却師と同じ姿をとり給うことを請い願わん‥‥‥」

 雨竜は、朗々と第二の呪文を唱える。

 その詠唱が終わると同時に、雨竜の目の前には、色とりどりの髪の色をした少年と少女が合わせて六人?立っていた。

 雨竜は召還術の成功を目の当たりしながらも、その事実に舞い上がることなく、冷静に定められた契約の言霊を口にする。

「いにしえの契約に寄りて‥しばしの間‥‥我ら滅却師に‥‥力を貸し給え‥‥その契約の証しに赤き霊酒を捧げますゆえに‥‥ご助力下さる方は‥‥杯を‥掲げたまえ‥」

 雨竜が約定の言霊を型どおり唱え終わると‥‥現れた彼等は、グラスとボトルを置いてあるテーブルに‥全員で歩み寄って来た。

 そして、全員が水晶で出来たグラスを手に取った。

 雨竜は、色とりどりの髪の少年と少女達全員に、赤の霊酒を注いだ。

 注がれた赤の霊酒を、彼等は全員飲み干した‥‥‥。

 そして、紫色の髪の少年が、全員の代表として雨竜に話し掛ける。

『現世に呼び出されるのは‥久しぶりだ‥‥お前は‥かなり力があるな‥‥そして、我らを呼び出した理由も面白くて良い』


 えぇ~と‥‥‥紫色の髪‥‥ということは‥‥‥闇の精霊の眷属くのはず‥‥‥。

 いや‥そうじゃなくて‥落ち着けボク‥‥‥。

 でも、精霊の眷属でしかないモノなら‥‥‥ボクに話し掛けたりしない‥‥‥筈。

 ボクが呼び出したモノは‥‥‥DOLLに近い‥‥‥。

 己の意思がほとんど無い存在を降ろす呪文の筈なんだけどぉ?

 話し掛けられた雨竜は、無表情なままかなり困惑する。


 と、言うところで今日はお仕舞い‥‥‥また、明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行97

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行97
 雨竜


 雨竜は、一際輝く銀柱から、透明な水晶で出来たグラスを六個取り出す。

 そして、その部屋で一番大きな銀水晶の中から、銀で出来た首の部分に封印を付けたボトルを慎重に取り出した。

 濃密な霊子と、聖別された真紅の貴腐葡萄から作られた、芳醇で貴重なワインを月光のもとで調合することによって作られた霊酒。

 その貴重な霊酒で満たしたボトルなので、ちょっとした衝撃でも、シュプレンガーの数倍の爆発を起こすのだ。

 霊子が濃密に凝縮されているが故に。


 よし‥これで、材料は‥‥全部‥揃ったな‥‥‥。

 後は、呪陣を描く為の青水晶の粉を取り出せば終わりだ。


 雨竜は床に、陣を描き始める。

 テーブルに置いておいた、それぞれの材料を、陣の定められた場所に置く。


 ‥‥‥これで、呪陣を描く準備は完璧に出来た。

 後は、呪陣を描いて、使役するモノを創造する呪文を唱えるだけだ‥‥‥。


 雨竜は、床に呪陣を青水晶の粉で描くという作業を淡々とこなした。

 呪陣を描く作業を終えた雨竜は、霊子の入った銀筒を手に取る。

 色とりどりの水晶‥銀で出来た鎖‥聖水‥香木を、順番に描き終えた呪陣の上に置いて行った。

 全てを定位置に置いた雨竜は、静かに一番目の呪文を唱え始める。

「光と闇の精霊よ‥火炎と大気の精霊よ‥大地と水の精霊よ‥‥あまたの精霊に請い願わん‥‥‥善も悪も‥聖も濁‥喜びも悲しみも‥あらゆる感情に支配されし、この現世にしばし滞在できる‥聖なる器を編み上げますゆえ‥‥その眷属をこの地に降ろし給うことを、ここに請い願わん‥‥」

 雨竜の呪文が終わる頃に、呪陣の上に色とりどりの淡い煌めきを宿すもやが現れる。

 それは、第一段階の召還が無事に出来た証しだった。


 と、言うところで今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行96

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行96


 銀城達の声や容姿を改めて確認した雨竜は、小さく嘆息する。


 まっ‥この術で確認できるのはこれぐらいかな?

 あまりこの術で時間を食い潰したくないな。

 一護との修行の時間が減るのはいただけない。

 ふむ、アレ等に監視させるか‥‥‥。

 ちょっと面倒だけど‥‥‥放っておいても、ある程度は自主判断で動くから‥‥‥。

 下手に、高尾や片瀬にやらせると‥‥‥。

 月島や銀城をガチで攻撃してしまいそうだから‥‥‥仕方が無い‥‥。

 せっかく、面白い罠を張るんだから‥‥‥。


 雨竜は人の悪い微笑みを浮かべながら、新たな術に必要なモノを手早く用意する。

 勿論、高尾達の反応を見越して、最初からこの部屋に幾種類もの術用の道具を用意させておいたのである。

 銀城&秀ちゃん達への監視の為に、どの術を使ってもイイようにと‥‥‥。

 その中でも、かなり難易度の高い術に取り組む為に、雨竜は室内の銀で出来ている柱モドキに手を伸ばす。

 雨竜は、そこから、六個の高濃度‥高純度の霊子を入れた銀筒を最初に取り出す。

 次に、銀色の水晶から、六種類の水晶(紅水晶‥白水晶‥青水晶‥黒水晶‥黄水晶‥紫水晶)を取り出す。

 霊子の入った銀筒を取り出した銀の柱モドキから、雨竜はちょっと離れた、同じような柱モドキに移動し、六本の聖なる銀で出来た鎖を取り出した。

 次に淡い水色の光を放つ水晶から、六本の聖別された聖水が入った銀筒を取り出した。

 銀色の柱モドキに、手を入れて六種類の香木を取り出す。

 淡い緑色の輝きを宿す水晶から、六枚の聖なる刻印を浮かび上がらせた目に痛いほど白い人型をとった紙をそっと取り出した。

 雨竜は、取り出した材料?を、白水晶で出来ているテーブルの上に、規則正しく次々と順番に置いて行った。


 と、いうところで、今日はここまで‥‥‥また、明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行95

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行95


 雨竜は、側に一護が居たので、敢えて姿を見るという行為をしなかったのだ。

 が、そういうコトも出来る術なので、雨竜は敵の人数や構成を確認する為に、一人きりになった今、その術を発動させたのだ。


 一護は見かけと違って、そういうコトを嫌うからね‥‥‥。

 ある意味で、方向性は違うけど、一護は白哉さんと相通じるところがある。

 曲がったコトが嫌いなところなんてよく似ている‥‥‥。

 だが、ボクは違う。

 敵を罠に掛ける為に、卑怯なコトをするのを躊躇うつもりは無い。

 さてと、秀ちゃんの声は聞いたけど‥‥‥。

 一応、銀城と呼ばれる男や、あの部屋に居た数人の姿は見たが、声は聞いていない。

 改めて、彼等がどんな思いで一護に接触していたか‥‥‥。

 茶渡君や井上さん達を、誰がどこまで操るコトが出来るのか、一護の為にも、確認できるとイイんだが‥‥‥。

 ふむ、今回は茶渡君達は、彼等と行動を共にしていないのか‥‥‥。

 なるほど‥‥‥秀ちゃん‥‥は、月島秀九郎と言うのか‥‥‥。

 銀城は‥‥銀城空吾ねぇ‥‥‥一護の話しからすると、完現術とかいう能力を身につけさせる為の修行に付き合っていたらしいが‥‥‥。

 銀城の本当の目的はなんだ‥‥‥。

 ふぅ~ん‥‥‥女は二人‥リルカに‥‥ジャッキー‥‥‥ね。

 あとは‥雪緒‥年齢的に、まだ男の子って言えばイイかな?

 もう一人の男の名前は‥‥‥誰も呼ばないから‥‥判らないな‥‥まっいっか‥‥。

 彼等の完現術者としての能力は、一護に聞いたから‥‥‥。

 ただ、全ての完現術者を一護に紹介しているとは限らないから警戒は必要だ。

 また、その能力も全て教えてくれたとは思えないね。

 銀城もいくら一護の信用を勝ち取る為とは言え、手の内を全て晒す程の馬鹿じゃないだろうし‥‥‥。

 取り敢えず‥‥明日も確認して見れば良いか‥‥。


 と、言うところで、今日はここまで‥‥‥また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行94

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行94
 雨竜 高尾


 高尾の言葉に、やはり少し一護に後ろめたい雨竜は内心でホッとしながら言う。

「そうか‥‥では、この件はお前に任せよう」

 雨竜に任され、嬉しい高尾は言葉少なく頭を下げる。

「はい‥‥」

 雨竜は用が済んだので、高尾に退出を促す。

「色々と準備するモノもあるだろうから‥‥‥下がってイイよ」

「では‥‥失礼いたします

 高尾は深々と頭を下げ、雨竜に声を掛けて部屋を出て行った。

 部屋から高尾が出て行き、独りになった雨竜はオーディションの書類が入った袋を二つ取り出す。


 さて、この書類を読んで‥‥‥一護に、オーディションの内容を説明する‥‥‥。

 いや‥この書類を手渡して、一護自身で確認させた方がイイだろう。

 わりとハードなアクションシーンが有るから‥‥‥‥。

 ‥って‥‥へぇー‥‥これって‥‥一護が‥出てみたいって言っていた‥アレだ‥‥。

 喜ぶかな?‥‥‥クスクス‥‥‥。

 竜弦の所属している事務所って割と力が有るから‥‥‥‥。

 くすくす‥‥‥一つ提案してみようかな‥‥‥。

 フンッ‥このボクに喧嘩を売ったコトを後悔させてやる。

 勿論、一護を標的に選んだことも、同じくらい後悔させてあげるよ。

 ボクの滅却師のプライドに賭けてね‥‥‥。


 色々な思いで複雑な表情を浮かべていた雨竜は、オーディションの書類一式が入った袋を銀色のテーブル?もどきに置いた。

 どうやら、オーディション関係には一区切りが付いたらしい。

 そして、雨竜は、心を落ち着かせて、秀ちゃんや銀城の姿を見た術を再発動させる。


 あの時は、一護が一緒に居たからね‥‥‥。


 今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行94

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行94
 雨竜 高尾


 どうにも釈然としないという表情の高尾に、雨竜は苦笑する。

「まっ‥遊子ちゃんや夏梨ちゃんを、簡単に誘導できる状態なんだから‥‥‥それで良しとしないか?」

「はい‥‥‥ではオーディションの審査内容や配役や賞品などを確認しておきます」

 そのまま放っておくと年齢ゆえに、生真面目な高尾が、オーディションの内容を朝までネット等で調べてしまいそうな勢いがあった。

 それが、判ってしまう雨竜は、以前、竜弦に手渡されて、興味が無いので、その辺に放置していたオーディションの資料を探すことにした。

 面倒でも、手を抜かないコトが一番楽だと思ったらしい。

「ちょっと待て‥‥この辺に‥‥‥」

 竜弦に手渡された時の記憶を頼りに、雨竜は書類を捜す。

 高尾は黙って見ていた。

「‥‥‥」

 程なく、竜弦が持って来たオーディションの書類を発見する。

「ああ‥‥有った‥募集内容がここに書いてある‥‥それと‥履歴書モドキの見本もある‥‥大体はこの袋の中にあると思う」

 書類一式が入った袋を雨竜に差し出された高尾は受け取る。

 そして、書類をざっと見て確認して納得する。

「随分と簡単な推薦方法ですね‥‥これなら‥出したことをすっかり忘れていたとしてもおかしくありませんね」

 高尾の感想に、雨竜は肩を竦める。

「ああ‥‥本気で役者になりたいと思っている人間以外は‥‥‥特に推薦人は書く内容が簡単すぎて記憶に残らないと思うよ。枯れ木も山の賑わいで、応募者総数を増やす為だろうな。そうしないと、注目されないからだろう‥‥‥セコイ話しだがな。だが、今回はそれが助かる」

 雨竜の言葉に、高尾も同意を持って頷く。

「はい‥‥これなら‥ほとんど負荷無しで、催眠術を一護様の妹君達に掛けられると思います」


 と、言うところで、今日はここまで‥‥‥。また、明日。

テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行93

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行93
 雨竜 高尾


 雨竜からの依頼に、高尾は嬉しそうに聞く。

「はい‥‥どのような内容なのでしょうか?」

 高尾の言葉に、雨竜はクスッと小さく笑って言う。

「例のオーディションに‥‥出るのは‥二人に申し込み書類を勝手に書いて推薦されたから‥‥‥と言うようにしたい‥‥‥勿論‥ボクを斬った奴らの分も‥‥遊子ちゃんや夏梨ちゃんが勝手に出したってね‥‥‥出来るか?」

 雨竜の説明と問いに、高尾は胸を張って応える。

「はい‥‥お任せ下さい」

 雨竜の手伝いが出来ると、嬉々としている高尾に、大雑把な説明を混ぜて言う。

「オーディションの内容や賞品については、ボクと一護が二人に説明するから‥‥それを元に催眠術を‥‥‥」

「はい」

 頷く高尾に、雨竜は続けて言う。

「二人は、一護に余り構ってもらって無いから‥‥‥ちょっとぐらいなら‥‥嫌がらせ?困らせたい?我がままを言いたい?‥‥と思っているから‥‥わりと簡単だと思う」

 一護の妹達の今の状態を雨竜から教えられた高尾は、ちょっと考えるようなそぶりをしてから頷く。

「それは‥確かですね」

 そんな高尾に、雨竜はサラリッと言う。

「今回の推薦は‥‥名前とケータイ、またはスマホのナンバーと顔‥全身の写真があればOKといういい加減なモノだったから‥‥‥」

「‥‥‥」

 あまりに簡単な推薦内容に困惑している高尾に、雨竜は肩を竦める。

「そんな不思議そうな顔をするな‥‥‥今時‥連絡先なんて、メールアドレスが普通なんだよ‥‥すぐに書き換えられるモノでイイんだから‥‥‥ケータイでもスマホでも、ひと手間かけないと、TELLナンバーを変えられないモノなんだから‥‥充分だろう」

「はぁ~‥左様にございますか」

 高尾は言外に、今時の若者には付いていけないと首を振る高尾に、雨竜は苦笑する。


 と、いうところで、今日はここまで、また明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行92

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行92
 雨竜 高尾


 疑問符付きの呼び掛けに、雨竜は淡々と高尾に事実を言う。

「ボクを斬ってくれた奴らの正体が‥‥やっと判ったんだ」

 大事な主を傷付けた者達が判ったと聞いた高尾は、心穏やかな状態には居られず、何時もの冷静さを欠いた口調で雨竜に問い掛ける。

「雨竜様‥‥それは何処の手のモノで御座いますか?」

 何時に無い高尾の様子に、雨竜は冷淡とも取れる口調と声音で逆に問い返す。

「聞いてどうする?」

 雨竜の問い掛けに、高尾は素直な感情のまま本心から言う。

「雨竜様が‥‥許可を下さるならば‥‥私なりの報復をしたいのですが‥‥‥」

 そんな高尾に、雨竜は首を振る。

 が、そのままむげに断れば、高尾達が勝手に動くことが容易に見て取れるような表情に、雨竜は妥協と打算を込めて言う。

「報復も?‥復讐も?‥ボクの楽しみだから‥‥許可は出来ない‥‥でも、ボクの行動のサポートをして欲しい」

 雨竜からの依頼に、何らかの考えがあるコトを読み取った高尾は素直に頷く。

「判りました‥‥」

 高尾が勝手に動かないように、雨竜は自分のしたいことをニュアンス的に伝える。

「ボクを斬ってくれた者達にやっと報復出来る。彼等は一護にもちょっかいを掛けていたんだ‥‥‥そして、ヤツラが何処に居るかも判ったから‥‥‥奴らを、あのオーディションに引っ張り出して‥‥くすくす」

 その雨竜の楽しそうな様子に、高尾は自分の出番はあるかと言外に問い掛ける。

「私に出来るコトは御座いますか?」

 高尾の問い掛けに、その言葉を待っていた雨竜は即答する。

「ある」

 自分の出番があると言われ、高尾は嬉しそうに聞く。

「それはどのようなものでしょうか?」

 問い掛ける高尾に、あっさりと言う。

「奴らを引っ張り出す為に、一護の妹達に‥催眠術を掛けて欲しい」


 と、いうところで、今日はここまで、また明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行91

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行91
 雨竜 高尾


 雨竜が入った室内は、一護と修行した部屋と同じ色彩に包まれていた。

 銀色と白色と水晶の煌めきに包まれた非現実空間に、二人は佇む。

 そして、雨竜は高尾に主人然として話しかける。

「高尾、明日か‥明後日に‥一護の妹達が‥‥一護の見舞いに来るだろう」

 雨竜の断定的な物言いにも、高尾は気にすることく頷いて答える。

「はい‥‥それでは、お迎えの準備を致しましょう」

 型どおりの答えに頷きながら、細かい指示を出す。

「ああ‥‥料理‥特に‥お菓子に凝って欲しいな‥‥女の子だから‥甘いものは好きだろうから‥‥‥それに‥リラックスして欲しいから‥‥‥」

 何時に無い細かな指示の中に、微妙なモノを感じ取った高尾が疑問を含ませて雨竜を呼ぶ。

「雨竜様?」

 高尾の疑問符が入った呼び掛けに答えるように、雨竜は自分の用件の為の話しを切り出す。

「竜弦が、事務所にあのオーディション用に、ボクやボクの友人を出して欲しいと依頼されているのを知っているだろう‥‥‥高尾」

 確認するように聞かれた高尾は、雨竜の心境の変化を感じ取り、確信した口調で問い掛ける。

「はい‥‥それでは、竜弦様の要請に応えて、雨竜様はオーディションに‥‥参加なさるんですか?」

 高尾の言葉に、雨竜は頷く。

「ああ‥‥参加するさ‥‥一護と一緒にね」

 一護の素性を知っている高尾が嬉しそうに言う。

「一護様とご一緒ですか‥‥‥では‥味気ないオーディションも‥‥‥」

 嬉々として話し続ける高尾の話しが長くなりそうだと判断した雨竜は、その話しを遮る。

「まぁ‥‥オーディションは‥一護と一緒に楽しむさ‥‥でも、本当の目的は別にある」

 雨竜の言葉に、高尾は首を傾げる。

「雨竜様?」


 と、いうところで、今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行90

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行90
 雨竜  高尾


 一護の穏やかな寝顔に、僅かな罪悪感を感じつつも、自分の復讐と一護の報復を完遂することを優先する雨竜は、冷静にやるべきコトを着実に実行していく。


 ああ‥‥それと、秀ちゃん達のところに、浦原さんに貰った監視用の虫を送っておこう。

 虫達が映像と音声をボクに送り始めれば、浦原さんにも送信されるだろう。

 まっ‥だからと言って、ボクや一護の邪魔をするコトは無いからね。

 下手な動きをすれば、ボクや一護が協力しなくなるのは確実だから‥‥‥。

 ああいう輩だから、尸魂界側でも処分を考えている対象だろう。

 さぁーて‥‥この部屋に守護の結界を張ったら‥‥‥。


 雨竜は色々なことを考えながら、ぐっすりと眠っている一護を置いて部屋をソッと出る。

 そして、一護を守護(封印)する為に、呪文を唱える。

「光の精霊よ‥風の精霊よ‥‥大いなる力を宿す幼子を光と風の結界にて、魔なるモノ‥邪なるモノ‥悪しきモノより守り給え‥‥闇の精霊よ‥彼の者を闇の腕にて隠し守り給え」

 複雑な文様を雨竜は指先で空中に描き、その跡をキラキラした光の粉?がたどり、扉の中に吸い込まれて行く。

 その後に、淡い紫色の光を放つ布?のようなモノが続いて入って行く。

 術の手応えを感じた雨竜は、部屋の中で眠っている一護を悩ませている者達を排除?復讐?報復?する為に歩き出す。

 一護の修行を行ったのとは、別の部屋に雨竜は向かっていた。

 予定の部屋の前に来た雨竜は、高尾と片瀬が静かに佇んでいた。

 雨竜の姿を見た高尾が、頭を下げて言う。

「雨竜様‥‥」

「ここは、ボクが使う‥‥‥高尾は残れ‥‥片瀬は、一護を守れ」

 高尾が言葉を紡き出す前に、雨竜が待機していた二人に命令する。

 雨竜の命令に従い、軽く頭を下げ、無言で片瀬が一護を守る為に動く。

 その後姿を見送った雨竜と高尾は、一見すると普通の扉を開けて室内に入った。


 と、いうところで、今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行89

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行89


 穏やかな寝息を立てて眠っている一護に、雨竜は毛布を掛け直す。

 そして、一護を納得させる為に着替えたパジャマを脱ぎ捨てる。

 雨竜は、これからの行動の為に、滅却師の正装に着替えるのだった。

 正装に着替え、気持ちを切り替えた雨竜は、安らかな表情で眠る一護を見下ろす。


 ごめんね‥‥一護‥君はイヤがるだろうから言わなかったけど、遊子ちゃんや夏梨ちゃんに付けたモノは、ただ盗聴するだけじゃないんだ。

 電話って、離れた場所を電波で繋ぐモノだから、霊的にも繋がるモノなんだ。

 だから、秀ちゃん達の居場所も術者であるボクには特定出来る。

 ついでに、その時の会話の様子も術者であるボクには解かるんだ。

 勿論、その場にいるようにリアルに実感出来るほどにね‥‥‥。

 あいつらが、君を諦めていないのは確かだから‥‥‥ゴメンね、一護。

 だから、こっちもちょっとした細工をさせてもらう。

 あっちが記憶を操作するように、ボクにだって意識をそうと向けることは出来るんだよ。

 ‥‥‥って、ことで、遊子ちゃんと夏梨ちゃんに、軽い夢送りをしておこう。

 この頃、ろくに構ってくれない一護に、寂しさとちょっとした怒りが混じった状態だと自覚するように‥‥‥。

 その上で、自慢のお兄ちゃんと秀ちゃん達のカッコイイ姿が見たいと思うように‥‥‥。

 遊子ちゃんや夏梨ちゃんの願望として‥‥‥。

 どうしたら、一護や秀ちゃんのカッコイイ姿を堪能出来るか?

 世間の人間達にも、一護や秀ちゃんがカッコイイから見せびらかしたいと言う気持ちが強くなるようにね。

 それには、映画のオーディションがイイってね。

 ついでに、秀ちゃんと銀城と茶渡と啓吾と水色、それに、一護やボクの推薦状?履歴書?を書いて出していたって‥‥‥。

 出したは良いが、何時そのコトを言おうかと悩んでいるって‥‥‥状態にしておこう。

 二人はブラコンだから、一度ぐらいは、一護が映画等のオーディションに出て、悪戦苦闘をする姿とカッコイイ姿を見たいと思ったコトがあるはずだから‥‥‥。

簡単に術がかかるだろう。

 と、いうところで、今日はここまで、また明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行88

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行88
 一護 雨竜


 自分に確認する雨竜に、一護は再び首を傾げる。

「ああ良いぜ‥‥‥でも、なんで俺に許可を取るんだ?」

 『勝手に出来るだろうに‥‥‥』とニュアンスで聞く一護に、雨竜は微苦笑を浮かべる。

「君に了承してもらうというコトは、術への抵抗がほとんど無くなるからさ‥‥‥無駄な労力は使いたくない‥‥彼等との戦いが控えているからね」

 一護は『何で?』が解消されたので、あっさりと頷く。

「そっかぁ~‥じゃ頼む‥‥俺も安心して眠りたいからな」


 術を掛けるっていうなら‥‥横になってもいいよな‥‥‥‥。

 なんか‥‥‥かったりぃーし‥‥眠ぃーし‥‥‥。

 夢の中で、俺が何かと戦ったぐらいじゃ大丈夫だって言うんだから‥‥‥。

 軽い睡眠導入の呪文も入っているんだろう‥‥たぶん‥きっと‥‥‥。

 何も考えずに眠れるなら、その方がずっとイイ‥‥‥。

 雨竜はあいつらに記憶を弄られて無いから‥‥‥安心できる。


 ちょっと、いや、かなり疲労を感じ始めている一護は、安眠を貪る為なら何でもイイの境地に入りつつあった。

 雨竜も、一護の疲労と躯への負荷を考え、さっさと術を施しに入る。

「時の精霊よ‥大気の精霊よ‥光の精霊よ‥闇の精霊よ‥‥‥その身に大いなる霊力を宿せし幼子を、その光の檻にて守護りたまえ‥‥過ぎし力は、その身を損なうモノ故に‥‥しばし‥その力を闇の褥に眠らせ給え」

 雨竜の詠唱が始まると一護の周りに、キラキラと光る風が舞い始める。

 そのひかりが全身を覆うと、次のフレーズに従い、淡い紫を帯びた何かが一護を覆い隠した。

 雨竜の詠唱が全て終わったとき、一護は滅却師十字を握って安らかに眠っていた。


 うん‥うまくいったな‥‥これで、朝までぐっすり一護は眠っている。

 ごめんね‥‥一護‥この呪文は‥君の力を緩く封印するけど‥‥‥。

 掛けた人間が、目覚めの呪文を唱えるまで‥ずうっと眠っているという‥‥もう一つの意味を帯びているんだ。


 と、いうところで、今日はここまで‥‥‥。


 ラズ&デューは熱射病で、ひっくり返って、更新時間が遅れちゃいましたぁ~‥‥‥。

 それにしても、今年は特にジメって暑い‥‥‥。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行87

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行87
 一護 雨竜


 一護は黙っていても雨竜に自分の意思が伝わらないコトを踏まえ、一番の杞憂を聞く。

「封印って‥‥滅却師の攻撃能力か?‥‥完現術で得た俺の新たな能力なのか?」

 雨竜は、一護の質問に明確などちらという答えはせずに、封印する意味と程度を口にする。

「そこまでキツイ封印じゃないよ‥‥君が‥怒ったり‥興奮したり‥して感情が大きく動くと自然に壊れる封印さ」

 雨竜の言葉に一護は眉を寄せ、頭を掻きながら聞く。

「俺の感情で簡単に壊れる封印なんて、意味が無いんじゃないか?」

 一護の言葉に、雨竜は首を振る。

「君が眠っていて、夢を見て興奮した程度では壊れないよ‥‥‥」

 雨竜の説明に、やっと手に入れた力がまた使えなくなるのがイヤな一護は、タダをこねる。

「‥‥‥だったら‥‥封印しなくても‥‥いいんじゃ」

 一護のダダこねに、雨竜は少し可哀想かなと思いつつ、敵である銀城&月島を公に引っ張り出す為にもと心を鬼にして言う。

「今回は、君に銀嶺孤雀を作らせていないから‥‥‥どの程度の威力を発揮するか‥‥確認していないからねぇ‥‥‥君は霊圧を垂れ流す程‥‥だったから」

 痛いところを突かれた一護は、なおも開き直って言う。

「うっ‥‥‥周りを破壊する心配があるなら‥‥‥キツイ封印の方がイイんじゃねぇの‥‥イヤだけど」

 一護の挑発に近い言葉に、雨竜は苦笑しながら言う。

「それは出来ない‥‥何かの弾みで君が銀城や秀ちゃんに会って‥戦闘した時に解けてくれないと困るからね

 雨竜の言葉に、なんで緩い封印にこだわるかわかり、一護は納得する。

「そっか‥‥だから‥緩い封印なんだ」

 一護が納得したようなので、雨竜はもう一度言う。

「そういうコト‥‥でも、明日の修行の結果で、その必要が無くなるかもしれないけどね‥今日は滅却師の能力を発現させたばかりで、不安定だからね‥‥で‥いいかい?」


 と、言うところでタイムアウト。この続きはまた明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行86

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行86
 一護 雨竜


 雨竜の言葉を聞いていなかった一護は、ちょっと俯き何事かを呟いた後、自己完結的に言う。

「‥‥‥俺ってば‥‥独りで居ればいいんだな」

 勝手に内容を曲解したらしい一護の発言に、雨竜は嘆息して言う。

「一護‥君が独りでいたって、問題解決にはならない」

 雨竜の言葉に?を浮かべ、一護はどんよりとした溜め息と共に言う。

「俺が独りで居れば、周りに迷惑掛けることが無いと思うけどぉ‥‥‥」

 能力が暴走したときのコトを一切考えていない一護に、雨竜は自然とキツイ口調になる。

「君が、何かの弾みで攻撃能力を使えば、回りに多大な被害が出るだろう」

 雨竜に『危険なんだ』というニュアンスたっぷりに言われ、一護は言葉に詰まる。

「うっ‥‥‥」

 言葉に詰まった一護に、雨竜は更に畳み掛けるように言う。

「だから、君が何時失敗してもイイ様に、ボクが側に居ればイイだろう」

 今言わないと勝手に再び自己完結するのが目に見えている一護に『だから、ベットが二つなんだよ』と言外に含ませる。

 そんな雨竜に、一護はシブシブ応じる。

「わっ解かったよ‥‥‥」

 雨竜に言い負かされたカタチになった一護は、小さくブツブツと独り言を言いながら、持参したパジャマに着替えるのだった。

 それを見てから、雨竜はパジャマに着替えた。

 パジャマに着替えた一護が素直に何も言わずにベットにあがると、雨竜が言う。

「何か失敗してから、騒ぐのは、嫌なので仕込みを入れたいんだ」

 雨竜の発言に、一護は再び?を浮かべる。

「仕込みって?」

 雨竜はチャリッという微かな音と共に、滅却師十字架を一護の目前に出して言う。

「母が使っていた滅却師十字架を‥‥媒体に君に封印をする」

 かなり大雑把な説明に、一護は『出来れば、もう少し詳しく説明して欲しい』と、思いつつ再び首を傾げるのだった。


 と、言うところでタイムアウト。この続きはまた明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行85

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行85
 一護 雨竜


 一護は何の気なしに、雨竜の後に付いて歩く。

 雨竜はそんな一護に、一つのドアを示す。

「この部屋だよ」

 そう言いながら雨竜が部屋のドアを開くと‥‥‥。

「雨竜‥‥ベットが二つ有るんだけどぉー?」

 一護の発言通り、部屋にはベットが二つ鎮座していた。

 首を傾げる一護に、雨竜が端的に説明する。

「ボクは、一護の中に眠っていた滅却師の血の記憶を呼び戻した‥‥だから、今の君は、ちょっと不安定な状態なんだ」

 雨竜に告げられた事実に、一護は脂汗を浮かべる。


 ゲッ‥‥‥もしかして、暴走の危険とかある?

 だから、病院じゃなくて、こっちって言ったのかな?

 今の俺って、どれぐらいの確率で危険なんだ?


「それって‥‥‥マジ?」

 一護の反応に、隠してもしょがないと、雨竜はちょっと嘆息して言う。

「ああ‥‥‥本当だ」

 雨竜からの答えに、一護は一抹の不安を持ちつつ聞く。

「何時まで‥‥不安定な状態なんだ?」

 一護の質問にちょっと首を傾げ、雨竜は言葉を選びながら答える。

「たぶんに、せいぜいが二三日ってところかな?発現させた滅却師の能力に慣れるのに、一護ならその程度で済むと思うし‥‥‥死神の能力に慣れるのもそんなに掛かってなかったようだしね。一護が考えるほど危険はないと思うよ」

 雨竜からの答えに、一護は目に見えてホッとする。

「えぇーと‥それじゃ、滅却師の能力に慣れる間‥俺はどうしたらイイんだ?」

 ちょっと途方に暮れる一護に、雨竜は柔らかい口調で言う。

「ボクと一緒に過ごせば良い‥‥‥それだけだよ」


 と、言うところでタイムアウト。この続きはまた明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行84

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行84
 一護 雨竜


 その笑顔の中に、ピンッと来るモノがあった雨竜は、黙って一護の言葉を待つ。

 雨竜が自分の要望を聞く態勢になったのを確認し、一護は言ってみる。 

「‥‥数人って、枠があるなら、茶渡や啓吾や水色も出て欲しいなぁ‥‥‥」

 一護の要求を有る程度予測出来ていた雨竜は、笑顔で応じる。

「そうだね‥‥皆で出れば、恥もかき捨てに出来るからって理由も付け易いね。サクラの数は多いほどイイしね」

 雨竜から望み答えを聞けた一護は、楽しそうに言う。

「だよなぁ‥‥何かおもしろそう」

 ご機嫌になった一護を慈愛の籠もった瞳で見ながら、そろそろ頃合いと考え、雨竜が笑いながら提案する。

「クスクス‥‥‥気分が浮上したところで‥‥寝ようか?」

 言外に『疲れただろう』という言葉を滲ませて言う雨竜に、素直な一護はあっさりと応じる。

「うん‥‥うん‥‥なんか‥すっきりしたら眠くなった」

 眠気を自覚している一護に、雨竜はさりげなく現状把握をするようにと、事実を口にす。

「今日は、事故ったり、滅却師の修行をしたりで、君は疲れているんだよ‥‥‥ゆっくりと身体を休めた方がイイからね」

 雨竜に言われ、自分が感じている倦怠感と眠気が疲労によるものだと一護は自覚する。

「ああ‥‥そうだな‥‥ところで‥何処で休むんだ?」

 首を傾げる一護に、雨竜はクスッと笑って歩きながら言う。

「案内するよ」

 歩き出した雨竜に釣られ、一護もその後を追いながら、ちょっと首を傾げて聞く。

「なぁ‥病院には戻らないのか?」

 なんとなく、病室に向かいそうに無いのを感じての発言に、雨竜はあっさり答える。

「勿論、戻らないよ。ここの方が、結界も張ってあるから安全だしね」

 雨竜に言われて、一護は自分が狙われているコトを思い出す。

「そうだな‥‥‥何時、あいつ等が襲ってくるかもしれないんだから‥‥‥力を温存する必要があるもんな‥‥」


 と、言うところでタイムアウト。この続きはまた明日。

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ブラック・ベリィ

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ブラック・ベリィはラズ・ベリィ&デュー・ベリィの二人サークルです。メインは二次小説ですが、オリジナル小説も有ります。剣と魔法のファンタジーなども書く予定です。
現在はブリーチや黒子にハマッてます。

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