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小ネタシリーズ9 ハロウィン24

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン24
 一護 恋次 ルキア 遊子 夏梨


 遊子や夏梨が呼んだメンツを考え、自宅でハロウィンパーティーをするなんて怖くて(死神達が酔ってモノを破壊するから)出来ない。

 そう、見切りをつけた一護は、浦原に通称勉強部屋と呼ばれる空間を借りることにした。

 自分達の常日頃のこともあるので、やはり広いところでハロウィンパーティーをしたいと思った浦原は、一護からの要請に快諾したのだった。

 そして、一護は直ぐに勉強部屋を借りて良かったと思うほど、参加人数が鼠算に増えていたことを知ることになる。

 それは、現世に遊びに来たルキアと恋次に押しかけられて判明したことだった。

「一護、遊びに来たぞ‥‥カラオケとかネズミーランドとかに行こう‥‥‥小遣いは心配するな‥‥全額ルキアが出してやるからな‥‥だから‥一緒に行こう」

「そだぞぉー‥一護ぉ‥忙しい俺達が‥休みを合わせてわざわざ来たんだからさ」

 自分に強引な誘いをかけるルキアと恋次に、一護は苦笑して答える。

「カラオケに少し付き合うぐらいなら‥‥オーケーだぜ‥‥今日は、プレーンとチョコのブランディーケーキを何本か作る予定だからな」

 料理をする為に自分の誘いを短時間で済ませようとする一護に、ルキアはちょっと寂しそうに言う。

「ルキアと遊ぶより‥‥ケーキの方が大事なのか?」

「仕様が無いだろ‥‥ハロウィンパーティーで出す料理の準備なんだから‥‥今からこつこつやるしかねぇーだろ。だいたい、ブランディーケーキは、白哉の為に作るんだぜ」

 一護の言葉に、ルキアと恋次は納得して頷く。

 そして、一護を無視して二人で会話を始めるのだった。

「そうか、白哉兄様の為にな‥‥‥そうだな‥こつこつ作るしかないか‥確かに、参加人数が芋づる式で増えているからなぁ~なっ‥恋次」

 話しを振られた恋次は、コクコクと頷いて、増えたメンツを口にする。

「おっおう‥‥更木隊長や草鹿副長、一角さんや弓親さん、射場さんも参加するって言ってたもんなぁ‥‥六番隊からは‥俺と朽木隊長だけだけどさ」

「ルキアの隊では‥浮竹隊長と仙太郎さんと清音さんぐらいだけどぉ」

「十二番隊は、涅隊長とネム副長、それに阿近さんも参加するって言ってたなぁ」

「十番隊は、日番谷隊長と乱菊副長が参加するって聞いたけど」

「九番隊は‥‥‥‥」

「八番隊は‥‥‥」

「七番隊は、駒村隊長が参加するかどうかまだ未定だって射場さんが言ってたなぁ」

「五番隊は、‥‥‥」

 二人の会話から護廷隊の隊長や副長、それに上位の席官が自分達のハロウィンパーティーに参加すると判った一護はかなり慌てていた。


 だぁぁぁぁぁぁ~‥‥‥マジかよぉ~‥‥‥すげぇー増えてる‥‥‥。

 いや、場所は、何をやっても大丈夫な浦原さんの勉強部屋を確保したけどぉ‥‥‥。

 この調子で人数が増えるんじゃ‥‥今のペースで作ってたんじゃ、全然料理の量が‥‥まるっきり‥足りねぇー‥‥。

 でも‥‥どうやったって‥これ以上、パーティー用の料理の材料を買う、そんな金ねぇーぞ‥‥マジで‥‥‥。

 こうなったら、俺の貯金下ろすしかねぇーのか‥‥‥。

 大学の学費用に、こつこつとバイトして貯めたのにぃー‥‥‥。

 でも、死神の仕事を繰り合わせて来たのに、料理が足りないってのは‥‥。

 参加してくれる人達に悪いよなぁ~‥‥‥遊子と夏梨が呼んだんだし‥‥‥。

 冬獅郎とか、現世の料理が楽しみって、はっきり言ってたしなぁ~‥‥‥。

 大体にして‥‥ザルばっか集まるんじゃ、酒の用意だけでも半端じゃねぇー。


 自分達の会話に全然参加しない一護に、ルキアはそこで気が付いた。

「おや?‥‥一護の様子が変なのだ‥‥」

 ルキアの言葉に恋次は一護を見直すと、その視線の先で一護が指折り数えて苦悩している姿があった。

 ルキアと違って、金で苦労したことがたぁ~っぷりある恋次はピンときてしまう。

「ルキアぁ~‥一護のヤツ‥酒とかの金額に苦悩してるんじゃねぇーのか‥‥隊長達って‥‥‥ほら‥‥かなぁ~りのザルだからよぉ‥‥‥」

「ふむ‥‥普段の宴会を考えれば‥‥‥確かに大変な量になってしまうな」

「何とかなんねぇーか?」

「勿論、朽木で酒は全部持とう‥‥‥兄様もザルだから‥‥‥」

「それとよぉー‥‥材料も朽木の領地で取れるモンは出してやったらどうだ?‥‥どうせ余ってるんだろ」
「一護に必要なモノを聞いてみよう」

「それに、現世では、存在しない魚とか動物とか果物も有るからなぁ~‥‥‥」

「うん‥‥それを使って、一護がどんなモノを作ってくれるか‥‥楽しみなのだ」

「浦原さんところに届けておけば‥‥大丈夫だろ」

「浦原のところにモノを届けるなら‥‥朽木のお庭番を配置するしかないな」

「へっ‥‥どうして?」

「馬鹿者‥‥浦原達がクスネルからに決まっておろう」

「マジ?」

「浦原は、護廷隊の人間では無い‥‥それでも‥色々な研究をしている‥‥その金は、駐在する死神との商売や現世の人間との商売で賄っているが‥‥そんなモンで、研究費用が足りるはずなかろう」

「確かに‥‥十二番隊って‥‥金食い虫って言われてるもんなぁ~‥‥‥」

「そうだろう‥‥見張りを置く代わりに‥‥保管料を払ってやればイイのだ」

「ルキア‥‥お前ってば‥朽木の姫‥‥なんだなぁ~」

「何を今更‥言うのだ」

「だったら‥‥一護に、現世の金も手渡して‥‥現世の色んな酒とか食いもんを足してもらうってのは‥‥‥どうだ?」

「おお‥‥それは‥良いな‥では‥今日‥兄様に貰った小遣いを一護にやろう」

 一護は、二人の会話に入るタイミングを無くしていただけで、話しの内容はしっかりと聞いていた。

 だから、お酒も材料もお金もありがたく貰うつもりになっていた。


 そうだよな‥‥白哉にたかる分には‥気になんねぇーよなぁ~‥‥‥。

 あっちじゃ‥一番の金持ちの四大貴族の当主なんだから‥‥‥。

 こっちに存在しない材料を使って作る料理かぁ~旨そう。

 酒も、こっちに無いものなら‥‥親父や竜弦さんも楽しめるだろうし‥‥‥。

 ひより達も来るんだから‥‥酒は‥大量にあった方がイイ‥‥‥。

 日持ちするモンだったら‥‥家にも取り分けて置いてもイイもんなぁ‥‥。

 今回‥掛けた経費を回収出来るなんて‥‥‥ラッキー‥‥。

 でも、白哉に、こっちの現金があるのか?

 

 色々なことを考えて黙っている一護に、ルキアが話し掛ける。

「一護‥‥今回のパーティーで必要な酒とかは朽木で持つから安心しろ」

「サンキュー‥ルキア‥‥助かる‥‥そんなに隊長達が来るんじゃ‥‥ウチで酒を全員に回るぐらいの酒の量を用意するのは無理だからさ」

「それに‥必要な材料を書き出してくれるなら‥‥朽木の領地で取れたものを持って来させるぞ‥‥現世のモノは‥‥たまに薬くさいモノがあるからな」

「ああ‥‥書き出しておく‥‥何時までにお前に手渡せばイイ?」

「何時でも良いぞ‥‥‥ここに‥現世とも通じる十二番隊開発のスマホがある‥‥勿論、現世のインターネットとも通じているからネットサーフィンもメールも大丈夫だし‥‥会話も可能だ‥‥お前にやる為に‥‥兄様が買ったものだから‥‥安心して使え‥‥いくら使ってもタダだぞ」

 そう言って、メタリックブルーのスマホをルキアは一護に差し出した。

 まだ、ケータイからスマホに乗り換えしていなかった一護は嬉しそうに笑って受け取った。

「ルキア‥‥サンキュー‥‥助かる‥‥これで‥お前や恋次や冬獅郎に、何時でも連絡できるな」

 嬉しそうな一護に頷くとルキアが言う。

「兄様に、後で礼の電話を入れてくれ‥‥‥ルキアや恋次や兄様の番号は入れてあるからな」

「ああ‥‥そうする」

「では‥‥一護‥カラオケに行こう‥‥あっと‥その前に小遣いだ‥‥現世の材料を買う足しにするとイイぞ」

「おう‥‥‥」

「一護‥‥金額の確認しておいた方がイイぞ‥‥カラオケの支払いはお前になるからな」

「分かった‥‥‥って‥‥二百万円も有るぞ‥‥‥本物?」

「本物だぞ‥‥朽木の金山で取れた金を、現世の金に交換したモノだからな‥‥‥足りぬなら‥もっと持って来るぞ?」

「あのな‥一護‥お前等の作る料理もイイけど‥‥行列の出来る店のなんかとか‥‥お取り寄せスイーツとか‥‥手ぇー抜くのも‥‥イイと思うぞ」

「そうだな」

「その分‥‥ルキアと遊んで欲しいぞ」

「分かった‥‥んじゃ‥‥カラオケに行くかぁ」

 こうして、新たな情報とお金その他を手に入れた一護は、ルキアと恋次と一緒に遊びに出かけたのだった。


 ハロウィンのパーティーの前日の黒崎家。


 包帯を手に考え込む遊子と夏梨の姿があった。

「‥‥ねぇ~‥夏梨ちゃん‥‥未使用の包帯使うのって‥‥なんかもったいないよね」

「うん‥‥コレを、このまま親父の仮装に使うのはもったいない‥‥患者さんに売れなく‥‥じゃない‥使えなくなるよ」

「‥‥‥でね‥夏梨ちゃん、ここに‥‥もう捨てようかなって思っていた‥あたし達の白いシーツがあるんだけどぉ~‥‥‥」

「イイんじゃないのぉ~‥‥ミイラ男の包帯って‥なんか見た感じ汚れてるもん。まっさらで作る必要ないよ」

「だよねぇ~‥‥」

「ボロぃ感じ出す為に‥‥一兄に手で裂いてもらうって‥どうかなぁ~?」

「それって‥‥イイと思う‥‥それでぇ~血みたいな色をあっちこっちに着けるのは?」

「うんうん‥‥汚れって感じで茶色とか緑色とかも‥‥」

 自分達のアイディアに盛り上がった二人は一護の部屋に向かった。

 そして、差し出されたシーツを苦笑しながら、一護は丁寧に引き裂くのだろう。

 ちなみに、一護の衣装合わせは、数日前に終わっていた。


 そして、ハロウィンパーティーの当日。


 ‥‥‥浦原商店地下の勉強部屋にて‥‥‥。


 一護達や織姫達や雨竜達現世組みが浦原商店に着いた頃。

 既に、現役の死神達や元死神達は、そこに集まって騒いでいた。

 あんなに着ぐるみはイヤだと言っていた日番谷は‥‥‥。

 何故か‥氷竜の姿になっていた‥‥どうやら、むりやり、乱菊が用意して着せたらしい。

 白哉は白地に桜と桜吹雪と一本の刀が描かれた直衣姿で、連獅子の赤い頭をした恋次を従えて立っていた。

 ルキアは、白に吹雪の地織の柄と真っ白な鞘を持つ刀を描いた着物に白銀の長い髪のカツラを付けて立っていた。

 死神達は、それぞれにお金と趣向の凝った姿をしていた。

 そんな中に入ると一護達の姿も、目立たないのは確かだった。

 大天使ミカエルがカブってしまった竜弦と雨竜は、お互いを見ないように背中合わせで立っていた。

 そして、料理と酒が大量に出され無礼講となり夜が更けて行くのだった。



 スミマセン、今日中に終わらせたかったので、パーティーの部分は省きました。

 約一月お付き合い頂き有難うございました。何時か、本にして出すときにすべてを書きたいと思っております。

 ということで、今日はここまで、また明日。

 明日からは、新シリーズの予定です。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン23

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン23
 日番谷 ルキア 乱菊


 遊子や夏梨に誘われた現世組み(元死神含む)が、ハロウィンパーティーの衣装をどんなモノにするか、それぞれで相談している頃。

 現世組みと同じように、遊子と夏梨に誘われた現役の死神達は、どんな会話をしていたかと言うと‥‥‥。


 その時、日番谷とルキアが、どこか楽しそうに喋っていた。

「朽木は‥‥ハロウィンとかに、どんな格好をする予定なんだ?」

「私は、雪女の格好をする予定です」

 日番谷の質問にルキアはにっこり笑って答える。

「ハロウィンって‥‥洋物のような気がするけど?‥‥大丈夫なのか?」

「はい‥‥思い思いの格好で良いと‥織姫が、教えてくれましたから‥‥」

 ルキアの答えに現世の知識をなるべく仕入れている?日番谷が不審げに尋ねるが、現世の人間に聞いているから大丈夫と返される。

「そうか‥‥井上が‥‥」

「日番谷隊長は?」

 納得がいかなくて微妙な表情で頷く日番谷に、ルキアが質問する。

「おっ‥俺かぁ‥‥氷に関係するモノがイイかな?」

 ルキアと日番谷が、会話しているところに、突然、乱菊が割り込んで言う。

「だったら‥‥西洋のドラゴン‥‥氷の竜なんていかがですか?」

 乱菊の提案を日番谷は、眉間に立てジワを刻んで感情のままに叫ぶ。

「誰が、そんな邪魔っけな衣装を着るかぁー‥‥‥」

 日番谷に怒鳴られるのは、毎度のことなので、乱菊はへろりと言い返す。

「えぇ~‥‥たぁ~い~ちょぉ~‥ってば‥卍解すると氷竜じゃないですかぁ~」

 乱菊の何も考えていない言葉に、日番谷は拳を握る。


 確かに、俺の卍解は氷竜だが‥‥‥。

 氷でできている翼や尻尾、それに手や足‥‥‥。

 そんなモンを作るのは面倒臭くて‥‥‥。

 その上、経費がべらぼうに掛かるモノを、なんでしなきゃなんねぇーんだよ。

 俺は、一護の家で美味しい料理を楽しむ為に、仮装するだけなんだから‥‥‥。

 あくまでも、俺のメインは、現世での美味しいご飯だっつーの‥‥‥。

 仮装と着ぐるみじゃ‥‥旨いものを味わえるかどうかの差がつくんだ‥‥‥。

 だから、動きが鈍くなるモンは絶対ダメだ‥美味しいモンをゲット出来る機会が減る。

 

 イライラしている表情を全開にして、日番谷が言う。

「まぁ~つぅ~もぉ~とぉー‥俺達が、言ってるのは、衣装だっ‥‥誰が‥着ぐるみの話しをしているんだ」

「えぇ~‥‥斬魂刀のコスプレするんでしょう?‥‥だったら、隊長は氷竜でぇーアタシは猫耳の猫の化身って感じでイイじゃないですかぁ~」

「はぁー‥‥だったら、氷と雪とだから‥‥雪原を駆ける狼って‥‥ことで‥俺は狼の耳と尻尾を着ける‥‥あとは、現世風の服装にする‥‥どう思う朽木?」

「日番谷隊長に‥‥似合うと思います」

「そうか‥‥じゃ‥耳と尻尾を阿散井から調達するかぁ~‥‥松本‥お前は‥耳と尻尾はどうするんだ?」

「勇音に作ってもらう予定ですぅ~」

「で、朽木‥お前の兄貴はどうするって?」

「兄様は、阿部の清明とかいう陰陽師の衣装にすると言ってました」

「へぇ~‥陰陽師かぁ~また‥古風な」

「現世で、結構有名だからって言ってました‥‥千本桜は‥‥ですから」

「そうか」

「他に、兄様の衣装に合わせて‥恋次は、歌舞伎の連獅子から、赤い獅子の衣装にするって言ってましたけどぉ‥‥」

「‥‥‥」

 どうやら、資金に余裕のある死神達は、経費の掛かる和装をコスプレに選んだらしい。


 と、言うところで、今日はここまで。また、明日。


 他にも、黒崎家ハロウィンパーティー参加予定者は居るのですが、ここではページの都合で省くことにしました。本になったら参加者は増えるかも‥‥‥。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン22

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン22
 浦原  ジン太 テッサイ


 高校生の為、衣装に使える予算に限りのある雨竜達や織姫達と違って、そういう意味で余裕のある浦原商店のメンバーはというと‥‥‥。

 別に、予算の都合は考えなくても良いのだが、衣装を決めるのが面倒臭かった。

 それは、元死神達であった。

 代表は、夜一さん以外のことは限りなくどうでもイイ、ちょー面倒臭がりの浦原だったりする。

「テッサイさぁ~ん‥アタシってば‥‥夏梨さんにねぇ‥ハロウィンのパーティーに誘われたんすけどぉ‥‥」

「そうですか‥‥頑張って‥参加して下さい」

「いいえぇ‥‥テッサイさんや雨さんやジン太さんも‥一緒にって言われたんでぇ~‥‥はいって‥‥言っちゃったんすよぉ」

「えっ‥‥」

「マジ?‥‥やったー」

「店長‥‥嬉しいですぅ‥」

 浦原の唐突な言葉に、三人はそれぞれの反応を返した。

 その反応を見ても浦原は、マイペースそのモノという話しの進め方をする。

「一応‥‥アタシも‥ハロウィンが‥アチラのお盆と収穫祭に当たるってコトは、知っているんで‥‥洋物じゃなく‥‥和モノのコスプレをするって言ったんすよぉ」

「‥‥‥」

「‥‥‥」

「‥‥‥」

 学校に通っている雨とジン太は、なまじハロウィンの話題が、クラスメイトとの会話に出る為に、ちょっと‥‥いや‥‥かなり不審そうな表情で黙っていた。

 ハロウィンを知らないし、そういうイベントの類いに興味も無いテッサイは、面倒ごとはイヤだなぁ~と想いながら黙っていたりする。

 三人が黙っていることをイイことに、浦原はさっさと話しを進めて行く。

「アタシは、ねずみの耳とシッポを着けて‥‥ねずみ男になります‥‥夜一さんは‥自前の猫耳と猫シッポを出して、猫女になります」

「はぁ~そうですかぁ~」

「へぇ~」

「‥‥‥」

 浦原のコスプレ?の説明に、三人は微妙な表情で合いの手?を入れる。

 それを聞いた浦原は、楽しそうにコスプレの説明を続ける。

「そこでぇ~雨さんには‥‥可愛らしくって‥‥和服が似合う‥‥座敷わらしか雪ん子を‥‥どっちがイイですか?」

 浦原からの選択の余地がほとんど無い提案に、雨は首を傾げてから答える。

「雪ん子が‥‥イイです」

 雨の答えを聞いた浦原がさらりと言う。

「雨さんが‥雪ん子を選んだので‥‥ジン太さんは‥座敷わらしで‥決まりですねぇ‥‥イイすっよねぇ‥‥カブって無いんすから‥‥ねっ‥ジン太さん?」

「‥‥‥」

 浦原の強引な提案(宣言)にジン太は、諦めた表情で頷くだけだった。

「テッサイさんは‥‥小豆洗いと塗り壁と鬼のどれにしますかぁ?」

「小豆洗いがイイですねぇ~」

 自分にろくなモノが回って来ないと予測していたテッサイは、疲れた顔で一番人間に近い妖怪?を選んだ。

 そんなテッサイの表情や気持ちに、頓着するコトも無く、浦原はすっきりした顔でしゃーしゃーと言う。

「皆さんの衣装の用意は、アタシがしておきますからぁ‥‥一護さん家のハロウィンパーティーを楽しみましょうね‥‥って‥コト‥解散です」

「へぇーい」

「はぁーい」

 浦原の宣言に、雨とジン太は素直に返事をすると自室に戻る為に立ち上がる。

「‥‥‥‥」

 浦原から、不本意過ぎる選択をさせられたテッサイは、無言で部屋を出て行った。

 三人を見送った浦原は、嬉しそうにスマホを握っていた。

 どうやら、夜一に連絡する予定らしい‥‥‥。

 現在、浦原商店で幸せなのは、浦原本人のみらしい。


 と、いうことで、今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン21

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン21
 織姫 たつき


 雨竜や茶渡達が衣装の話しをしている、その頃。

 遊子と夏梨に盛大にハロウィンパーティーをやろうと誘われた、たつきと織姫も何を着て行くかを相談していた。

「たつきちゃん‥一護君のウチでするハロウィンのパーティーに‥‥何を着ていくか‥もう決めた?」

 織姫の質問にたつきは首を振る。

「ううん‥‥まだ‥‥織姫と相談してからにしようって思ったからさ」

 たつきの答えに、織姫は安直に言う。

「私は‥‥魔女にしようかなって‥‥」

「どーしてって聞いてイイ?」

 たつきの質問に、えへへっと笑いながら答える。

「だって‥魔女って‥‥マントと帽子と箒を持っていれば‥‥マントの下は、何を着ていてもイイからなんだぁ~‥‥作るのは、マントと帽子で済むから‥‥簡単だし安いもん」

 手芸好きな織姫らしい答えに、たつきは納得する。

「へぇーそうなんだぁ~‥‥‥」

 納得するたつきに、今度は織姫が聞き返す。

「たつきちゃんは、何にするの?」

 織姫の仮装を聞いたたつきは、肩を竦めながら言う。

「アタシは‥‥猫耳‥猫手‥猫足‥猫シッポにしようかなって思っていたんだ」

 用意する予定のモノを口にしたたつきに、織姫は首を傾げて聞く。

「ふ~ん‥‥何か可愛い感じだねぇ~‥‥で‥‥猫耳とかは作るの?」

 基本が作るの思考な織姫に、たつきは苦笑いを浮かべる。

「作るはず無いでしょ‥‥アタシは不器用なんだから‥‥全部‥その辺で売っているモノを買う予定なんだ」

「ふーん‥‥たつきちゃんってば‥‥パーティーの為に‥‥結構‥お金掛けるんだぁ」

 織姫の反応に、今の時期というモノを考慮していないたつきは手を振りながら言う。

「そんなにお金を掛ける予定は無いよぉ‥‥猫モノって千円しない‥でしょ」

 たつきの言葉に、織姫はえぇ~とぉ~‥と、いう表情で言う。

「ううん‥‥今は、ハロウィンの時期だからぁ‥‥ちゃっちいのでも、二千円超えるよぉ‥‥だから‥‥結構‥‥金額が‥‥‥」

 時期を考慮をしていなかったたつきは、織姫に教えられた事実に困ってしまう。

「うぇ~‥‥ハロウィンだから‥値上がりしてるのかぁ~‥‥困ったなぁ~‥‥‥」

 どうしよぉ~‥という表情で困りきるたつきに、織姫は提案する。

「だったら‥たつきちゃんも、私と同じ魔女にしない?‥‥それとも‥私と一緒はイヤ?」

「魔女かぁ~‥いいかも‥‥でも‥買うと高そうだよね」

「私のと一緒に作るから‥‥」

「めんどうじゃないの?」

「ううん‥‥簡単だよぉ~‥それに‥布は多く買った方が安くなるし‥‥余る分も少なくなるから‥‥私は、その方がイイの」

「それじゃ‥‥アタシも魔女にするってことで‥‥製作‥よろしく‥‥で‥予算は幾ら必要なの?」

「布代は‥‥二人分で‥五‥六千円ぐらいかなぁ?‥‥ヒマワリソーイングで‥‥」

「んじゃ‥‥アタシ‥今‥五千円札有るから‥‥これでイイかな?」

「たつきちゃん‥‥‥」

「‥‥だって‥‥織姫に作ってもらうんだもん‥‥受け取って‥ね‥‥予算がオーバーした分は宜しくってことで‥‥イイかなぁ?」

 と、言いながら受け取りがたいという織姫の手に出したお金を握らせる。

 その心遣いが嬉しい織姫は、素直に感謝の気持ち込めた言葉を口にする。

「うん‥‥予定より‥‥良い布にするね」

 こうして、織姫とたつきは、予算の都合もあって二人お揃いの衣装にするコトにした。

 だだし、中に着る衣装は、二人とも自分の好みで決めるので‥‥‥。

 完全なお揃いの雨竜と茶渡とは‥違うと言っても良いだろう。


 と、いうところで、今日は、ここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン20

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン20
 茶渡 雨竜


 雨竜にそう言われ、茶渡は納得する。

「む‥‥一護が顔をしかめたら、フード付きマントを脱げばイイんだな」

 その言葉に頷きながら、白い翼の購入方法も重ねて言う。

「最近のネット通販には、折りたたみ式の天使の翼ってのもあるんだよ」

 便利なモノも売ってるんだよと言う雨竜に、天使の衣装をどうしようか?と考えながら聞く。

「そっかー‥‥でも‥天使の衣装って‥‥‥?」

 更に聞く茶渡に、雨竜はくすくすと笑いながら言う。

「大丈夫‥‥白色の上下に、翼があればオッケーさ」

 真反対の死神に仮装するわりに、あくまでも、白にこだわる雨竜の屈折ぶりに内心で苦笑いしながら、茶渡は頷きつつも確認する。

「そうだな‥‥でも‥本当にイイのか?」

 衣装代がかさむんじゃないか?と心配する茶渡に、雨竜は心配無用と笑って言う。

「構わないよ‥‥‥滅却師の衣装を作る為に購入した、大量の白い布がボクのウチにはたぁーっぷりあるからね‥‥あとは、ボクの労働と糸代だけですむ」

 余裕だよと言外に言う雨竜に、茶渡は頷きつつも確認する。

「翼の分もイイのか?」

 心配性な茶渡に、雨竜はクスクスと笑って質問する。

「ボクのウチが病院だって知ってるよね?‥‥茶渡君」

「むっ‥‥大病院だって知っているぞ」

 茶渡の答えに頷きながら、種明かしをする。

「ウチには‥‥小児病棟もあるんだ‥‥‥だから‥ハロウィンやクリスマスを院内でするんだよ‥‥だから‥その衣装を注文する時に‥‥」

「‥‥‥?」

 首を傾げる茶渡に、雨竜は理解出来るように言う。

「ボクや茶渡君の天使の翼を‥一緒に混ぜて経費で落とすから‥‥大丈夫だよ」

「確かに‥‥経費で落とすなら‥‥実際に支払う必要は無いよな‥‥」

「そういうこと‥‥‥というコトで‥‥茶渡君‥君のサイズを測らせてくれないか?」

「分かった‥‥」

 こうして、衣装代が掛からない理由に納得した茶渡は、ほっとした表情で、雨竜にメジャーで胸囲などを計測されたのだった。


 と、言うところで今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン19

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン19
 茶渡 雨竜


 途方に暮れる茶渡に、雨竜はここぞとばかりに悪魔の囁きをする。

「くすくす‥‥‥ボクと同じコスプレにするんだったら‥‥衣装代は、タダだよ」

 雨竜の発言に、目をパチパチさせた茶渡は聞き返す。

「イイのか?‥‥俺のサイズって、布代だって馬鹿になんないはず?」

 だから衣装代に困ってるんだけど‥‥‥的なニュアンスで言う茶渡に、雨竜はにっこりと笑う。

「イヤ‥‥ボクが作るから、そんなに掛からないよ」

 茶渡は、たとえ制作費が安くても、布代はタダになる訳じゃ無いから、衣装代がかかるんじゃないかと心配する。

 自分の衣装の布代を奢ってもらうのは悪いと思う茶渡は、雨竜に聞く。

「む‥‥どうして‥‥?」

 ちょっと、いや、かなり遠慮が滲んでいる茶渡に納得させる為に、雨竜は自分の予定を言う。

「それは‥‥死神のコスプレだからさ」

 死神と聞いて、直ぐに一護の姿を思い浮かべた茶渡は、眉を寄せて言う。

「和装の黒は、高いって聞いたことがあるけど?」

 雨竜は茶渡の言葉に、クスッと笑う。

「違うよ‥‥死神って言っても、洋物さ‥鎌を持って黒いフードとマントのアレだよ」

 雨竜の魅力有る提案にも、その姿を思い描いた茶渡は、更に躊躇する。

「‥‥むっ‥‥一護が嫌がりそう」

 茶渡の反応に、これはイケるとふんだ雨竜は得意げに言う。

「だから、イイのさ」

 せっかくのハロウィンパーティーなんだから、ここは遊ばないとね、と言う雨竜に、茶渡は首を振る。

「俺‥‥一護に嫌がられるのはちょっと‥‥‥」

 茶渡の様子に、このままでは死神の衣装を着せられないと瞬時に判断した雨竜は、更に提案を重ねる。

「クスクス‥‥‥だったら、マントの中に白の天使の衣装を着ていればイイだろ‥‥」


 と、言うところで、今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン18

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン18
 茶渡 雨竜

 一心と竜弦がハロウィンの衣装の話しをしている、その頃。

 やはり、遊子と夏梨にハロウィンパーティーに誘われた雨竜と茶渡も、どんな衣装で参加するかという会話していた。

「一護のウチでやるハロウィンパーティーのコスプレ‥‥君は、何にする予定だい?」

 雨竜からの質問に、そういう意味ではあまり深く考えていなかった茶渡は、仮装予定をあっさりと答える。

「むっ‥‥安いから‥‥ミイラ男がイイかな?とは思っている」

 茶渡らしい安易な答えに、雨竜は内心でクスッと笑う。


 くすくす‥‥‥茶渡君らしいけど‥‥‥材料費は考えてないね‥‥‥。

 意外と、包帯の類いって金額が張るんだよねぇ~‥‥‥。

 まして、茶渡君はガタイが人一倍どころじゃなくイイから‥‥‥。

 一護の嫌がる姿を楽しむ為にも、僕と同じ衣装になってもらわないとね。


 雨竜は内心を隠すことなく、人の悪い笑みで言う。

「くすくす‥‥それって‥間違いだよ。意外と出費するよ」

 雨竜からの言葉に首を傾げる。

「どうして‥俺のウチにも、使った包帯が結構な数有るけど?」

 訳が分からないという茶渡に、雨竜は更に突っ込む。

「君のたてよこのサイズを考えて言ってるのかい?‥‥勿論‥頭も顔も隠すんだよ」

 包帯って細い布なんだよぉ~‥‥と、言外に言う雨竜に、茶渡はようやく結構どころじゃない本数が必要だということに気付く。

「‥‥‥‥うっ‥‥」

 言葉に詰まった茶渡に、雨竜は確認する。

「気が付いたようだね」

 途方にくれる茶渡は、ボソボソと言う。

「どうしたらいいんだ‥‥‥他に考えていなかった」


 今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン17

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン17
 一心 竜弦


「ああ‥‥参加させてもらうよ」

 竜弦から欲しい言葉を貰った一心は、ご機嫌で、一護手製のケーキを指差して言う。

「ケーキは全部おめーにやるから‥‥んじゃな」

 一心の言葉に、実は見掛けによらず結構甘いモノが大好きな竜弦は嬉しそう言う。

「ありがとう‥‥」

 そのどこか子供っぽいお礼のしかたに、一心は柔らかく笑って退出の挨拶をする。

「んじゃな‥‥‥次ぎは浦原んとこで会おうな。おめーの大天使姿楽しみにしてるぜ」

 会話を終えた一心は、立ち上がり手を軽く振って喫茶室を出て行った。

 その後ろ姿を見送った竜弦は、一心の持って来た箱に、手土産のブランディーケーキをいそいそと戻した。

 そして、小奇麗な箱を持って竜弦は、何事も無かったように立ち上がり、喫茶室を出て行くのだった。

 勿論、その小奇麗な箱の中身は一護手製のブランディーケーキである。

 後でゆっくりとブランディーケーキを、こっそり一人で楽しむ為に、軽い足取りで自室へと向かった。

 が、世の中そんなに甘くない。

 一護手製というモノに鼻の効く雨竜と、争奪戦をしながら味わうことになるだろう。

 さっさと、一人で食べておけば良かったという後悔とともに‥‥‥。

 


 大天使ミカエルの衣装は、雨竜のように自分で縫うのだろう‥‥‥。

 真っ白な翼は、ネット通販して用意すると思われる。

 それはそれは、見栄えはするが、とぉーっても怖い大天使ミカエルになるだろう。

 その時に‥‥眼鏡を外してコンタクトにするかも知れない‥‥‥。

 雨竜と見掛けを変える為に‥‥‥。

 でも、雨竜も眼鏡を外していたら何の意味も無いのは確かなことだった。

 そして、パーティー当日が来るまで、平穏無事な日常をそつなく送るのだった。 


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン16

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン16
 一心 竜弦


 一心の反応に気を良くした竜弦は、楽しげに続ける。

「ふふふ‥‥大天使ミカエルにでもなって‥‥酔ったふりして‥妖怪かバケモノの浦原を滅却師として攻撃して遊ぶ余地もあるしな‥‥‥」

 その悪意を含めた発言に、一心は肩を竦めながら言う。

「ミイラ男の俺を攻撃しないって言うんなら‥‥‥好きにしろよ」

 一心の言葉に、当時の怒りを触発された竜弦が握りこぶしで唾棄するように言い捨てる。

「お前に攻撃する気は無い‥‥私が怨んでいるのは‥‥馬鹿な研究をしていた浦原だ」

 竜弦の怒りに燃える姿を見詰め、一心は、複雑な事情のが絡んでいようと、若くして虚によって死んだ真咲を想いながら聞く。

「なぁー‥何度も聞いて悪いけど‥ソレって、俺じゃねぇーのか?」

 一心の表情から、救い切れなかったという悔恨を読み取り、竜弦は己の不甲斐無さ故に失った大事な元婚約者を懐かしみつつ言う。

「浦原が‥死神の強化の為に‥色々と外道な研究をしていた‥それが原因で追放された‥‥‥その研究の痕跡を基に、真咲を苦しめた存在を作り出したんだよ‥浦原が原因さ‥‥確かに、藍染も憎いけどね」

 竜弦の激高が収まったのを見計らって、一心が悪戯っ子の表情で言う。

「そっかー‥‥まっ‥今回は、遊びの範囲なら‥何してもイイと思うぞ。どうせ、あそこでやることになるだろうからな」

 一心の言葉の意味を読み損ねた竜弦は、眉を寄せて眼鏡を直す。

「‥‥‥?」

 一心はその様子に、自分の説明が足りなかったことに気付き、言い直す。

「ハロウィンパーティーの会場は‥浦原の例の勉強部屋になるからな‥‥いくら壊しても大丈夫だ‥‥遊子や夏梨達に被害が及ばないならな」

 竜弦は一心の言葉に、クスッと笑う。

「勿論‥‥とばっちりが行かないように、結界を張ってやるから大丈夫だ」

 自信たっぷりに言う竜弦に、一心は軽い感じで頷く。

「んじゃ‥‥オッケーってコトでイイな」

 参加の確認をする一心に、竜弦も先ほどの激高は何処へやらと言う表情で頷いた。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン15

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン15
 一心 竜弦


「んなモン‥浦原が気にするはずねぇーだろ」

 一心に言われ、確かにと納得した竜弦は頷きながら言う。

「確かに‥‥でっ‥お前は、どんな仮装をするんだ一心?」

 竜弦に聞かれ、頭を掻きながら、ボソボソと希望する仮装を口にする。

「俺が決めるんだったら‥‥‥色々と悩むんだけどぉ‥‥‥吸血鬼なんか良いんだよなぁ‥‥大人の男って感じでよぉー‥‥でも‥俺には、決定権が無いんだ」

 その微妙な口調に、竜弦は訝しげに聞く。

「一心‥‥‥?」

 その問い掛けに、ちょっと虚ろに笑いながら言う。

「経費の問題で、衣装代削られて‥‥たぶん‥‥ミイラ男だろうなぁ‥‥‥ウチに包帯だけはたっぷりあるから‥‥‥しゃーねぇーけど」

 一心のぼやきを無視して、竜弦は事実だけを口にする。

「ふむ‥ミイラ男か‥‥」

 竜弦の言葉に頷きながら、一心はちょっと悔しそうに付け足す。

「一護が‥吸血鬼らしいしぃ‥‥遊子や夏梨は‥可愛いからぁ‥猫耳がどうのって言ってたから‥獣人系だと思うぞ‥‥で‥竜弦‥お前は?」

 一心に聞かれた竜弦は、ズバッと本音を混ぜた発言をする。

「私は滅却師として‥‥黒系の服は着たくない‥‥それに悪魔とか‥バケモノとか‥妖怪とか‥はごめんだ」

 竜弦の言葉になるほどと頷き、一心は更に聞く。

「んじゃ‥‥妖精とか‥精霊とか‥白魔術系とか‥‥のなか?」

 一応、考えての発言だったが、竜弦の性格を考えればそれでも甘かった。

 と、いうことで、竜弦は完全なる白を基調とする存在を口にする。

「馬鹿者‥‥聖なる者である‥‥天使にするさ‥‥きっと‥雨竜が嫌がるからな」

 そのちょっと、自分とは違う意味で自虐の入った発言に、一心は呆れ顔で言う。

「おめーも複雑な親子関係を築いているなぁ‥‥‥まっ‥イイんじゃねぇーの」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン14

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン14
 一心 竜弦


 そして、考える素振りから、つい本当に考えてしまう竜弦だった。


 ふむ‥雨竜に堂々と会えるのか‥‥‥。

 それも、どんな仮装をするのか‥‥楽しめる‥‥。

 私も‥仮装して遊ぶのも、たまには‥‥‥息抜きになっていいな。

 一護君や遊子ちゃんの美味しい手料理も楽しめる‥‥‥。

 これは‥絶対に参加するべきだろう。

 問題は、どんな仮装をするかだな‥‥‥。

 取りあえず、参加するとだけ言ってみようかな‥‥‥。

 そうすれば‥‥一心が色々と説明してくれるだろう‥‥‥。


 少し間を置いてから、竜弦は何時もの無表情で一心に言う。

「お前の誘いだ‥‥参加しよう」

 一心は竜弦の答えに、ほっとした表情で笑って言う。

「良かったぁ~‥あいつ等の手前さぁ‥俺も友達を誘いたかったからなぁ‥ありがとな竜弦‥‥たぶん‥浦原は‥夏梨と遊子に誘われて参加するだろうからな」

 その言葉に、竜弦がはっとした顔で一心に聞く。

「浦原も参加するのか?」

 あまりそういうことに疎い一心は、?っという表情であっさりと答える。

「おう‥‥参加するぞ」

 竜弦は、自分のこだわりを口に出来なかったので、一番無難な問い掛けをする。

「彼は、どんな仮装をするんだ?」

 そんな竜弦の心情に気付かない一心は、問い掛けられた質問に、夏梨から聞いたことを言う。

「和装系って言っていたから‥‥妖怪なんじゃねぇーの」

 そのなぁーんも考えずに言っていると判る一心の答えに、つい竜弦は突っ込む。

「ハロウィンは、洋物なのでは?」

 その突っ込みに、自分も死神故に、無神論者の一心は笑う。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン13

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン13
 竜弦 一心


 遊子と夏梨が、ハロウィンパーティーをおねだりし、勝ち取った、その頃。

 一家の主でありながら、簡単にパーティー衣装を独断で勝手に決められてしまった一心は、どうしていたかというと‥‥‥。

 自分が可愛がっている娘達に邪険にされていても、全然気にしない父親はのん気に自分の数少ない友人?と会っていた。

 その相手は‥やはり、自分の息子に無視されている竜弦である。

 場所は、空座総合病院内にある喫茶室であった。

 竜弦のおごりのコーヒーを飲みながら、一心は既に均等にカットされている一護お手製のブランディーケーキを、竜弦に差し出しながら言う。

「ウチでよぉー『ハロウィンのパーティーをしたい』って、遊子と夏梨が言うんでよぉー‥‥たぶん‥今年は‥一護のヤツも『クリスマスや正月は、微妙な受験生だから、やるかぁ~』って言うのは確実なんだ」

 一心に差し出されたブランディーケーキを、一口ゆっくりと味わってから、竜弦がそっけなく問い返す。

「それで?」

 そんな態度を取られるのは毎度のことなので、一心はのほほんと答える。

「一護のダチってことで‥‥オメーんとこの息子も参加すると思うんだ‥だから‥竜弦‥おめーも‥何か仮装して参加しねぇーか?」

 一心からの誘いの言葉に、竜弦は首を傾げて考えるふりをする。

 竜弦にとって、一心は、すべて(滅却師であること、真咲を愛していたこと等)を知っている相手なので、自分の唯一の友なのであったから‥‥‥。

 その誘いを‥‥頼みを‥‥断る選択肢は‥無かったのである。

 が、そこは竜弦である、一心の言葉に乗せられて、パーティーに参加しても良いとは思っても、即決で頷くことは滅却師としてのプライドが許さなかった。

 なんとも面倒な性格である。

 だから、竜弦は考える素振りをついついしてしまうのだった。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン12

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン12
 遊子 夏梨 一護

 唐突に、ハロウィンパーティーをするには、結構どころじゃなく費用が掛かるというコトに気付き、遊子がどうしようという表情で一護を見上げる。

 くすくすと笑いながら、そんな遊子を安心させる為に、一護は費用を何処から捻出するかを言う。

「勿論‥オヤジの小遣いを削ってやるし‥俺も出すから心配すんな‥‥それより‥俺の吸血鬼の衣装の方の材料費はどうなんだ?」

 料理の分の材料費は気にしなくていいと言外に言う一護が、衣装代は大丈夫か?と聞かれ、夏梨が胸を張って答える。

「それは‥‥大丈夫だよ‥‥ハロウィンをやりたいって言った年から‥‥お父さんから、衣装代の積み立てを強制的にしたから‥‥上着以外は使いまわしが出来るしね」

 夏梨からの答えに頷き、一護は早速料理の準備に取り掛かる為の提案をする。

「そっかー‥‥んじゃ‥何を作るかは‥‥お互いに料理を書き出して‥‥分担を決めるか‥‥それで‥いいか?」

 一護の言葉に、大半の料理を一緒に作ることなる遊子が頷く。

「うん‥いいよ」

 こうしてハロウィンのパーティの衣装や料理が、一護達の間で話し合われ大体が大雑把に決まったのだった。



 自分の知らないところで、勝手に小遣いを大幅に減らされ、ハロウィンに参加する衣装も、経費が一番安いという理由で、ミイラ男にされた一家の長の一心だった。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ9 ハロウィン11

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン11
 遊子 夏梨 一護


 言外に、ハロウィンなんだからと言う一護に、夏梨がキャッキャしながら言う。

「パンプキンパイは外せないよねぇ‥‥」

 遊子もコクコクしながら言う。

「カボチャ入りのプリンも定番じゃないの」

 作ることはしないが、作ってもらったモノを食べるのが大好きな夏梨が言う。

「それに、生クリームを飾ったカボチャのスフレケーキも」

 夏梨に負けじと、遊子も続ける。

「だったら‥‥カボチャの入った、スポンジケーキとかパウンドケーキも」

 二人のリクエストに、ハロウィンしか頭にないなと思いつつ笑って頷く。

「はいはい‥‥カボチャは、その辺を作ればイイんだな‥‥‥でも‥俺は‥秋の味覚として栗を使ったお菓子も作りたいな」

 まだまだ、秋の味覚はいっぱいあるだろうという一護に、遊子がスイーツの連想をする。

「マロンパイ‥‥マロンケーキ‥マロングラッセ‥‥‥美味しそう‥‥」

 うっとりする遊子の隣りで、夏梨が小首を傾げて言う。

「あっ‥‥でも‥‥浦原さん達向けに‥‥和テイストのお菓子も‥必要かな?」

 ハロウィンパーティーに呼んだんだからと、そういう気遣いをする夏梨に、クスクスと笑いながら言う。

「和テイストか‥‥‥だったら、栗蒸し羊羹‥栗饅頭‥栗金時‥栗入りどら焼き‥お萩とか‥‥まっ‥適当に作るさ」

 秋の味覚のスイーツから意識が戻って来た遊子が、はっとした表情で言う。

「お寿司とか‥味ご飯とか‥お吸い物も‥必要かなぁ?」

 どうするぅ?と聞く遊子に、一護は頷く。

「お菓子ばっかりじゃ‥つまんねぇーから‥その辺も作る‥‥パスタとか‥ピザとか‥ドリアとか‥グラタンとか‥冷凍しておいて、あとは焼くだけって状態にしておけばイイからな‥‥日数かけて料理すれば‥‥色んな種類はつくれるさ」

 一護の言葉に、双子は違った反応を示す。

「うん‥‥楽しみだね」

「でも‥‥材料費は?」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ9 ハロウィン10

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン10
 遊子 夏梨 一護


 続けて、一護は先行で作っても味落ちしない日持ちする料理を上げていく。

「後は、丁寧にじっくり低温で揚げた手羽元なんかは、冷凍しておいたのをゆっくり解凍して食べる方が油っぽくならなくてイイってコトもあるしな」

 造りやすさ食べ易さの説明をする一護に、食べたい物を言うことを抑えられなかった夏梨がアタシアタシと手を上げながら言う。

「アタシは、一兄ぃが作ってくれる豪快なこれぞ男の料理って感じの‥‥鶏一羽丸ごとを塩で固めて焼く料理が食べたいなぁ‥‥‥」

 既に当初の目的を忘れ、一護に美味しい料理(リクエストして)を作ってもらおうと、遊子もコクコクしながら言う。

「あたしも、それは食べたいなぁ‥‥ねぇ‥お兄ちゃん‥作ってくれる?」

 現在の料理担当を担う遊子に一護はクスッと優しく笑って頷く。

 一護の機嫌が悪くないと見た夏梨は、更にリクエストを重ねる。

「チョコブランディーケーキも‥‥‥」

 当然、遊子も作ってもらいたいので、たべたぁ~いという意思を滲ませて言う。

「ドライフルーツたぁーぷりのケーキもイイよねぇ‥‥‥」

 当日の料理から、スイーツに意識が移ったが、そこを言う気の無い一護は、双子に話しを合わせる。

「そうだなぁ‥‥んじゃ、日持ちするモノっていうか‥‥味をしみこませた方がイイモノは‥‥早めに作り始めるかぁ‥‥」

 早速、料理というかスイーツを作ろうという一護に、遊子が嬉しそうに言う。

「賛成」

「アタシも何か手伝えるかなぁ‥‥‥」

 あまり料理の類いが得意ではない夏梨に、一護が笑って言う。

「ああ、下ごしらえがいっぱいあるから手伝ってもらえると嬉しいな」

 自分の言葉にコクコクする夏梨と、材料の用意と指折りする遊子に、クスクスと笑いながら問い掛ける。

「ああそうだ‥‥かぼちゃを使ったお菓子は、何がイイ?」

 リクエストは?と聞いてくる一護に、双子は楽しそうに笑う。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン9

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン9
 遊子 夏梨 一護


「お兄ちゃんが、気にしないって行ってくれて良かったぁ‥‥たつきちゃん達やルキアちゃんにも‥お兄ちゃんのコスプレは言っておいたの」

「アタシも‥浦原さん達や冬獅郎君達に、一兄の衣装は吸血鬼だって言ったの」

 二人の説明に、一護は何で誘われた全員が、ハロウィンパーティーに参加すると言ったか理解した。

「そっかー‥‥俺の衣装は、みんな知っているってコトだな‥‥」

 なるほどぉー‥納得して頷く一護に、遊子が先行で謝る。

「ゴメンなさい‥みんなに内緒って、遊べる部分を削って‥‥‥」

 それに続けて、夏梨も謝る。

「一兄ぃ‥ゴメンねぇー‥‥でもその方が参加してくれるかなぁ~と思って‥‥‥」

 シュンと項垂れて言う双子の妹達の姿に、一護はクスッと笑って言う。

「それは‥もうイイから‥‥さて、それじゃー‥パーティーの料理をどうするかだな」

 一護の言葉に、遊子が反応する。

「えっとぉー‥料理は当日‥ささっと作ればイイって思っていたんだけどぉー‥‥‥」

 そっちも困ってますという表情に、一護はさりげない提案をする。

「そうだな。参加人数考えると、当日だけじゃ作る時間が足りねぇー‥‥って、ことで最後の仕上げ直前のモノを作り置きしないとな」

 一護の提案に、遊子はコクコクと頷く。

「それに、なにを作るか決めておいた方が楽だぞ‥‥‥例えば‥スペアリブなんかは、前日から下ごしらえして味をしみこませて、当日は焼くだけって方法もあるから‥‥」

 その美味しそうな提案に、夏梨が嬉しそうに瞳をキラキラさせながら言う。

「そっかぁー‥‥みんなでワイワイ食べれるモノがイイよねぇー‥‥」

 パーティーで出るだろう料理が今から楽しみだと言う夏梨に、一護はクスッと笑ってから続ける。

「ブランディーケーキみたいに焼いてから‥‥しみこませるモノもあるし‥‥‥」

 一護の言葉に、遊子が言う。

「じゃ、ブランディーやワインを含ませるケーキは、さっさと作っちゃった方がイイよね」

「ああ、含ませるヤツは出来上がるまでに日数かるけど、日持ちすっからな」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ9 ハロウィン8

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン8
 遊子 夏梨 一護


 本当に声を掛け、参加する意思を示すそれぞれの言葉を聞いた一護は感心する。

「ふーん‥‥お前達の誘い方が良かったんだな‥‥ハロウィンのパーティーに誘われたみんなが、俺が参加しなくても、のりのりでコスプレする気になったんだから‥‥」

 一護の言葉に、遊子と夏梨は嬉しそうに笑った。

「だって‥お兄ちゃんとハロウィンしたかったんだもん」

「だよねー‥一兄ぃと遊びたいから頑張ったんだぁ~」

 チャドと雨竜を誘った遊子が、雨竜の食いつきぶりをさらりと言う。

「それに、チャーちゃんもうーちゃんもお兄ちゃんと遊びたかったみたい‥‥ハロウィンしようって言ったら‥‥即‥お兄ちゃんの衣装が何か聞かれたもん」

 現代っ子か?と思うほど生真面目で、啓吾や水色達と喋る馬鹿話しにすら、余り乗って来ない雨竜とは思えない様子を聞いて、一護は驚く。

「‥‥えっ‥‥?‥‥」

 驚く一護をよそに、遊子はその時の様子を詳しく喋る。

「うーちゃんは『お兄ちゃんの衣装とかぶらないようにしたいから‥‥』って言ってたから‥‥あたしは『吸血鬼の予定です』って答えたの‥‥そしたら『真逆を行く予定なんだね一護は‥‥だったら‥‥くすくすっ』って、笑っていたの‥‥だから、お兄ちゃんの衣装は、吸血鬼なんだよねぇー‥‥夏梨ちゃん」

 二人は、バリバリのブラザーコンプレックスだったので‥‥無意識でハロウィンで目立つけれど奇抜じゃない衣装を、目立つことが余り好きではない(目立つのが嫌いとも言う)一護の為に選んでいたのだった。

 だが、一護に許可を取らずに勝手にチャドや雨竜に言ったコトを夏梨はあやまる。

「うん‥‥一兄ぃの衣装を決めておいた方が、ハロウィンの誘いが旨く行くような気がして‥‥一兄ぃがどんなコスプレにしようって選ぶ楽しみを削っちゃってゴメンね」

 自分にあやまる夏梨に、一護は笑って気にするなと言う。

「イヤ‥‥俺は‥遊子と夏梨に決めてもらって‥‥かえって‥楽だったぜ‥‥選択肢があればイイってもんじゃねぇーからさ」

 一護のかなり横着な発言に、遊子と夏梨はほっとした顔で笑う。


 と、いうことで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ9 ハロウィン8

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン8
 遊子 夏梨 一護


 夏梨のお揃いという言葉に、製作費用の効率も考え、遊子は頷く。

「じゃ‥‥あたしも‥ワータイガーにする‥‥ってコトで、お兄ちゃんは‥吸血鬼でイイかなぁ?‥‥ダメ?」

 おねだりの瞳で言う遊子と、期待にキラキラの瞳の夏梨に、一護は微苦笑を浮かべながら頷く。

「いや‥‥吸血鬼で良いよ‥‥で‥チャドや雨竜達の衣装は?」

 自分の許可を取る為に上がった名前で、どんな仮装をするかちょっと気になった一護の発言に、遊子も夏梨もその内容を知らない首を振る。

「うーちゃんは、自分の衣装を作るついでに‥チャーちゃんの衣装も作るって言ってたよ‥‥だから‥どんなコスプレするか分かんないの」

 なるほどいう表情で頷いた一護は、女性陣の仮装も尋ねてみる。

「ふーん‥‥当日をお楽しみにって感じかぁ~‥‥で‥たつき達は?」

 一護の質問に、織姫と趣味の合う遊子が答える。

「たつきちゃんは‥織姫ちゃんに作ってもらうって言ってたよ‥‥でも‥どんな‥コスプレにするかは‥内緒って言ってた」

 その答えに頷き、何かと浦原商店に行くことが多いらしい夏梨に向かって聞く。

「んじゃ、浦原さん達は?」

 一護に聞かれることを前提に、一応の確認をしていた夏梨は肩を竦めながら答える。

「浦原さんは、どんなコスプレする予定なの?って聞いたら『ハロウィンって‥アチラのお盆モドキでしょ‥‥だから‥アタシ達は‥和のテイストでいきます』って言ってた」

 その浦原らしい趣向に、一護はなるほどと無意識に顎を撫でる。

「へぇー‥‥おもしろそうだな‥‥ルキアと冬獅郎達は?」

 遊子はルキアから予定は聞いていたので、あっさりと言う。

「ルキアちゃんは、『精霊とか妖精とかファンタジーって感じにする』って言ってたの」

 なるほどなるほどと言う表情で頷く一護に、アタシも冬獅郎君に聞いたんだよぉーと夏梨が横から言う。

「冬獅郎君は‥‥『なんか‥‥適当に見繕うから大丈夫だ』って言ってた‥‥結構‥いい加減な感じ?だったよ」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

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ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン7

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン7
 遊子 夏梨


 重い溜め息を吐きながら言う遊子に、夏梨は首を振る。

「ううん‥‥相談をして、その答えと一兄ぃの答えを比べるってすればイイんだよ」

 夏梨の提案に、一心に見切りを就けた遊子は、更に相談範囲を狭める。

「お父さんの許可が必要なときだけ‥‥相談するって‥どうかな?」

 遊子の提案に、夏梨もあっさりと賛同する。

「それで充分だよ」

 やっと気分が浮上したらしい遊子に、夏梨は続けて提案する。

「ハロウィンの衣装は、オヤジに手を掛けないってコトで‥‥‥ミイラ男で充分じゃないかな?遊子‥‥それなら楽が出来るでしょ」

 夏梨の提案に、自分達と一護の衣装に出来るだけ手を掛けたいと思っていた遊子が、嬉しそうに手を打つ。

「あっ‥‥それって‥イイかも‥‥夏梨ちゃんってば‥冴えてる」

 名案だと絶賛する遊子に、夏梨は自分の希望を口にする。

「だから‥‥一兄ぃは‥‥カッコイイ、吸血鬼ね」

 異存の無い遊子は、ニコニコしながら頷く。

「うん‥‥頑張って作るね‥‥で‥夏梨ちゃんは?」

 衣装を作る都合上、誰の衣装にどれくらいの時間がかかるか考えている遊子の質問に、夏梨はクスッと笑う。

「アタシは‥虎の耳を着けてぇ‥虎のおシッポを服につけて‥ワータイガーって感じかな‥‥何なら‥顔に虎縞模様を付ければイイって思っているんだ‥簡単だけど目立つんじゃないかな‥‥たぶん‥‥で‥遊子‥アンタは?」

 聞かれた遊子は小首を傾げて答える。

「あたしは‥ワーウルフか‥ワータイガーって思っていたの‥‥‥衣装製作に、費用も時間もあまり掛からないから‥‥‥」

 実益でそう言う遊子に、夏梨はなるほどと言う顔で頷きつつ、再度重ねて聞く。

「ふーん‥‥で‥どっちにするの?」

「どっちがイイと思う?‥‥夏梨ちゃん」

「どーせだったら‥‥お揃いにしようよ」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン6

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン6
 遊子 夏梨 一護


 自分達なりに、色々と考えた二人は、思考が現実(騒いでも周りに迷惑を掛けない広い場所が必要)に追いつかなくて、泣きそうな顔になる。

 そして、お手上げ状態の二人は、頼りになる兄・一護に顔を向けて、この問題を解決して欲しいと言う。

「一兄ぃ‥‥どぉーしよう‥‥アタシ達じゃ‥‥ハロウィンの為に何処かを借りるなんて出来ないよぉ‥‥‥」

 悲痛な表情で自分に訴える夏梨に向かって、一護は安心させる為に爽やかに笑って言う。

「大丈夫だ‥‥俺が‥会場を確保してやるから、そんな顔をするな‥‥なっ夏梨‥遊子」

 欲しかった言葉を貰った二人は、ほっとした表情で笑った。

「本当?‥‥お兄ちゃん」

 二人に向かって、安心させる為に、にっこり笑ってから一護は言う。

「ああ‥‥大人数でも、ゆったり入れるし‥いくら騒いでも、大丈夫な場所を、俺が借りてやるから安心しろ」

 一護の言葉の内容に、夏梨は不安そうな表情を浮かべて言う。

「借りるって?‥‥お金が‥‥」

 夏梨の質問に、一護はさらりと答える。

「知り合いに借りるから‥‥タダだ‥心配するな」

 お金の心配が無いと言われて、遊子はうわめづかいで一護を見て質問する。

「本当?」

 まだお金の心配をしている二人に、一護は苦笑して言う。

「お前等にうそついてどうするんだよ」

 自分達の頭を軽く撫でながら言う、一護の言葉に二人はほっとして笑う。

 そして、再び一護を無視して、遊子と夏梨は会話する。

「良かったぁ~ねっ」

「うん‥‥ほっとするぅ‥‥」

「でも‥お父さんに相談したとき‥‥そんな話しなんて出なかったよね」

「オヤジって‥‥‥あんまり役に立たないってことを忘れていたアタシ達が悪いんだよ」

「今度からは‥‥相談するの止めようかな」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン5

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン5
 遊子 夏梨 一護


 一護の問い掛けに、遊子と夏梨は、参加予定の人間を指折りして数え始める。

「あたし達家族で、四人にぃ‥‥チャーちゃん‥うーちゃん‥たつきちゃん‥織姫ちゃん‥ルキアちゃん‥冬獅郎君‥雨ちゃん‥ジン太君‥浦原さん達‥‥」

 一護にハロウィンの許可を取る為にお願いした名前をあげて、人数を数えていくうちに、自宅でパーティーは無理な人数に達していることを初めて自覚する。

「うふふ‥‥十人超えているぅ‥‥」

 二人の頭の中には、一護にハロウィンの許可を取り、パーティーに参加してもらいたいという思いしか無かった。

 それが、一護の指摘で、やっと家庭でハロウィンパーティーをするには、参加人数が多いことに気が付いたのだった。

 妹達の頭の中が、グルグルしていることに気が付いていても、一護が追求の手を緩めることはなかった。

「それに‥啓吾や水色も‥‥俺が‥参加するんだから‥あいつ等は確実に湧くぞ‥‥それに‥お前等の友達も呼ぶんだろ?」

 自分達が、予定していたよりも、参加する人間の数が大幅に増えることに、やっと気が付いた二人は、ちょっと混乱し始める。

 夏梨は、遊子に向かって、指折りしながら話し掛ける。

「えーとぉ‥‥コスプレするんだから‥‥着替える部屋も必要だよね‥‥」

 話しを振られた遊子は、夏梨に引きつった顔を向けて答える。

「うん‥男と女は別にしなきゃいけないよね‥‥どーしよう‥‥ウチじゃ狭いよ」

 同じように引きつった顔で夏梨が言う。

「立食パーティー?バイキング方式にしても‥‥食べる場所も考えないと‥‥‥」

 そして、二人は一護を無視?して、青ざめた顔色で、暗い会話を続ける。

「当日が天気だったら‥‥庭でパーティーって出来るけどぉ‥‥‥」

「でも‥庭ですると、あんまり騒げないよ」

「それじゃ‥‥つまんないよね。せっかくのハロウィンパーティーなんだから」

「だったら‥騒いでも大丈夫な場所でするっていうのは?」

「うん‥‥それってイイよね‥‥でも‥‥何処を借りるの?」

「えーとぉ‥‥」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ9 ハロウィン4

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン4
 遊子 一護


 自分の承諾の言葉に、妹達の心底嬉しそうな笑顔を見て、一護は今までの行動や言動にちょっと後悔する。


 この頃‥‥構ってなかったから‥‥寂しかったのか?

 でも、俺も暇が無かったしなぁ~‥‥‥。

 それに‥‥受験が控えているし‥‥‥。

 受験が終わるまで‥‥一緒に遊ぶって‥‥‥。

 やっぱ‥そんなに出来ねぇーよなぁ。

 だったら‥めーいっぱい‥‥遊ぶ為に‥‥。

 浦原さんに、あのだだっぴろい勉強部屋を使わせて欲しいって言ってみるか?

 どーせ‥‥白哉達を呼んだら‥‥ぜってーに、酒を飲む筈だから‥‥‥。

 親父や夜一さんや浦原さん達も飲むだろうし‥‥。

 ハロウィンから‥‥ただの宴会に移行するだろうから‥‥‥。

 酔っ払って‥‥その辺のモノを破壊したり‥‥。

 その辺の建物や何か壊して、その破片とかで‥‥人に、被害が‥‥‥。

 なんて可能性もあるんだから‥‥‥ちょっと‥‥いや‥かなり‥イヤかも。

 何が何でも‥浦原さんとこでしよう‥‥じゃないと‥家が壊れる‥‥。

 そもそも、遊子や夏梨は‥いったい何処でハロウィンをする予定だったんだろう?

 普通なら一般家庭だけど‥‥‥。

 呼ぶ連中のコトを考え‥‥‥る訳ねぇーよな、きっと。

 一応、それでも聞いてみっか?


 喜んで飛び跳ねている遊子と夏梨に、一護は質問する。

「なぁ~‥‥どこで‥ハロウィンのパーティをする予定だったんだ?」

 一護のもっともな質問に、遊子は首を傾げて答える。

「えっ‥‥ウチでする予定だったけど」

 危惧した通りの答えに、一護は苦笑してから再度二人に尋ねる。

「あのな‥呼び集める人数とか判っているか?」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

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ジャンル : サブカル

小ネタシリーズ9 ハロウィン3

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン3
 遊子 夏梨 一護 二人


 どうしても、ハロウィンをやりたくない一護は、考える素振りをしてから言う。

「んじゃ‥ルキアとか冬獅郎とかも参加するんだったらな」

 一護の出した切り札に、夏梨も遊子もにったりと笑う。

 そのしてやったりという笑顔?に、一護は背筋に寒気がザザッと走るのだった。

 一護の勘が告げた通り、一護には味方は居なかったのである。

 クツクツと人の悪い笑顔を浮かべた遊子が言う。

「ルキアちゃんや冬獅郎君も‥‥お兄ちゃんと遊べるなら構わないって言ってくれたの」

 続いて夏梨が嬉しそうに笑って言う。

「浦原さんも‥雨ちゃんやジン太君達を連れて参加してくれるって」

 ハロウィンに参加することが、決定事項となっていることに、やっと一護は気が付いた。

 

 ここまで外堀を埋められてちゃ‥‥どうしようも無いな。

 ここは諦めて‥‥ハロウィンに参加するかぁ‥‥。

 受験生の俺には、クリスマスとかお正月を楽しむ余裕は、遊子や夏梨の言う通り無さそうだから‥‥‥。

 それに、遊子や夏梨に‥たまには付き合うってのもイイしな。

 でも、ルキアや冬獅郎が‥ハロウィンに参加するなんて‥‥‥。

 どんな行事か理解してないだろうから‥‥‥後で教えてやるかぁ。

 どーせ一日だけのイベントなんだから‥‥‥。

 何も考えずに楽しむのも‥一興だよなぁ。

 いっそ‥‥恋次や白哉達にも‥声を掛けるのもイイか‥‥‥。

 うん‥そうしよう‥‥俺だけ‥恥ずかしい格好すんのヤダから‥‥。


 気持ちの折り合いが付いた一護は苦笑しながら言う。

「判った‥ハロウィンを今年は楽しもうな」

『うん』

 欲しかった一護からの承諾の言葉に、遊子と夏梨は嬉しそうに頷いた。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ9 ハロウィン2

 小ネタシリーズ9
 ハロウィン2
 遊子 夏梨 一護


 遊子の生真面目な誘い方では、あきらかにハロウィンなんて面倒と嫌がっている一護が乗ってくれないと思った夏梨は、遊子に目配せしながら言う。

「一兄ぃ‥たまには‥何も考えずに遊ぼうよ」

 夏梨の目配せに、遊子も頷きながらさらっと提案する。

「コスプレしたり、歌ったり踊ったりして、ふだんしないことをしよう」

 遊子の提案に、夏梨が具体的な内容を付け足してねだる。

「一兄ぃだったら‥‥吸血鬼とか‥‥カッコイイコスプレが似合いそうだし‥‥」

 うんうんと頷きながら、遊子は頬に指を当て、ちょっと考える風なポーズで続ける。

「お父さんだったら‥‥フランケンシュタインとかいいかもねぇ‥‥‥」

 夏梨も身を乗り出して言う。

「あたし達は‥魔女っ子とか‥猫娘とかぁ‥‥あっ‥人狼もいいなぁ‥‥‥親父は‥ゴツイから‥ねずみ男は無理だからぁ‥‥塗り壁とかぁ‥‥‥」

 楽しい妄想を膨らませて言う夏梨に、一護は大きな汗を後頭部に浮かべて言う。

「いや‥夏梨‥ソレ‥完全に某アニメの妖怪になってるぞ‥‥いや‥確かに、バケモンって意味じゃ‥趣旨はあまり違わないけどなぁ‥‥‥」

 困惑を浮かべる一護に、遊子が切り札的なセリフを混ぜて、力強くねだる。 

「チャーちゃんやうーちゃん達も‥‥たつきちゃんや織姫ちゃん達も‥‥お兄ちゃんが、ハロウィンに参加するなら‥‥コスプレしてもイイって言ったのぉ‥‥‥」

 握りこぶしでねだる遊子の隣りでは、夏梨もウンウンと大きく頷きながら、一護に正論をぶちかます。

「それに‥‥一兄ぃは‥来年は‥大学受験だから‥‥クリスマスやお正月は、追い込みで‥‥遊ぶ暇なんて無いと思うんだ」

「だから、お兄ちゃんとみんなと一緒に‥ハロウィンをしたいの」

 二人は一護に口を挟む隙を与えないような勢いで、交互に言う。

 その勢いに、一護はタジタジになるが、諦めの悪い男なので、まだ抵抗する意思を捨てない。


 おいおい‥マジかよ‥‥‥はぁ~‥死神代行してた俺が‥‥ぅん‥‥‥。

 そうだ、死神だ‥あいつ等に、ハロウィンに参加するだけの暇はねぇー筈。

 規律とか規範にこだわる冬獅郎とかルキアを引き合いに出して、今年もパスだ‥‥‥。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ9 ハロウィン1

 十月の行事をテーマに考え、新しい小ネタシリーズは、ハロウィンに決定しました。

 今回は十月中に終わらせる予定です。一応‥‥‥。

 と、いうことで、新しい小ネタ【ハロウィン】をお楽しみ下さい。

                      ラズ&デュー


 小ネタシリーズ9
 ハロウィン1
 遊子 夏梨 一護


 秋めいてきたと言えないが、暦の上では立派に『秋』に当たる九月に入ったある日。

 一護は、遊子と夏梨にあまりやりたくないことをお願いされた。

「お兄ちゃん‥今年は、ハロウィンをやってみたいの‥お願い」

 両手を合わせ、拝むように言う遊子に、夏梨も同じポーズで言う。

「一兄ぃ‥アタシも‥ハロウィンのコスプレとか‥‥色々とやってみたい‥ダメかな?」

 二人の唐突なお願い?に、一護は驚いてオウム返しに言ってしまう。

「ハロウィン?」

 そんな一護の戸惑いなんてお構い無しに、夏梨が言う。

「だって‥去年もおととしも、アタシと遊子とお父さんで、やってみたいって言ったら、一兄ぃが『却下』って言ったんだよぉー‥‥‥」

 夏梨に続いて、珍しく遊子が早口で言い募る。

「でも、三年経っても『やってみたいって‥‥言うなら考えてやる』って、言ってたよね‥‥‥だから、今年‥こそはやってみたいの‥‥イイでしょ」

 派手な行事があまり好きで無い一護は、ちょっといやそうに答える。

「ハロウィンって‥‥格好つけてるけど‥‥‥アレって、結局のところ西洋のお盆だぜ」

 一護が嫌がることは想定済みの夏梨が、その抵抗を斬り捨てるようにすっぱっと言う。

「だから‥‥イイじゃん」

 夏梨の言葉に一護は『えーとぉー‥』という表情で黙り込む。

「‥‥‥?」

 髪の色がオレンジなので、割と派手な見かけをしているが、一護が真面目な性格をしていることを理解している遊子は、説得する為に色々と言い募る。

「お盆の時って、楽しむんじゃなくて‥‥お母さんを思い出したり、ご先祖様の為に迎え火を焚いたり‥‥お墓参りしたりって色々しなきゃないことがあるけど‥‥ハロウィンだったら‥‥楽しむだけでイイでしょ‥‥‥」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行147

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行147

 ノートパソコンを開き、映画のホームページを見ながら色々と考えて月島が、グルグルしているその頃、銀城も部屋で起きて考え込んでいた。


 遠くからでイイから‥オーディションの前に黒崎の様子を確認したい‥‥‥。

 あの双子に、黒崎が自宅に居るか聞いてみるか。

 退院祝いの花束を届けさせたいけど‥‥黒崎は居るかって、月島に電話させればいいか。
 死神の父親が放任主義だから‥‥ちょっかい掛けるのは簡単だったが‥‥‥。

 記憶喪失になった息子でも‥‥放任主義のままなんだろうか?

 その辺も確認する必要があるな。

 それと‥‥黒崎に、異様なほど執着しているリルカに、何と言って大人しくさせておくか考える必要があるなぁ‥‥‥。

 取り敢えず、黒崎が退院したって情報を握りつぶしておくか。

 映画のオーディションの前に、リルカに騒がれるのはいやだしな。

 あーめんどくせー‥‥‥おっと‥こんな時間か‥月島が待ってるだろうから‥‥行かなきゃなんねぇーな。

 

 考えることが多すぎると思いながら銀城は、月島のもとへと向かうのだった。


 雨竜の計画(映画のオーディションに出る)に結構振り回される月島と銀城であった。

 それは、オーディションに出るまで、月島と銀城を充分に悩ませるモノだった。

 そんな彼等の様子を、雨竜は精霊達からの報告で一部始終楽しく眺めていたのは言うまでも無い。

 そして、一護の様子を確認出来ないまま、オーディション当日がやってくるのだった。

 一護や雨竜‥‥遊子や夏梨‥‥銀城や月島達の思惑が交錯する中で‥‥‥。


 というところで、今回の小ネタシリーズはお仕舞いです。

 予定を遥かに超えたページというか‥‥‥日数ですので‥‥‥。

 このままオーディションの内容を書くと年内に終わりそうに無いので‥‥‥。

 ずるずると長くなるお話しにお付き合い頂きありがとうございます。

 たぶん、今までの内容とオーディションの内容を加筆修正して一冊の本‥‥‥二冊ぐらいかな?の本にして出したいと思います。

 最近、温度の乱高下により、風邪を拾ったらしく、体調不良になってしまった為、ブログのアップ時間がげろげろでまちまち状態になってしまいました。

 予定は未定ですが、明日からは、新しい小ネタシリーズになると思います。

 さぁーて、どんなモノを書こうかなぁ‥‥‥。


テーマ : 二次創作
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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行146

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行146 


 月島は、銀城が起きて部屋から出て来るのを待つ間、ホームページを見ながら効率良く接触し、出来るだけ簡単に一護の発現した能力を奪う方法を考えていた。


 とにかく、茶渡君達に黒崎と滅却師に接触させて‥‥‥。

 記憶喪失の度合いを確認させなきゃ‥‥‥。

 ついでに二人の監視をさせて、滅却師が黒崎から何時どんな時に離れるかを報告させなきゃねぇ‥‥‥。

 オーディションで、黒崎に旨く接触出来るとは限らないから‥‥‥。

 ああそうだ‥‥黒崎の退院祝いの花束を注文するのは、どこの花屋がイイかなぁ‥‥。

 どうせだったら‥ブック○フの近くに有る‥花屋の方が一回で済むから‥‥‥。

 ‥‥‥と‥あった‥ここで、豪奢な花束を注文しよう‥‥‥。

 花屋に届けさせるんだったら‥黒崎も拒否出来ないだろうから‥‥‥。

 本当は、僕自身が届けて、黒崎の様子を直接確認したいけど‥‥‥。

 まず間違いなく、滅却師に巧妙に邪魔されそうだし‥‥‥。

 いっそ、茶渡君や織姫に花束を届けさせるかぁ‥‥‥。

 ふむ‥‥‥花屋に届けさせるのと‥茶渡君達に届けさせるのと二つ用意しよう。

 花屋にも記憶をちょっと差し込んで‥‥黒崎の様子を報告させよう。

 その後に茶渡君達に花束を届けさせて‥‥再度、黒崎の確認をさせようかな‥‥。

 黒崎が、遊子ちゃん達にどんな対応をしていたかも‥‥‥確認しておいた方がイイし。

 はぁ~‥‥黒崎の父親には、挟み込みが出来なかったんだよなぁ‥‥‥。

 まぁ‥‥死神なんだから‥‥それも‥もとは隊長?だったようだし‥‥‥。

 黒崎を放任しているようだけど‥‥‥下手にちょっかい掛けるのは不味いしね。

 はぁ~‥‥こう考えると‥‥黒崎の記憶喪失は痛いなぁ‥‥‥。

 滅却師や父親の目が有るときはちょっかい掛けられないから‥‥‥。

 僕達の記憶が無いから‥‥そそのかして誘い出すことも出来ないしね‥‥‥。

 なに‥グルグルしてるんだろう‥‥僕が‥考え過ぎても意味無いのに‥‥。

 はぁ~‥‥銀城はまだ起きてこないのかなぁ‥‥‥。

 なんか‥‥つまんないな‥‥‥。


 と、いうところで、今日はここまで。また。明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行145

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行145
 銀城 月島


 パソコンで在庫の有る店舗の確認もした月島が、銀城を振り返って言う。

「このマンションからは‥‥ちょっと遠いけど‥ブック○フに小説とマンガの全巻セットが二セットあったから‥‥明日行こうね」

「ああ‥‥そうしよう‥‥んじゃ‥寝るかぁ‥‥‥」

 そう言って立ち上がった銀城に、月島はノートパソコンを閉じて頷く。

「そうだね‥‥ここは僕が片付けるから‥銀城は先に休んでいいよ」

「サンキュー」

 銀城は月島の気遣いに、軽く礼を言ってソファーから立ち上がり、そのまま自室へと戻るのだった。

 残った月島は、パソコンの電源を切り、コーヒーカップを片付けた。

 勿論、沓澤に文句を言われないように、コーヒーカップもパーコレーターも洗って仕舞ったのは言うまでも無い。

 月島は、整理整頓が好きなきれい好きな男だった。

 遊子と夏梨の突然の電話に驚いた月島と銀城の夜はそうして終わったのだった。




 次の日、月島は、すっきりした頭で、映画のホームページを開き、自分と銀城以外に、一次審査を通過した人間を改めて確認する。


 ふぅ~ん‥‥茶渡君‥啓吾君‥水色君‥も‥遊子ちゃんと夏梨ちゃんの推薦で‥一次審査を確かに通過している‥‥‥。

 銀城が起きたら、彼等にどんな命令をするか聞いてみよう。

 退院して直ぐにオーディションを受けなきゃないなんて‥‥黒崎もなんだか‥可哀想な気がするなぁ‥‥‥。

 出来れば学校に何日か通った後だったら良かったのに‥‥‥。

 せっかく、茶渡君や織姫っていう存在が居るのに‥‥黒崎に接触させられないなんて‥‥なんか‥もったいない感じがするな。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行144

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行144
 銀城 月島


 納得する月島に、銀城は簡単に言う。

「だから、順番待ちの時に接触すればイイと思っている」

 銀城の予定を聞いた月島は、ちょっと首を傾げてから、確認の意味も込めて聞く。

「じゃー‥僕達も、戦士と魔法使いになるのかな?」

「いや‥‥俺は、地球に直接降りる異星人をやる予定だ。オーディション内容からみて、自分で演技する役柄を選べるみたいだからな。あの双子の予定とは違うがな。正義の味方なんて役柄、俺には合わん」

 演技上でも、正義の味方なんてごめんだと言外に言う銀城に、月島も肩を竦めながら同感と頷いて言う。

「ふーん‥‥じゃ‥僕も同じ異星人をやるよ」

 月島の言葉に頷き、銀城は具体的な指示を出す。

「ああ‥‥茶渡と啓吾と水色は、戦士と魔法使いをやるように指示を出せばイイ」

 銀城の言葉に、戦士姿を想像して頷く。

「確かに、茶渡君だったら戦士が似合うね」

 だろ‥と笑った銀城は、この後の予定を言う。

「台本は、オーディション当日に渡されるみたいだから‥‥‥起きたら、原作を二冊づつ、本屋に買いに行こうぜ」

 月島は、銀城と買い物というシチュエーションに無意識の笑みを浮かべて言う。

「うん‥‥小説が原作だけど‥‥漫画化されてコミックスも出ているから、そっちも二冊づつ買おうね‥‥小説よりイメージしやすいと思うから」

「ああ‥そうだな‥‥」 

「それじゃ‥‥起きたら直ぐに買いに行けるように、空座周辺のブック○フやワンダー○ーとかに、全巻セットが有るか確認するね」

 そう言った月島は、ノートパソコンの画面を映画のホームページからグー○ルに切り替えて『遥かなる時空の彼方に‥‥時空の旅人達』の全巻セットを探すのだった。

 読書が趣味な月島は、興味が湧いた本を大人買いするのが好きな男だった。

 だから、今回も、全巻セットで売っている古本屋を探すことにしたのである。


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

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小ネタシリーズ8 完現術者と滅却師と死神代行143

 小ネタシリーズ8
 完現術者と滅却師と死神代行143
 銀城 月島


 伏せていた顔を上げて、コーヒーカップを持ち上げた銀城は、内心を綺麗に隠しながらサラリと言う。

「おっ‥コーヒーか‥‥サンキュー」

「どういたしまして‥‥」

 ノートパソコンを見る都合上、銀城と月島は隣同士に座っていたので、月島は元の場所に座ってから言う。

 そして、二人は思考を切り替える為に、ゆったりとコーヒーブレイクという時間を敢えて取るのだった。

 飲み干したコーヒーカップを掴んだまま、月島は銀城に質問する。

「‥で‥‥考えはまとまったの?」

 その質問に、コーヒーカップをテーブルに置いて、ソファーに寄りかかりながら銀城は答える。

「ああ‥‥だいたいな」

 銀城の機嫌がそこそこの状態と見て取った月島は、ちょっと首を傾げながら聞く。

「それ‥聞いてもイイかな?」

 微妙に遠慮がちな物言いに、銀城は口端に笑みを乗せて言う。

「お前の予想と代わり映えしないと思うぞ」

「そうかな?‥‥それでも、銀城の考えが‥僕の行動を左右するから‥教えて欲しい」

 見解の相違があって、銀城の予定計画に支障があったらいけないからと言外に言う月島に、銀城は頷く。

「ホームページでざっとした内容を読んだだろ」

 映画のオーディションのホームページで、遊子や夏梨からの、限りなく情報の足りない説明内容を確認した月島は、その問いに頷く。

「うん‥‥結構‥面白そうな感じがした」

 素直な感想に、同感という表情で頷きつつ、銀城は自分なりの予測を口にする。

「黒崎と滅却師は、戦士と魔法使いになるだろうから‥‥演じる時間が違うと思う」

 その点では同じ感想と予測を持ったので、月島も頷く。

「そうだね‥‥同じ役柄を選んでも順番があるよね」


 と、いうところで、今日はここまで。また、明日。

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ブラック・ベリィ

Author:ブラック・ベリィ
ブラック・ベリィはラズ・ベリィ&デュー・ベリィの二人サークルです。メインは二次小説ですが、オリジナル小説も有ります。剣と魔法のファンタジーなども書く予定です。
現在はブリーチや黒子にハマッてます。

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